2017年06月15日

健康習慣|「カビ予防」 ひと工夫で、じめじめした時期も快適に!

雨の日が多かったり、湿度の高い時期に気になるのが室内の結露やじめじめした空気、そしていつの間にか生えてしまっているカビ。毎年、対策に手を焼いている人も多いのではないでしょうか。今回は、雨の多い時期の大敵である「カビ」の影響や予防法についてご紹介します。


雨の日が多かったり、湿度の高い時期に気になるのが室内の結露やじめじめした空気、そしていつの間にか生えてしまっているカビ。毎年、対策に手を焼いている人も多いのではないでしょうか。今回は、雨の多い時期の大敵である「カビ」の影響や予防法についてご紹介します。

 

カビが人の体に与える影響は?

家の中にカビが生えている様子を目にしたり、臭いがするだけでも気持ちが悪いものですが、カビが増え過ぎるともちろん体にも影響があります。カビを直接吸い込んでしまうと、抵抗力の弱っている方は特に、肺炎、ぜんそく、水虫などの病気の原因となってしまうことがあるのです。また、カビの毒によってアレルギー症状を起こすことも。

カビ増殖のカギは「湿気・汚れ・温度」

カビが発生しやすい環境のポイントは、湿度70%を超えるような「湿気の高さ」、そしてカビの栄養源となってしまう各種の「汚れ」、カビが育ちやすい25~30℃の「温度」の3つ。湿度が高く、空気が重く感じる時は掃除も憂鬱なものですが、晴れ間を上手に利用したこまめな換気と掃除が、カビ増殖を防ぐための基本といえるでしょう。
次は、家の中でカビが発生しやすい場所別に、具体的なカビ予防法をご紹介します。

発生場所別!カビ予防法

 

収納や靴箱、トイレも開け放して換気する

長い時間を過ごすリビングなどの換気や除湿には気を配っていても、収納やトイレの湿気はついうっかり放置してしまいがち。部屋の換気をする時には、収納の扉やトイレも思い切って開け放し、空気を入れ替えるようにしましょう。

家具や収納には“空気の通り道”をつくる

壁にぴったりとくっつけた家具の配置や、ぎっしりと詰まった収納などは、そのわずかなすき間に湿気が入り込み、カビが増えてしまいます。「久々に動かしてみたらビッシリとカビが生えていて……」なんてことにならないよう、ある程度空気の通り道をつくる配置にしましょう。

洗濯物の部屋干しはなるべく短時間で

雨の多い季節は洗濯物を室内に干すことも多いもの。とはいえ、ただ干していたのでは、室内の湿度がどんどん上がってしまいます。洗濯物が乾きにくくなるばかりか、あちこちにカビが発生する原因に。浴室乾燥機を使う、サーキュレーターで空気を循環させる、除湿器を活用するなどして、部屋干しの洗濯物はなるべく短時間で乾かすようにしましょう。

浴室は冷水で温度を下げ、よく乾燥させる

浴室は温度も湿度も高く、石鹸カスなどカビの栄養になる汚れも多い場所。入浴後は壁に冷水をかけて、汚れを落とすと同時に浴室の温度を下げ、スクイージー(水切りワイパー)やバスタオルなどで水分を拭きとるか、一晩換気扇をかけておくようにすると安心です。

キッチンの水気はこまめに拭く

台所の流しからはねた水や、食材、料理から飛んだ汁など、キッチンで発生した水気も、そのままにしておくとカビの栄養になってしまうことが。面倒でもこまめに拭いて乾かしておくことが、カビ予防につながります。

エアコンは最後に送風運転をして内部を乾かす

エアコンのフィルター掃除ももちろんまめにしておきたいところですが、内部に溜まっている湿気を乾かすことも大切。冷房を使った後は30分~1時間程度の送風運転をして、中まで乾かすようにしましょう。ちなみに、お掃除機能付きのエアコンでは、自動で送風運転をしてくれることもあります。

今回ご紹介したカビ予防法は、収納の換気なら部屋の換気と一緒に、お風呂の対策は入浴後すぐに、エアコンは使い終わった時に……というように、生活の中で習慣化してしまえば、自然と続けられることばかり。ちょっとした工夫で、じめじめした時期も快適に、健やかに過ごしましょう。