2016年06月20日

健康法|「舌回し健康法」 舌や顔の筋肉を鍛えて健やかに若々しく

顔周りの健康や美しさに重要な役割を果たしている“舌”。舌を回す運動といっても最初はピンとこないかもしれません。ですが、普段あまり使わないような顔の筋肉を鍛えれば、顔つきや表情が変わるのはもちろん、健康面でも効果が期待できるのです。


顔周りの健康や美しさに重要な役割を果たしている“舌”。舌を回す運動といっても最初はピンとこないかもしれません。ですが、普段あまり使わないような顔の筋肉を鍛えれば、顔つきや表情が変わるのはもちろん、健康面でも効果が期待できるのです。

舌回し健康法とは

 

舌を回す運動は、表情筋を鍛えて顔のたるみやほうれい線、二重あごの悩みを解決する美容法として広く知られています。他にも、噛む力が上がる、だ液が出やすくなる、滑舌がよくなる、いびきや睡眠時無呼吸症候群の対策になる、肩こりや頭痛を防ぐ……など、健康面で期待できる効果も多く、健康法としておすすめの運動です。また、舌をコントロールする力が上がることで、話し方や食べ物を飲み込むといった日常動作も改善されます。
こうしたことから、舌を回す運動はテレビ番組などにさまざまな形で取り上げられていますが、手軽かつ効果的に行えるエクササイズのひとつが、噛み合わせ研究の第一人者である日本歯科大学 小出 馨先生の開発した「舌回し体操」です。

舌回し体操の正しい方法

 

初心者でも取り組みやすい「舌回し体操」の手順を説明します。
※実施する際は、しっかりと口を閉じた状態にしておきましょう。

1.歯は噛み合わせず、舌先を上の歯と下の歯の間から前へ出し、まず「右上の歯ぐき表~右下の歯ぐき表~左下の歯ぐき表~左上の歯ぐき表」の順にぐるりと舌先でなぞるようにします。これが基本の“舌を回す”動作(右回り)です。

2.右回りを20回繰り返したら、次は左回りです。「左上の歯ぐき表~左下の歯ぐき表……」と、右回りとは反対方向に20回舌を回します。

3.この「右回り20回・左回り20回」を1セットとして、1日3セット続けましょう。

無理のない回数から始めてみましょう

いつもと違う筋肉を使う慣れない動作ですので、最初は20回がきつく感じられるかもしれません。その場合、まずは5回、10回と徐々に回数を増やして慣らしていくようにしてみてください。

舌回し体操では普段使い慣れない舌周り、顔周りの筋肉を使います。最初からフルセット、またはそれ以上にやり過ぎてしまうと、急に激しい運動をしたときの身体のように、顔に筋肉痛が起こる場合も。無理のない回数から始めるのは、長く続けるためにも大事なことなのです。また、焦って早く舌を回してしまうと、運動効果は低くなるといわれています。ゆっくりと回すことを心がけましょう。

舌回し健康法の他に、舌で上あごの歯ぐきを押し、舌や喉の裏の筋肉を刺激する「舌押し運動」や、舌を口から出し、上下左右に伸ばして首や喉の筋肉を刺激する「舌出し運動」も、美容法・健康法として注目されています。
顔の周りには、食事や呼吸、会話などの動作だけでは十分に使われていない筋肉がいくつもあります。これを機に、日常的に舌を動かす習慣をつけてみてはいかがでしょうか。