2023年01月24日

健康習慣|好きな曲でOK!音楽でセルフケアを

「元気になりたい時にはお気に入りのアップテンポの曲を聴く」、「カラオケで思い切り歌うとストレス解消になる」など、音楽で気分を変えることはよくあるもの。同じように、心身をリラックスさせたい時にも、音楽が力になってくれるかもしれません。今回は音楽でのセルフケアをご紹介します。


 

「元気になりたい時にはお気に入りのアップテンポの曲を聴く」、「カラオケで思い切り歌うとストレス解消になる」など、音楽で気分を変えることはよくあるもの。同じように、心身をリラックスさせたい時にも、音楽が力になってくれるかもしれません。今回は音楽でのセルフケアをご紹介します。

音楽での心身ケアは「音楽療法」に限らない

「音楽で心身をケアする」と聞くと、音楽療法士による音楽療法など、専門家による特別なプログラムを思い浮かべる人も多いかもしれません。でも実は、専門家の手を借りることなく自ら取り組む、いわゆる「セルフケア」でも、ある程度音楽を心身のケアに役立てられるのです。もちろん、専門家のように本格的にとはいかないものの、ちょっとした不調の際などに、気分を変えるきっかけになるかもしれません。

音楽でのセルフケアに取り組んでみよう

「セルフケア」は、心身の健康を保つために自ら取り組むケアのこと。例えば、疲れているのに眠れない、疲れが取れず集中できないといった時には、次のポイントを参考にしつつ、身近な環境で音楽でのセルフケアに取り組んでみましょう。

ポイント1:「自分に合った音楽」を見つける

 

音楽の受け止め方には個人差があります。「ヒーリング(癒やし)ミュージック」のように、「聴くとリラックスできる人が多い」とされる音楽ジャンルはあるものの、これも全員とは限りません。ある意味「誰でも必ずリラックスできる音楽」は存在しないとも言えます。

そこで最初に「自分はどんな音楽を聴いている時にリラックスしていると感じるか」を掘り下げていきましょう。まずは好きなアーティストの聴き慣れた曲が思い浮かぶかもしれませんが、それももしかしたら「気分が高揚するものの、リラックスしているわけではない」かもしれません。

例えば動画共有サイトや音楽ストリーミングサービスなどでは、曲名やアーティスト名ではなく「リラックス」、「落ち着く」、「インストゥルメンタル」(歌がない音楽)などといった検索ワードでも音楽を探すことができます。特に、知らない音楽の中から自分に合うものを探すにはおすすめの方法です。もちろん、図書館などで気になったCDを借りて聴いてみたり、街中で耳にして「いいな」と思った曲の特徴をメモしたりしてもよいでしょう。

そうして、歌がある/ない、なじみが深い曲/知らない曲、音楽ジャンルなど、大まかな「リラックスできる音楽」の傾向がつかめたら、いつでも手元で聴けるようにCDや動画のURLなどを用意しておきましょう。

ポイント2:セルフケアだけのための時間を作る

BGM(バックグラウンドミュージック)という言葉もあるように、音楽はつい「なにか他のことをしながら、バックグラウンド的に」という聴き方になりがちです。普段であればもちろんそれも構わないのですが、仕事や家事などをしたり、パソコンやスマホに向かって作業したりしながらでは、音楽で深くリラックスすることは難しいはず。セルフケアのためには、あまりいい聴き方とは言えません。

セルフケアのために音楽を聴く時は、他のことをやめる、照明を落とす、などより落ち着ける状況を作って聴くようにしましょう。長時間なにかしながら聴くより、10分でも音楽を聴くためだけの時間を作るほうがおすすめです。

「聴く」以外で音楽を健康に活かす方法も

歌や楽器演奏にも健康効果が

ここまでは、音楽鑑賞でセルフケアするためのポイントを紹介してきましたが、音楽を演奏することもセルフケアにつながります。例えば、歌うことはストレスホルモンの低下や嚥下機能のトレーニングになるとされていますし、ギターやピアノは認知機能向上、管楽器は喉を鍛えるなど、楽器演奏によっても、より具体的な健康効果が期待できるのです。

楽器演奏について詳しくは、下記の記事も参考にしてみてください。

音楽でのセルフケア、「なんとなく不調だけれど、病院に行くほどではない」といった時の気分転換に、ぜひ試してみてください。ただし、医療機関での治療や、薬のように効くというものではありませんから、不調が続いたり、気になる症状があったりする場合は早めに医療機関を受診するようにしてくださいね。