2017年06月08日

散策|堂平山・笠山コース(埼玉県) 3つの峠を越える、外秩父ハイキングの代表的コース

埼玉県の西部に位置する外秩父はなだらかな山地で、多くのハイキングコースが通っています。バスで登山口まで行ける気軽さで、ハイカーからも人気のスポット。今回のハイキングコースは剣ヶ峰(けんがみね)、堂平山(どうだいらさん)、笠山(かさやま)の3つの頂を目指す外秩父の代表的なコースです。最後は訪れた記念を形にして持ち帰ることができる、伝統の手漉き和紙づくりの体験もおすすめです。


埼玉県の西部に位置する外秩父はなだらかな山地で、多くのハイキングコースが通っています。バスで登山口まで行ける気軽さで、ハイカーからも人気のスポット。今回のハイキングコースは剣ヶ峰(けんがみね)、堂平山(どうだいらさん)、笠山(かさやま)の3つの頂を目指す外秩父の代表的なコースです。最後は訪れた記念を形にして持ち帰ることができる、伝統の手漉き和紙づくりの体験もおすすめです。(画像は堂平山から見た笠山)

 

オススメハイキングルート

東武鉄道東上本線
小川町(おがわまち)駅

バス約30分
白石車庫バス停

徒歩約60分
白石峠(しらいしとうげ)

徒歩約15分
剣ヶ峰(けんがみね)山頂

徒歩約20分
堂平山山頂

徒歩約15分
笠山峠(かさやまとうげ)

徒歩約25分
笠山山頂

徒歩約40分
萩平分岐(はぎだいらぶんき)

徒歩約60分
東秩父村(ひがしちちぶむら)「和紙の里」

バス約17分
小川町駅

徒歩約3時間55分(約11km)

小川町駅から登山口に入り、白石峠へ

東武鉄道東上本線小川町駅に着いたら、白石車庫行きバスに乗って30分。終点の白石車庫で降ります。白石車庫は自販機やお手洗い、小休憩できる場所やお蕎麦屋さんもあります。荷物の点検や飲料水の補給などは、ここでしっかりしておきましょう。

のどかな山村の景色を眺めながら川沿いの道を歩き、舗装路の道が土の道になった辺りから登山道がはじまります。さらに林道を歩くと道が開け、複数の舗装路に当たります。ここが白石峠です。

白石峠から剣ヶ峰山頂、堂平山の頂上でランチ

 

白石峠の東側にある登山道へ入ると、15分ほどで剣ヶ峰山頂(標高876m)に到着します。電波塔が建っている山頂で小休止したら、堂平山(標高 875.9m)に向かいましょう!

 

剣ヶ峰山頂から木の階段を少し下り、登山道にそって堂平山へ。舗装路と登山道が交互に続く道をしばらく行くと、ドーム型の建物が見えてきます。これが堂平天文台(上画像)で、堂平山山頂の目印です。
堂平山の山頂は展望が素晴らしく、スペースも広いので、ぜひここでお昼ご飯にしたいところ。雲取山(くもとりやま)、奥多摩、谷川連峰も一望。さらに関東平野の方向に目を向けると、東京のビル群がはるか遠くに。空気が澄んでいると東京スカイツリーも見えますよ。

堂平山から笠山峠、笠山山頂へ

 

ゆっくり休んだら笠山方面の登山道を進み、15分ほどで笠山峠に着きます。笠山峠の少し先には白石方面へ行く短いルートがあるので、もしもの時や時間をかけずに下山したい場合などには、こちらを使って下山することも可能です。

 

笠山峠からさらに歩くこと約25分。急な登り坂が続くのでちょっと大変ですが、これを超えれば笠山山頂!山頂の北側は展望が開けているので、景色を眺めながら少し休憩しましょう。この先5分ほどのところにある笠山神社は、雨乞いにご利益があるそう。時間に余裕があれば訪れてみるのもおすすめです。

笠山山頂から萩平分岐へ、東秩父村「和紙の里」

 

さあ、いよいよ下山です!萩平方面へ向かう際の下り坂は、途中からツルツルした赤土の道があります。滑りやすいので注意してください。萩平の分岐からは舗装路で交通量が少ない道ですが、それでも車が通ることがあります。里山の風景を楽しみつつ、車の往来にもご注意を。

 

萩平を進むとバス停「和紙の里」があり、その前にあるのが今回の最後のスポット東秩父村「和紙の里」です。こちらでは伝統の手漉き和紙を用いたお土産品や、特産品の直売、食堂などを利用できます。ぜひお試しいただきたいのが、手漉き和紙体験(有料)。周辺で採取した草花を閉じ込めた和紙は、縦走を成し遂げた日のよい記念となります。ハガキサイズから受け付けているので、気軽にチャレンジしてみてください。

東秩父村 和紙の里
所在地:埼玉県秩父郡東秩父村大字御堂441
営業時間:9:00~16:00(体験は15:00まで)
定休日:12月29日~1月3日

外秩父の縦走コースは堂平山と笠山からの眺めが素晴らしく、適度なアップダウンがあるので、「登山なら何度か経験がある」という方のステップアップにおすすめ。ハイキングの出発点である小川町は酒造や和紙製造で栄えた町で、今も割烹旅館や酒蔵など立派な建物が残っています。小川町名物のうなぎで英気を養って、もうひと散策してみてはいかがでしょうか。

※掲載されている情報は平成29年5月現在のものです。