2016年01月04日

風邪予防|「温度・湿度管理対策」 お部屋の乾燥を防いで風邪予防!

空気が乾燥するとお肌に悪いだけでなく、風邪などのウイルス感染も起こりやすくなってしまいます。しかし、湿度を上げるだけの対策では、実は十分ではないのです。ポイントは「温度と湿度」の両方を意識すること。さっそく、温度と湿度の関係性から見ていきましょう。


空気が乾燥するとお肌に悪いだけでなく、風邪などのウイルス感染も起こりやすくなってしまいます。しかし、湿度を上げるだけの対策では、実は十分ではないのです。ポイントは「温度と湿度」の両方を意識すること。さっそく、温度と湿度の関係性から見ていきましょう。

適切な温度・湿度を保つことは健康につながる

 

私たちがよく目にする“割合(%)で表す湿度”は、湿度の中でも「相対湿度」と呼ばれます。これは、その空気が含むことのできる最大の水分量に対して、実際はどれくらいの水分が含まれているかを割合で表したもの。
空気は気温が高くなるほど、多くの水分を含むことができるようになります。つまり、気温が上がっているのに空気中の水分量が変わらなければ、湿度は下がり、乾燥してしまうのです。一方、気温が下がっても空気中の水分量が変わらなければ、湿度は上がります。そのため、窓際などの室内でもより温度が低いところでは、空気が水分を含みきれなくなって、結露が起こるのです。

人が快適に過ごせる室内温度は20~23℃、湿度は40~60%が目安だといわれています。湿度が40%を切ると、お肌や喉に乾燥を感じるようになり、ウイルス感染が起こりやすくなります。一方、湿度が60%を超えると、冬場は窓などが結露しやすくなり、カビやダニの原因となってしまいます。

ちなみに、ファンヒーターや石油ストーブといった、運転時に水蒸気が発生する暖房器具に対して、普及が進んでいるエアコンや電気ストーブなどの暖房器具は、運転時に水蒸気が発生しないため、より室内が乾燥しやすくなります。温度・湿度管理対策もより重要になるというわけです。
加湿器を使うのもひとつの手ですが、わざわざ購入しなくても、家庭にあるものを活かして上手に温度・湿度管理をすることができます。続いてその方法を見ていきましょう。

今日からできる!温度・湿度管理対策

 

それではおすすめの「温度・湿度管理対策方法」をご紹介します。
どれも簡単にできることばかりですので、ぜひ試してみてくださいね。

部屋干しをする

洗濯物を室内に干すことで、空気中に少しずつ濡れた衣類の水分が放たれて、湿度を上げてくれます。最近は部屋干し対応の洗剤も増えていますから、一昔前ほどにおいも気にならないはず。洗濯するタイミングが合わないようなら、濡らして絞ったバスタオルをかけておくのもおすすめです。

お湯を沸かす

昔は石油ストーブの上にやかんを置く様子がよく見られましたが、実はこれも湿度管理対策。水蒸気になったお湯が、湿度を上げてくれるのです。
石油ストーブのないお宅でも、鍋・やかんをコンロにかけるか、電気ポット・電気ケトルを使えば大丈夫。一度沸騰させたら火を消し、ふたを開けて置いておくようにします。お茶を飲むついでに少し多めのお湯を沸かしてもいいですし、汁物、煮物の調理をする際に、キッチンを開け放しておくのもいいですね。

枕元に水を置く

部屋全体ではなく、寝ている時の喉・鼻にピンポイントで対策したいなら、ベッドサイドや枕元に水を入れたコップを置いてみましょう。特に乾燥が気になる時は、マスクをしながら寝るのもおすすめです。

お風呂を開放する

密閉性が高く、乾燥しがちなホテルの部屋の湿度管理対策としてよく知られているのが“バスタブに少しだけお湯を張って入口を開放する”方法。家庭では、お湯を張ったまま放置するのはカビの原因になりかねませんが、お風呂上がりに入口を開けておくくらいであれば、適度に湿った空気を部屋に流せて、浴室のジメジメも防げます。

ここでは“湿度を上げる”方法を中心にご紹介しましたが、あくまでも暖房などと併用するのが前提。寒いままの部屋でこれらの対策をして湿気だけが増してしまうと、空気が水分を含むことができず、結露の原因になってしまいます。
温度も湿度もバランスよく調整して、快適なお部屋を保ちましょう。