2017年12月11日

温泉|四万温泉(群馬県) 四万の病に効く、西暦700年代から続く湯治場

豊かな自然に囲まれた四万(しま)温泉では、四万川沿い約4kmに渡り温泉宿が点在しています。四万(よんまん)の病に効くといわれる四万温泉は、刺激が少なく優しい肌触りで、美肌の湯としても人気。昭和レトロな温泉街の通りや、江戸時代に建築された老舗宿など、どこか懐かしさを感じる景観が残ります。


豊かな自然に囲まれた四万(しま)温泉では、四万川沿い約4kmに渡り温泉宿が点在しています。四万(よんまん)の病に効くといわれる四万温泉は、刺激が少なく優しい肌触りで、美肌の湯としても人気。昭和レトロな温泉街の通りや、江戸時代に建築された老舗宿など、どこか懐かしさを感じる景観が残ります。

画像提供:(一社)四万温泉協会

 

名物風呂は日帰り入浴もOK!「積善館 本館」

画像提供:(一社)四万温泉協会

 

四万温泉のランドマークともいえる老舗温泉宿「積善館(せきぜんかん)」。重厚な佇まいの本館が建てられたのは江戸時代で、日本最古の造湯宿建築(県重要文化財)が残っています。本館玄関の太い梁や磨き込まれた柱が、建築当初からその長い歴史を見守っています。

画像提供:(一社)四万温泉協会

 

昭和5年(1930年)に造られた「元禄の湯」は、積善館の名物風呂。タイル張りの床に5つの石造りの浴槽を備え、アーチ型の窓から差し込む陽の光が大正ロマンの雰囲気をぐっと高めます。この「元禄の湯」および混浴の「岩風呂」の利用と、大広間などでの休憩がセットになった日帰り入浴プランも人気です。

積善館
所在地:群馬県吾妻郡中之条町四万甲4236
電話番号:0279-64-2101
日帰り入浴受付時間:10:00~16:00
料金:1,200円(バスタオル販売 850円 / 小タオル販売:350円)

昭和レトロな落合通りを散策

画像提供:(一社)四万温泉協会

 

「落合通り」は、積善館を入り口として約200m続く小道。手打ちが自慢のおそば屋さんや、餃子のおいしい飲食店、お土産物店などが立ち並び、昔懐かしい温泉街の風情が残っています。

落合通りを訪れたらぜひ楽しんでいただきたいのが、四万温泉唯一の遊技場「柳屋遊技場」。昭和初期に流行したスマートボールや、手動式パチンコが遊べます。初めて遊ぶ人も女将さんが教えてくれるから安心。ボールのぶつかる音を聞いていると、昔懐かしいあのころにタイムスリップしたかのようで、ついつい長居してしまいます。

柳屋遊技場
所在地:群馬県吾妻郡中之条町四万4145
電話番号:0279-64-2520
営業時間:10:00~18:00
定休日:木曜日

公共の飲泉所でちょっと一息

 

昔から温泉を飲めば(飲泉)、食欲増進、整腸などの効能があるとされてきました。四万温泉の湯は、“入浴すれば肌によく、飲めば胃腸によい”といわれ、昔から多くの湯治客に愛されています。

四万温泉街には公共の飲泉場が2つ。「ゆずりは飲泉所」はベンチもある広々とした飲泉所、「塩之湯(しおのゆ)飲泉所」はひょうたん型がユニークな手水鉢(ちょうずばち)から温泉が出ています。(画像は塩之湯飲泉所)
※各飲泉所に掲示してある用法・用量を守ってお飲みください。

ゆずりは飲泉所
所在地:バス停「四万温泉」から徒歩約15分
電話番号: 0279-64-2321(四万温泉協会)
塩之湯飲泉所
所在地:バス停「四万局前」からすぐ
電話番号: 0279-64-2321(四万温泉協会)

公共浴場の湯めぐりも

画像提供:(一社)四万温泉協会

 

四万温泉には、有料・無料の公共浴場が点在しています。なかでも四万温泉へ至る路線バスの終点に近い共同湯「河原の湯」は、四万温泉街のシンボル的な存在。男女1つずつの内湯には、目の前の川底からお湯がひかれています。外観も湯船も石造りで、まるで洞窟のよう。建物の上にはベンチがあり、夏は湯上がりの休憩にぴったりです。

河原の湯
所在地:群馬県吾妻郡中之条町四万4228-2(四万グランドホテル前)
電話番号: 0279-64-2321(四万温泉協会)
営業時間:9:00~15:00
定休日:無休
入浴料:無料
※簡易ロッカーのみ(コインロッカーなし)
※タオル・せっけん類等は要持参

こちらで紹介した飲泉所や公共浴場のほか、公共の足湯などもあり、温かいおもてなしが魅力の四万温泉。山に囲まれているため、滝や川、野鳥に野生動物と自然も豊富です。はるか昔から湯治場で栄えた四万温泉で、日頃の疲れやストレスをさっぱり洗い流してみてはいかがでしょうか。

※掲載されている情報は平成29年10月現在のものです。