2017年06月20日

健康メニュー|肉×ハーブ 風味を生かして食欲アップ!

お肉料理の食べ過ぎには注意が必要ですが、バランスのとれた食生活のためには、ある程度食卓に取り入れたいもの。ただ、脂っこいものが苦手だったりして、あまり量を食べられない……という方は多いのではないでしょうか。 そんな方におすすめなのが、各種ハーブとの組み合わせです。今回は、肉と組み合わせるのにおすすめのハーブをご紹介します。


お肉料理の食べ過ぎには注意が必要ですが、バランスのとれた食生活のためには、ある程度食卓に取り入れたいもの。ただ、脂っこいものが苦手だったりして、あまり量を食べられない……という方は多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが、各種ハーブとの組み合わせです。今回は、肉と組み合わせるのにおすすめのハーブをご紹介します。

肉とハーブは相性のいい組み合わせ

最近はスーパーの店頭などでもおなじみになってきたハーブ。家庭では、生のまま料理の付け合わせにしたり、乾燥させたものをハーブティーにするといった使い方が一般的ではないでしょうか。
実はハーブの中には、爽やかな香りで食欲を刺激してくれたり、脂っこい肉の消化を促してくれたり、特徴的な臭みを抑えてくれるなど、肉との相性に優れたものが多いのです。では、主な「肉と相性のいいハーブ」を種類ごとにご紹介します。

肉の焦げに含まれる発がん性物質を抑える「ローズマリー」

 

ローズマリーはシソ科の植物。香りが非常に強く、肉料理、魚料理にはもちろん、ラム肉やジビエなどクセの強い肉の臭み消しにもよく用いられます。もちろん、さわやかな香りは脂っこい肉を食べやすくしてくれますし、殺菌、抗酸化作用の効果が高いのも特徴です。
肉を長時間加熱することによって生成されるヘテロサイクリックアミン(HCA)には発がん性があるとされていることから、よく「肉の焦げは食べてはいけない」といわれますが、ローズマリーの抗酸化作用は、このHCAの生成を抑制することがわかっています。焦げのできやすいグリル料理に加えたり、ハーブティーにして肉料理のお供にしてみてはいかがでしょうか。
ただし、香りの強いハーブなので、使う量には注意してくださいね。

脂をサッパリさせ、抗菌効果もある「セージ」

 

“薬用サルビア”の和名を持つセージもローズマリーと同じシソ科の植物で、よもぎに似た強い香りが特徴。抗菌、抗酸化作用に優れているところも共通しています。ヨーロッパでは、「長生きしたければ、5月にセージを食べよ」「セージが育つ家には病人が出ない」ということわざもあるほど、健康を助けるハーブとされています。
また、脂っこい料理をサッパリさせるピリッとした風味や、抗菌作用があることから、ヨーロッパではソーセージやパテの材料にもよく用いられます。豚肉との相性がいいので、ローストポークや生ハムの付け合わせなどにいかがでしょうか。

辛み成分で消化を促進する「クレソン」

 

肉料理に付け合わせるハーブの定番として知られているクレソンは、ホースラディッシュ(西洋わさび)などと同じアブラナ科の植物。ピリッとした辛みはアブラナ科の植物に多く含まれる「シニグリン」という成分で、食欲を増進させたり、消化を助ける働きがあるとされています。
抗菌作用もあるので、ローストビーフやレアステーキのお供にぴったり。そのままでは食べにくいという方は、細かく刻んでソースやドレッシングにしたり、スープの具、おひたしなどにして肉料理に付け合わせるのもおすすめです。

煮込んでも香り長持ち、ブーケガルニの定番「タイム」

 

観賞用としても人気の高いハーブ「タイム」もまた、肉の臭み消しに長じたシソ科の植物です。殺菌作用や防腐作用が強い「チモール」という成分も含まれていて、保存食などによく用いられます。また、フランス料理には欠かせないハーブのひとつで、数種類のハーブを束ねて作る調味料「ブーケガルニ」では、ローリエやパセリと並ぶ定番食材となっています。ブーケガルニといえば、ポトフなど煮込み料理の風味づけによく使われますが、タイムは煮込んでも香りが長持ちするのが特徴です。
タイムの葉は焦げやすいので、肉を焼く場合はサラダにして添えたり、オイルにハーブの香りを移したハーブオイルなどを作って使うのがおすすめです。

ハーブというとおしゃれな洋食のイメージが強いですが、実は日本の食卓でおなじみのショウガやニンニク、セロリもハーブの一種なのです。和食にも使える、ねぎとよく似た「チャイブ」というハーブもありますよ。
今回ご紹介した肉×ハーブの組み合わせをきっかけに、さまざまなハーブのアレンジ料理に挑戦してみてくださいね。