本一深いV字峡谷を走るトロッコ電車に揺られて、終点の欅平(けやきだいら)駅を目指します。息をのむ断崖、日本一の透明度といわれる黒部川、野趣に富む温泉など大自然の雄大さを堪能する散策コースです。真夏でもひんやりしているので、脱ぎ着できる上着を用意して行きましょう。
2016年01月14日
日本一深いV字峡谷を走るトロッコ電車に揺られて、終点の欅平(けやきだいら/富山県)駅を目指します。息をのむ断崖、日本一の透明度といわれる黒部川、野趣に富む温泉など大自然の雄大さを堪能する散策コースです。真夏でもひんやりしているので、脱ぎ着できる上着を用意して行きましょう。
本一深いV字峡谷を走るトロッコ電車に揺られて、終点の欅平(けやきだいら)駅を目指します。息をのむ断崖、日本一の透明度といわれる黒部川、野趣に富む温泉など大自然の雄大さを堪能する散策コースです。真夏でもひんやりしているので、脱ぎ着できる上着を用意して行きましょう。
絶景を楽しみながらトロッコ電車に揺られて80分、終点「欅平駅」を散策する半日コースです。名剣温泉をカットすると、乗車時間を含めて4時間程度のコースとなります。
「トロッコ」とは、トンネルやダムなどの工事現場の資材の運搬に利用される貨物車両のこと。黒部峡谷鉄道のトロッコ電車は黒部川電源開発のための鉄道でした。昭和12年に終点の欅平まで開通しましたが、当時は電力会社の専用鉄道だったのです。
しかし、標高差3,000mの景勝の地を訪ねたいという一般の人の希望が絶えず、便宜的に旅客を扱っていたそうです。このころの切符には生命の保証はしない旨の注意書きがあったとか!
黒部峡谷鉄道のトロッコ電車には窓がついていないため、現在も大自然との一体感と迫力が楽しめる路線となっています。
(窓付きの車両もあります。別途有料の車両券が必要です。)
終点の欅平駅に着くと、目の前に奥鐘山(おくかねやま、おくがねやま)の壮大な姿が待ち構えています。
まずは駅から徒歩約5分の河原展望台へ向かいましょう。ここは奥鐘山や名剣山を見渡す絶景ポイントです。次に行く奥鐘橋も望めます。祖母谷温泉から引湯をした足湯につかりながら、景観を楽しめます。
足湯で乗車の疲れをほぐしたら奥鐘橋へ。見渡すかぎり山と峡谷で、空気のおいしさは格別です。河原までの距離は34m、目がくらむような高さですね。
岩壁をえぐるように削って作られた歩道。もとはダム建設工事用の道路だったそうです。大きく口を開けた岩が人を飲み込むように見えることからこの名前がつきました。ユニークで迫力のある景観なので、人気の撮影スポットです。
人喰岩から徒歩10分ほどの名剣温泉は、「日本の秘湯を守る会」会員の名湯。祖母谷温泉から引湯した、湯の花が舞う岩の露天風呂が好評です。
欅平駅からトロッコ電車で約20分の鐘釣(かねつり)駅には、ほど近いところに万年雪があり、15分ほど歩くと河原露天風呂に到着します。のんびり旅の方にはおすすめの立ち寄り駅です。
鐘釣駅から徒歩3分ほどのところに、1年を通してとけることのない万年雪があり、展望台から見学することができます。
鐘釣駅売店限定の「万年雪のかけら」は、卵白と砂糖を使ったくちどけのよいお菓子。旅の思い出に大人気の銘菓です。
鐘釣エリアでは、黒部川の河原を掘ると温泉が出ることで有名です。駅から15分ほど歩くと、川の真横を堀り囲んだ無料の露天風呂があり、囲いも屋根もないので、まるで川が温泉であるような爽快感が味わえます。
人目のある場所で温泉に入るのは抵抗があるという方は、小さく掘ってお湯をためている場所があるので、レジャーシートなどをひいて足湯を楽しめます。
清津峡(新潟県)、大杉峡谷(三重県)とならんで「日本三大峡谷」といわれる黒部峡谷。雄大な姿を満喫できるトロッコ電車で、ぜひ一度は終点「欅平駅」まで行かれることをおすすめします。こちらの冬は早く、10月〜翌4月下旬まではトロッコ電車が運休になるのでご注意を。