2020年06月01日

美容法|毎日のオーラルケアで口臭対策 会話や笑顔に自信がもてる息に

肌や髪の毛と同じように、年齢を重ねると口内環境も変化していきます。特に40代以降になると、女性はホルモンバランスの影響から口臭が強くなることがあります。とはいえ、他人の口臭が気になることはあっても、自分の口臭は自覚しづらいもの。だからこそ、日頃からのオーラルケアで口臭対策を徹底したいですね。今回は、口臭を引き起こす原因と予防のためのケア方法、気をつけたい生活習慣をご紹介します。


 

肌や髪の毛と同じように、年齢を重ねると口内環境も変化していきます。特に40代以降になると、女性はホルモンバランスの影響から口臭が強くなることがあります。とはいえ、他人の口臭が気になることはあっても、自分の口臭は自覚しづらいもの。だからこそ、日頃からのオーラルケアを徹底したいですね。今回は、口臭を引き起こす原因と予防のためのケア方法、気をつけたい生活習慣をご紹介します。

加齢にともなう口内環境の変化と口臭の原因

 

若い頃と比べて口臭がきつくなったと感じたことはありませんか?ある調査によると、日本人の約8割が自分の口臭が気になった経験があると回答したそう。特に女性は年代が上がるにつれて口臭を気にする割合が高まり、なかでも30~40代は口臭に対する心配度が高いという結果が示されています。

口臭は性別や年齢を問わず誰にでも発生するものですが、加齢にともなう体の変化に起因する場合もあります。そのいくつかを見ていきましょう。

唾液量の減少

唾液には抗菌作用や自浄作用があり、口腔内の健康を守る働きをしています。しかし加齢によって唾液を分泌する機能や噛む力が低下することで唾液が不足すると、口臭の原因となる細菌が口腔内で増殖してしまいます。

口腔内の疾患

虫歯や歯周病のような口の中の病気は、口臭を引き起こす原因のひとつです。歯の周りやすき間にたまった食べカスがやがて歯垢となり、不快なニオイが発生します。特に歯周病は、年齢を重ねると発症率が高くなるため、40代以降は特に注意が必要です。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れも、口臭に影響を及ぼします。女性は月経や妊娠・出産、更年期などがあるためホルモンバランスの変化が大きく、男性よりも口臭のリスクが高いといわれます。特に女性ホルモンが急激に減少する更年期は、ネバネバとした唾液が出やすく、口臭がきつくなる傾向があります。

口臭予防のために習慣化したいオーラルケア

 

口臭を防ぐためには、日々どんなことに気をつけたらよいのでしょうか。歯ブラシを使った基本的なブラッシングに加えて取り入れたいセルフケアをご紹介します。

歯磨き

歯磨きの目的は歯垢を取り除くこと。歯と歯の間、歯と歯ぐきの間、奥歯の噛み合わせ面など、歯垢が付きやすい部分は特に丁寧にブラッシングしましょう。歯の表面に歯ブラシの毛先がきちんと当たるようにして、5~10ミリずつを目安に小刻みに動かしながら歯を1本ずつ磨きます。噛み合わせの部分は奥から手前に歯ブラシを動かすようにします。磨き残しがないようにするため、順番を決めて磨くのがポイントです。

デンタルフロス

歯ブラシが届きにくい歯と歯の間の汚れを落とすには、デンタルフロスを使うのが効果的。慣れていない方には操作がしやすいホルダータイプがおすすめです。歯と歯の間にデンタルフロスを差し込んだら、ゆっくり上下に動かしながら歯垢をからめ取り、最後は横に動かしながら取り出します。鏡で確認しながら、歯ぐきを傷つけないように行いましょう。歯垢は2~3日で石灰化が始まって除去しにくくなるため、1日1回のデンタルフロスを習慣にするのがよいとされています。

舌磨き

舌の上には、食べカスや口の中ではがれ落ちた粘膜などがたまり、それが細菌のエサとなっています。舌の表面が見えないほど白い汚れで覆われていたら、お手入れが必要なサイン。専用のクリーナーやブラシを使い、やさしくかき出すように取り除きましょう。

マウスウォッシュ

口に含んでゆすぐ液体タイプのケアアイテムです。虫歯や歯周病、口臭の原因となる口腔内の細菌が増殖するのを防ぎます。適量を口に含んだら、20~30秒ほど口の中をすすぎます。マウスウォッシュの効果を長持ちさせるため、直後の飲食は控えましょう。

生活習慣を見直して口内環境を改善

 

毎日のオーラルケアだけではなく、生活習慣を見直すことも口臭対策につながります。もっとも気軽にできるのは、食生活において唾液量を増やす工夫をすること。さっそく今日から始めてみてください。

食事はよく噛んで食べる

食べものをしっかり咀嚼することで、唾液の分泌が促されます。ひとくち30回を目安によく噛んで食べることを心がけましょう。歯ごたえのある食材を取り入れたり、食材を大きく切ったりするのもポイントです。噛む習慣が身につくと、自然と唾液が出やすくなります。

こまめに水分補給をする

口臭の原因となる細菌の増殖を防ぐには、口の中が乾燥しないようにすることが大切です。食事中や食間、空腹時など、喉の渇きを感じていなくても積極的に水分を摂るようにしましょう。唾液の分泌量を減少させる作用のあるコーヒーや糖分を含む飲みものは避け、水を飲むのがおすすめです。

口臭が気になると、人との会話を楽しめなくなったり、思いきり笑えなくなったりすることも。健康な口内環境を維持して、会話や笑顔に自信をもてる息を手に入れましょう。