2017年11月27日

健康メニュー|海鮮キムチ鍋で冬に強い体を 体を温め、腸内環境も整える

具材を煮ながら食べる鍋料理は、汁ごと味わえて、体が温まる料理の代表格。中でもキムチ鍋は、調理法だけでなく素材にも体を温めてくれる特徴があります。 また、肉ではなく海鮮を選ぶなど、具材の選び方をひと工夫することで、腸内の善玉菌を増やし、免疫力を強くするなどの働きがより高まるという効果も。 今回は、体が温まり、腸内環境を整えてくれる海鮮キムチ鍋の具材についてご紹介します。


 

具材を煮ながら食べる鍋料理は、汁ごと味わえて、体が温まる料理の代表格。中でもキムチ鍋は、調理法だけでなく素材にも体を温めてくれる特徴があります。
また、肉ではなく海鮮を選ぶなど、具材の選び方をひと工夫することで、腸内の善玉菌を増やし、免疫力を強くするなどの働きがより高まるという効果も。
今回は、体が温まり、腸内環境を整えてくれる海鮮キムチ鍋の具材についてご紹介します。

 

調理法でも素材でも体を温めてくれるキムチ鍋

キムチ鍋で体が温まるポイントは、加熱する調理法と、具材のキムチや鍋のスープなどに含まれる唐辛子にあります。唐辛子の辛み成分であるカプサイシンは、胃液やアドレナリンなどの分泌を促し、脂肪をエネルギーとして消費する……つまり “燃やして”くれるということ。脂肪が燃えることで体内の血行がよくなるので、体が温まるのです。ただし、カプサイシンは刺激物でもあるため、摂り過ぎると胃を荒らしてしまいます。適度な辛さを心がけるようにしましょう。

キムチには“善玉菌”である乳酸菌がたっぷり

 

実はキムチ鍋は、腸内環境を整え、免疫力を高めたい人にもおすすめの鍋料理なのです。
腸内には“善玉菌”と“悪玉菌”、そして数の多い菌につくとされる“日和見菌(ひよりみきん)”の3種類の細菌がいます。腸内細菌のバランスを取って環境を整えるには、善玉菌を増やし、悪玉菌を減らして日和見菌を味方につけなければなりません。
キムチ鍋の具材であるキムチは、食品を菌などで発酵させて作る発酵食品。そのため、善玉菌のひとつ、乳酸菌を豊富に含んでいます。キムチを食べることで腸内の乳酸菌を増やすことができるのです。
ちなみに、キムチ鍋の味付けには味噌を加えるのがおすすめ。味噌にも乳酸菌が含まれているので、さらに多くの乳酸菌を取り入れられます。また、辛すぎるキムチ鍋の味付けを薄める時なども、水と一緒に味噌を加えると、辛さをマイルドにしつつ、味噌でコクを補うことができます。

善玉菌を応援するキムチ鍋の具材

今回、海鮮キムチ鍋をおすすめするのは、なにもキムチと味噌が食べられるからだけではありません。実はキムチ鍋の具材にも、善玉菌のエサとなる栄養素など、腸内環境を整えるためのポイントがいくつもあるのです。

ビフィズス菌を増やす:豆腐、にんにく、ごぼうなど

キムチ鍋に欠かせない豆腐、温めるとほくほくしておいしいにんにく、香りと食感がキムチ鍋にぴったりのごぼうには、善玉菌であるビフィズス菌のエサとなる「オリゴ糖」が豊富に含まれています。

乳酸菌を増やす:にら、しらたきなど

真っ赤な鍋の中でも青々としていて彩りのいいにら、スープのうま味をたっぷり吸ってくれるしらたきには、乳酸菌のエサとなる「食物繊維」が豊富に含まれています。また、先にご紹介したごぼうも、食物繊維が多い野菜です。

悪玉菌を増やさない:肉の代わりに海鮮を

善玉菌をバックアップするキムチ鍋のポイントは「肉ではなく海鮮をメインにする」こと。鍋料理には肉や魚、貝類など出汁の取れる素材が欠かせませんが、肉には、悪玉菌を増やしてしまう働きがあるのです。
腸内環境を考えると、肉を食べる場合はその3倍の量の野菜を摂るか、肉を控え、他の食材でたんぱく質を摂りたいところ。そこで、しっかり出汁を取り、おいしく食べるためには海鮮メインのキムチ鍋がおすすめというわけです。

体を温める、腸内環境を整えるといった働きに加えて、ビタミン豊富な野菜をたっぷり摂れる海鮮キムチ鍋は、おいしく食べて健康にもプラスになるおすすめの一品。
唐辛子の摂り過ぎには注意が必要ですが、辛さや具材など“我が家の味”を見つけながら、家族みんなで楽しく風邪に負けない体づくりをしてみてはいかがでしょうか。