2021年05月19日

ヘアケア|頭皮のベタつきをスッキリ 日常にプラスしたいホームケア

ふと頭皮をさわった時、ベタつきが気になると感じたことはありませんか?頭皮は全身のなかで、もっとも皮脂腺が多い場所。適度な皮脂は頭皮と髪の毛を守るはたらきをしてくれますが、過剰に分泌するとベタつきの原因になってしまいます。放っておくと嫌なニオイの原因になり、髪の毛にまでベタつきが広がることも。今回は、頭皮環境を健やかに保つためのヘアケアや、日常にプラスしたいホームケアについてご紹介します。


 

ふと頭皮をさわった時、ベタつきが気になると感じたことはありませんか?頭皮は全身のなかで、もっとも皮脂腺が多い場所。適度な皮脂は頭皮と髪の毛を守るはたらきをしてくれますが、過剰に分泌するとベタつきの原因になってしまいます。放っておくと嫌なニオイの原因になり、髪の毛にまでベタつきが広がることも。今回は、頭皮環境を健やかに保つためのヘアケアについてご紹介します。

頭皮がベタつく原因とは

 

頭皮の皮脂腺は、額を中心とする顔のTゾーンの2倍以上あり、皮脂の分泌量が多いのが特徴。皮脂腺から分泌された皮脂は、汗と混ざり皮脂膜を形成します。この皮脂膜は、天然の乳液やオイルのようなもの。乾燥した外気や紫外線などの刺激から頭皮を保護するはたらきを担っています。しかし、過剰に皮脂が分泌されると頭皮や毛穴に蓄積し、ベタつきを感じやすくなります。皮脂の分泌量は体質のほか、生活習慣から大きく影響を受けます。まずは、皮脂が過剰に分泌される原因を見ていきましょう。

食生活の乱れ

脂質や糖質を多く摂取していると、脂肪が体内に蓄積されやすくなり、毛穴からの皮脂の分泌量が増加。頭皮の皮脂も過剰に分泌され、髪がベタつきやすい状態になります。揚げ物や肉類など、偏った食生活を送っている方やスイーツが欠かせない方は要注意です。

日常的なストレスによる睡眠不足

ストレスが継続的にかかり、睡眠不足が慢性化すると自律神経が乱れます。すると交感神経が優位になり、皮脂腺のはたらきが活発化。皮脂の分泌量が増加してしまいます。ゆったりと入浴したり、アロマテラピーを取り入れたりして、良質な睡眠をとるよう心がけましょう。

シャンプーによる皮脂の取りすぎ

ベタつきが気になるあまり、頭皮を強くこすってシャンプーをしたり、1日に何度も髪を洗ったりしていないでしょうか。皮脂を取りすぎると、不足した油分を補おうとさらに皮脂が分泌され、ベタつきが悪化する悪循環に陥ってしまいます。

正しいシャンプーで頭皮の汚れをオフ

 

過剰な皮脂を取り除き、かつ必要な皮脂は残すのが、髪のベタつきを防ぐためのポイント。朝に洗髪すると頭皮を保護する皮脂が流され、紫外線や外気の刺激をダイレクトに受けてしまうので、シャンプーの頻度は1日1回、夜に行うのがおすすめです。これから、正しい洗髪の方法をご紹介していきます。

1.ブラッシングをして汚れを浮かせる
シャンプー前にブラッシングをすると不要な角質が浮き上がり、頭皮の汚れを負担なく落とせます。最初に毛先の絡まりを取り、次に襟足から頭頂部に向かって頭皮をマッサージするようブラッシングします。

2.ぬるめのお湯で汚れを落とす
シャンプー剤を付ける前に、38℃くらいのお湯で汚れをオフ。頭皮をしっかり濡らすように、下を向いて襟足からシャワーをかけたあと、フェイスラインから頭頂部に向かって洗い流します。これで頭皮と髪の毛のだいたいの汚れを落とせます。

3.シャンプーを軽く泡立て、指の腹で洗う
髪の毛同士が摩擦によって傷つくことを防ぐため、シャンプーは軽く手のひらで泡立ててから頭皮に広げましょう。この時、指を立てゴシゴシと強くこするのは厳禁。頭皮を傷つけてしまいます。指の腹を使って頭皮をなでるようやさしく洗います。

4.すすぎは十分に行う
シャンプー剤はしっかりと洗い流しましょう。髪の毛をかき分け、頭頂部からはもちろん、襟足からや側頭部からなど、さまざまな方向からシャワーのお湯をあてるのがコツ。「もういいかな」と思ってからプラス1分程度長く流すと、しっかりとすすげます。

健康な頭皮をはぐくむヘッドマッサージ

 

毎日のシャンプー時に取り入れたいのがヘッドマッサージ。頭皮を動かすことで毛穴に詰まった汚れが揉み出され、しっかりと落とせます。また、顔の筋肉を支える頭の筋肉を刺激するので、たるみやほうれい線の対策にもなり一石二鳥。表面をこするのではなく、指の腹を使って頭蓋骨を動かすイメージで行います。

1.頭頂部をマッサージ
額の生え際のラインに両手の5本指をおき、地肌を生え際の中央に向かって、寄せるように動かします。5往復程度左右に動かしたら、頭頂部方向に指をずらし同様に頭皮を動かします。頭頂部まで4ヵ所ほどマッサージします。

2.側頭部をマッサージ
左右それぞれ、耳の上の側頭部に5本の指をおき、頭皮を前後に5往復ほど細かく動かします。耳の上からこめかみに向かって位置を少しずつ変えながら、4ヵ所くらいマッサージしましょう。

3.後頭部をマッサージ
襟足に両手の5本指をあて、上下に細かく5往復ほど動かします。頭頂部に向かって指の位置を上にずらしながら、5ヵ所を目安に頭皮をマッサージしてください。

頭皮や髪の毛のベタつきは、頭皮環境が整っていないサインかもしれません。毎日の生活習慣やシャンプーの方法を見直し、皮脂分泌のバランスがとれた健やかな頭皮をはぐくみましょう。