2019年05月13日

健康法|笑いヨガ なにはなくとも笑って健康に

「笑うことが健康に良い」と聞くと、ストレス解消などの心理的な効果をつい想像しがちですが、実は、笑うことは深く呼吸をしたり筋肉を動かしたりする“体操”としても効果があるのです。今回は、笑う動作の効果を応用した健康法である、笑いヨガについてご紹介します。


 

「笑うことが健康に良い」と聞くと、ストレス解消などの心理的な効果をつい想像しがちですが、実は、笑うことは深く呼吸をしたり筋肉を動かしたりする“体操”としても効果があるのです。今回は、笑う動作の効果を応用した健康法である、笑いヨガについてご紹介します。

理由がなくても笑う、笑いヨガとは

笑いヨガとは、インド人の医師が生み出した健康法で、笑いの動作とヨガの呼吸法を組み合わせたものです。特徴的なのは、「おもしろい」と感じて笑う必要がないという点です。実は、おもしろいと感じていてもいなくても、笑う動作から得られる効果に変わりはないのだそう。
つまり、笑う動作をするだけでも、おなかや胸、喉の筋肉を動かし、深い呼吸で酸素を体や脳に届ける“体操”として、ストレス解消や血行促進などの効果が期待できるのです。

まずは1人で笑いヨガに挑戦してみよう

次に、笑いヨガの準備運動として広く知られているエクササイズをご紹介しましょう。

手拍子しながら「ホッ、ホッ、ハハハ」

 

まずは両手のひらを広げ、行進するくらいのテンポで手拍子をしてみましょう。続いて手拍子に合わせて4拍で「ホッ、ホッ、ハッ、ハッ」と笑う時のように声を出しながら呼吸します。「ホッ」で息を吐いてすぐに吸い、また次の「ホッ」で息を吐いて吸い……といった要領で繰り返します。

慣れてきたら、後半の「~ハッ、ハッ」」を「~ハハハ」と、2拍で3回続けて息を吐くやり方に変えてみましょう。「ホッ、ホッ、ハハハ」で、「~ハハハ」の時は、手拍子も右上、左上へ交互に上げながらやるとより効果的です。体が温まってくるまで数分やってみましょう。

深呼吸をしながら、吐くタイミングで思い切り笑う

次に、ゆっくりと体を前に倒しながら息を吐き、吐き切ったらゆっくり体を元に戻しながら、鼻で息を吸って両手で大きく伸びをします。吸い切ったところで2~3秒息を止め、ここで「ハッハッハッ」と声を出して思い切り笑いながら息を吐きだしていきましょう。

子どもにかえった気持ちで「やったー!」「イェーイ!」

「ホッ、ホッ~」や深呼吸の体操をした後には、子どもにかえったような素直な気持ちで「やったー!」「イェーイ!」と大きく声を出しながら万歳のポーズをとりましょう。これも体操の一部ですから、恥ずかしがらずにきちんと声を出して、体を動かすことがポイントです。

みんなでやる笑いヨガも

笑いヨガには「熱い砂の上を歩いている気持ちになって笑う」、「電話で楽しく話している気持ちになって笑う」など、多くのユニークなエクササイズ法があります。
専門家によるセミナーや教室に参加すると、こうしたさまざまなエクササイズ法を体験できるのはもちろん、参加者みんなで同じエクササイズに取り組むので、1人でやるよりも思い切って体を動かせますし、照れる気持ちも薄れて、笑うことができるはずです。

「体を動かす」、「トレーニング」などと聞くと、あえてきつい運動に挑戦するなどして、真面目に取り組まなければならないような気がしてしまいますよね。しかし、笑いヨガは大きな声で笑いながら体を動かし、楽しく取り組める健康法ですから、まずは気軽に挑戦してみてください。