2021年11月30日

健康法|カビまで拡散しないために! 加湿器のお手入れ方法

水を入れて長時間使用する加湿器は、実は雑菌やカビが発生しやすい家電です。汚れたまま使うと、蒸気と一緒にカビも散布することになり、ひどい場合には健康を害することも。加湿器を快適に使うために、本記事では加湿器のお手入れ方法をご紹介します。


 

水を入れて長時間使用する加湿器は、実は雑菌やカビが発生しやすい家電です。汚れたまま使うと、蒸気と一緒にカビも散布することになり、ひどい場合には健康を害することも。加湿器を快適に使うために、本記事では加湿器のお手入れ方法をご紹介します。

加湿器は雑菌・カビが繁殖しやすい

加湿器は水しか使わないから汚れない、と思っていませんか? 実は加湿器はその特性上、カビや雑菌が繁殖しやすい家電です。

梅雨の時期を思い出していただくと分かりやすいのですが、雑菌やカビの多くは高温多湿を好み、水垢などを栄養分として増えていきます。加湿器のなかも水気があり、部屋の暖房や通電時の熱でほんのりあたたまっているため、雑菌とカビが繁殖しやすいのです。

汚れた加湿器をそのまま使用すると、蒸気と一緒にカビや雑菌まで部屋中にまき散らすことに……。お部屋の嫌なニオイの原因になりますし、ひどい場合にはせきや喘息、鼻炎や気管支炎などのアレルギー症状を起こすこともあります。

加湿器は、部屋の湿度を上げることで喉や鼻の乾燥を抑えたり、ウイルスの飛散を抑えたりと、正しく使えば私たちの健康に貢献してくれるものです。お手入れは毎日の水の入れ替え時に、ほんの少し手間をかけるだけですみますから、ぜひ清潔な状態を維持して健康に役立てましょう。

加湿器の日々のお手入れ方法&きれいに使うコツ

 

加湿器をきれいな状態に保つには、ちょっとした日々のお手入れが大切です。ここでは、毎日行いたいお手入れや使い方のコツをご紹介します。

余った水は捨てて、新しい水に取り替える

水は、何もしなくても、おいておくだけで雑菌が繁殖するものです。前日に使った水がタンクに残っている場合は、継ぎ足さずに捨てて新しい水に取り替えましょう。1日1回は、タンクのなかの水を全部捨てるようにしてください。

タンクを取り外せるタイプなら、水を全部捨てたあとに少量の水で振り洗いをしてすすぎ、それから新しい水を入れるのがおすすめです。

水の取り替えついでにぬめりチェック

ぬめりは水分に雑菌が付着して、汚れを栄養に繁殖したもので、水垢やカビの予備軍です。水を換える時には、加湿口やスチーム吹出口、タンクと本体が接する場所など、ぬめりが発生しやすい場所を指で触ってチェックしましょう。ぬめりだけが発生しているうちなら、水を含んだ柔らかいスポンジや指でこするだけで簡単に取り除けます。

ミネラルウォーターは使わない

水道水には消毒作用のある塩素(カルキ)が若干含まれています。一方でミネラルウォーターはきれいな水ではありますが、塩素が含まれていないため水道水よりも雑菌が繁殖しやすく、豊富なミネラル分は水垢の原因にもなります。加湿器の水は水道水を使うようにしましょう。

水垢を見つけたらクエン酸で掃除(気化式・スチーム式)

水の取り替えやぬめりチェックをしていても、どうしてもついてしまうのが水垢。水垢はアルカリ性なので、酸性のクエン酸水を使った掃除が効果的です。クエン酸粉末(100円均一で買えます)を水で薄め、使い古しの歯ブラシとクエン酸水でこすり洗いをしたり、もしくはつけおきをしたりするのもおすすめです。粉末と水の配分については、クエン酸商品の裏面などをご確認ください。

※クエン酸を使った掃除方法は気化式・スチーム式の加湿器のみで可能なものです。超音波式・ハイブリッド式で行うと機器の痛みや劣化の原因となります。お使いの加湿器の取扱説明書をよく確認しましょう。

取扱説明書で加湿器のお手入れ方法をチェックしよう!

基本的な毎日のお手入れは前述の通りですが、週に1度・月に1度のお手入れ方法やフィルター交換の時期などは、加湿器のメーカーごとに異なります。お使いの加湿器の取扱説明書が一番親切ですから、この機会に確認しておきましょう。忘れがちな定期のお手入れは、カレンダーに記載しておくのがおすすめです。

もし取扱説明書をなくしてしまった場合には、インターネットで「メーカー名 品番 取扱説明書」で検索してみると、HP上からダウンロードできる電子版の説明書が見つかることもあります。

しまう時は取扱説明書を見ながらシーズン中の汚れを落とそう

加湿器を使う時季を過ぎたら、取り外し可能なパーツは全て外して、クエン酸水や中性洗剤などを使って、シーズン中の汚れを落としましょう。取扱説明書には洗い方が細かく書かれていますし、あとからパーツを戻す時に迷いませんから、お手元に準備しておくのをおすすめします。

加湿口やスチーム吹出口など、カーブのあるところは汚れが残りがちな部分です。見逃さすにきれいにしましょう。細かい部分の汚れは、使い古しの歯ブラシや綿棒が便利です。

全てのパーツを洗い終えたら、組み立てる前にそれぞれをしっかり乾燥させましょう。少しでも水分が残っているとカビやニオイの原因になりますから、この行程はとても大切です。しっかり乾いたのを確認したら組み立てて、ビニール袋などでほこりよけをして、できるだけ湿気の少ない場所に保管します。

加湿器は秋から冬、そして春先と長く使用する家電です。清潔に使うことで健康にも貢献してくれる便利なアイテムですから、毎日の水の交換やぬめりチェック、定期的なお手入れを忘れずに行いましょう。きれいなスチームが出ていると思うと、とても気持ちのいいものですよ。