2017年09月21日

健康習慣|「秋の布団のお手入れ方法」 アレルギーの原因、ダニを除去してさっぱりと

秋のはじめは寒暖差も大きく、残暑に弱った体にはこたえる季節です。この時期、風邪でもないのに鼻や喉の調子がおかしい、体調をくずしやすい、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。その原因、もしかしたら「布団」にあるかもしれません。 実は、秋こそ布団のお手入れが欠かせない季節なのです。健康のために、アレルギーの原因、ダニを除去して、気持ちの良い布団を維持しましょう。


 

秋のはじめは寒暖差も大きく、残暑に弱った体にはこたえる季節です。この時期、風邪でもないのに鼻や喉の調子がおかしい、体調をくずしやすい、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。その原因、もしかしたら「布団」にあるかもしれません。
実は、秋こそ布団のお手入れが欠かせない季節なのです。健康のために、秋の布団のお手入れ方法を見直してみませんか?

夏に増えたダニの死骸を除去するのがカギ

なぜ、「秋」の布団のお手入れが重要なのでしょう。
さまざまな体調不良を引き起こす「アレルギー」。この原因となる物質を「アレルゲン」といいます。布団にたまりやすいアレルゲンの代表に「ダニ」があり、ダニは梅雨時から夏にかけて増殖します。寿命は3~4ヵ月程度なので、秋には多くが死んでしまうのですが、その死骸や脱皮した殻、糞こそがくせ者。チリとなって舞い上がり、アレルゲンとして喘息や鼻炎、皮膚炎といった体調不良を引き起こすのです。とりわけ、敷布団はダニが多く潜む場所なので、秋はダニの死骸を除去すべし、というのもおわかりいただけるかと思います。

秋も花粉症の季節です

花粉症といえば、春という印象が強いのですが、9月~10月はブタクサの花粉が飛散する季節です。スギやヒノキの花粉ほど広範囲に飛び散ることはありませんが、雑草として近くに生育していることが多いので、気づかず花粉の影響を受けることもあります。布団を干す場合も、秋の花粉には要注意です。花粉症については、以下の記事もぜひご覧ください。

布団を正しくお手入れしよう

それでは、アレルゲンを少しでも減らすための、布団のお手入れ方法をご紹介しましょう。

 

1.クリーニングに出すか、丸洗いする

1番確実なのは、1年か半年に1回、布団クリーニングの専門店に出して洗うことです。また、最近は丸洗いできる布団もあるため、布団についている洗濯方法をよく確認して洗うといいでしょう。水洗いすることで布団の中の汚れも落とせるので、1番すっきりさせられる方法です。

2.布団を乾燥させ、掃除機をかける

クリーニングに出せなくても、しっかり乾燥させて掃除機をかけるのも効果的なお手入れ方法です。天日干しできる布団を外に干す場合は、長時間干すと綿が傷むので、10時~14時の日中、1時~2時間を目安に取り込みましょう。途中で裏返して全体を乾燥させるとよいですね。ほこりが気になる場合は、布団たたきは使わず、あとで布団の表面に掃除機をかけるようにしましょう。
ほこりや花粉対策として、布団干しカバーをつけて干すのもおすすめです。また、「布団乾燥機」をお持ちなら、外干しせずに、室内で乾燥させるのもよい方法です。
室内での干し方のひとつとして、背もたれのある椅子などの上に布団を広げ、窓を開けて風を通す、という方法もあります。日陰干しにしたい羽毛布団をはじめ、日ごろの布団乾燥の仕方として使える方法です。

ただ、どんな干し方をするにせよ、肝心なのはそのあとです。布団の表面に掃除機をかけて、ダニの死骸やほこりを吸いだしましょう。最近の掃除機には、布団専用のノズルがついているものも多いので、お持ちであればぜひ利用してください。できれば通年行いたい布団の掃除機がけですが、ふだんはなかなかできないという方も、秋にぜひ一度行うことをおすすめします。

3.枕、シーツ、カバー類の洗濯もこまめに

敷布団、かけ布団だけでなく、枕を乾燥させることもお忘れなく。また、シーツやカバー類など洗えるものは、週に一度は洗濯するようにしましょう。

気持ちのよい布団を維持するために、こまめに乾燥をさせること、掃除機をかけること、カバー類を清潔に保つことを習慣にしたいものです。また、押し入れも湿気がこもりやすいもの。ときどき開けて風を通したり、風がなければ扇風機をあてるのもよい方法ですよ。