2020年01月31日

ヘアケア|増えている女性の薄毛 その原因と兆候、対策方法

薄毛といえば男性特有のものと思われがちですが、実は女性にとっても他人事ではありません。薄毛に悩む女性は年々増加しているといわれています。そこで今回は、女性の薄毛の原因や兆候としてあらわれやすい症状とあわせて、食生活や睡眠など身体の内側からのケアを中心とした対策方法をご紹介します。


 

薄毛といえば男性特有のものと思われがちですが、実は女性にとっても他人事ではありません。薄毛に悩む女性は年々増加しているといわれています。そこで今回は、女性の薄毛の原因や兆候としてあらわれやすい症状とあわせて、食生活や睡眠など身体の内側からのケアを中心とした対策方法をご紹介します。

女性の薄毛の原因とは

 

男性と女性とでは、薄毛の特徴や原因に違いがあります。男性は生え際や頭頂部など、部分的に起こることが多い一方、女性は髪の毛が全体的にボリュームダウンしていくことが多いといわれます。また、男性の薄毛は主な原因が男性ホルモンの作用であるのに対して、女性の薄毛はさまざまな原因が複雑に絡みあっています。女性の薄毛の原因には、次のようなものが考えられます。

ホルモンバランスの乱れ

女性ホルモンの分泌量は20代後半にピークを迎え、年齢とともにどんどん低下していきます。女性ホルモンのひとつである「エストロゲン」は髪の毛の成長を促す働きを持ち、不足すると髪の毛が細くなり、薄毛につながってしまいます。

血流の低下

ストレスによって自律神経のバランスが崩れると、頭皮の血流が滞ってしまいます。すると、髪の毛をつくるために必要な栄養が毛根まで行き渡らず、健康な髪の毛が生えにくくなって髪の毛が抜け落ちる原因に。さらに薄毛を気にしすぎることがストレスとなり、悪循環が生じることもあります。

頭皮環境の悪化

全身の皮膚と同様に、頭皮も年齢を重ねるごとに変化していきます。頭皮が乾燥したり皮脂が過剰に分泌してベタついたりと不健康な状態が続くと、ヘアサイクル(髪の毛が成長してから抜け落ちるまでの周期)が正常に行われなくなります。ヘアサイクルが乱れると、本来は成長期にあった髪の毛が細いまま早くに抜けてしまいます。

薄毛のサインかも?髪の毛と頭皮の変化に要注意

 

女性の薄毛は髪の毛が全体的に減っていくことが多く、気づかないうちに進行している場合があります。しかし、早めに対策することで改善が見込めるため、まだ悩んでいなくても時々セルフチェックをするのがおすすめ。自分からは見えづらい後頭部も、鏡を使って確認してみてください。

分け目が目立ってきた

髪の毛が抜けて本数が減るだけでなく、加齢とともに1本1本が細くなることも薄毛に見える原因のひとつ。髪の毛が全体的にボリュームダウンすると、分け目が広がって地肌が透けて見えるようになります。

抜け毛が増えてきた

髪の毛は1日に約100本程度は自然に抜け落ちるといわれますが、それを大きく上回る量の抜け毛が続く場合は対策が必要かもしれません。ブラッシングやドライヤーをした時、お風呂場の排水溝、起床時の枕・シーツなど、どのくらい抜け毛があるか意識してみましょう。
また、抜け毛の毛根の状態もチェックを。正常なサイクルで抜けた髪の毛は毛根が丸みを帯びていますが、異常があって抜けた髪の毛は毛根そのものがなかったり尖っていたりすることがあります。

頭皮が硬くなっている

薄毛に悩む女性は、頭皮が突っ張っていると感じることが多いといわれています。両手の指で頭を包むように持ち、頭皮を前後左右に動かしてスムーズに動かなければ頭皮が硬くなっています。また、地肌をさわってみて適度な弾力が感じられると良いでしょう。

薄毛を防ぐために意識したい生活習慣

 

薄毛の原因は人それぞれですが、薄毛にならないようにするには、生活習慣の改善が何より大切です。まずは、きちんと食べ、身体を動かし、ぐっすりと眠る、という基本的なことから始めてみましょう。

バランスの良い食生活

食生活が乱れると、髪の毛をつくるために必要な栄養素が不足してしまいます。日々の食事では、髪の毛の主成分であるタンパク質を豊富に含む食材(肉、魚、卵、大豆製品など)を積極的に摂りましょう。ただし、髪の毛に良いといわれる食材ばかりを食べるのではなく、バランスを考えた食事を意識することが重要です。また、皮脂の過剰分泌を防ぐため、油分の多い食べ物は控え目にしましょう。

適度な運動

運動をすると身体の血行が促進され、新陳代謝が活発になります。また、自律神経やホルモンのバランスが整い、ストレス発散効果も。ウォーキングや軽いジョギングなど、長時間、酸素を身体に取り入れながら行う有酸素運動が効果的です。運動をして汗をかいたあとは、入浴やシャワーで頭皮を清潔にすることも忘れずに。

十分な睡眠

睡眠中は眠りが浅い「レム睡眠」と眠りが深い「ノンレム睡眠」が交互に繰り返され、ノンレム睡眠時には育毛に必要な成長ホルモンが分泌されます。理想の睡眠時間は6~8時間。良質な眠りを得るために、就寝前はアルコールやカフェインの摂取を避けるのがおすすめです。また、就寝2時間前からは、パソコンやスマートフォンの画面から出るブルーライトを浴びないようにしましょう。

女性は特に、更年期を迎える40代になると、細い毛が増えたり髪の毛が薄くなったりするのを感じる方が多いようです。症状が深刻化する前に生活習慣を見直し、ストレスをためない工夫をしていきましょう。