2016年03月04日

冷え性対策|飲み物で冷え性対策

寒い日には、熱々の飲み物を飲みたくなるもの。しかし、温かければ「冷え」にいいというわけではありません。中には、口にした時には温かくても、身体を冷やしてしまう飲み物も。そこで今回は、飲み物で冷え性対策ができるよう、身体を冷やしてしまう飲み物、身体を温めてくれる飲み物についてご紹介します。


寒い日には、熱々の飲み物を飲みたくなるもの。しかし、温かければ「冷え」にいいというわけではありません。中には、口にした時には温かくても、身体を冷やしてしまう飲み物も。そこで今回は、身体を冷やしてしまう飲み物、身体を温めてくれる飲み物についてご紹介します。

 

熱々のコーヒーを飲んで身体が冷える!?

寒い日には、ホットコーヒーを飲んで温まりたいと思うこと、ありませんか。冬には温かい缶コーヒーが多く販売されていますし、自動販売機にも「HOT」のコーヒーの設置が増えてきます。コーヒーには、代謝をアップして体温を上げる効果があるといわれるカフェインが含まれているので、冷えが和らぐ効果があるのですが、同時にコーヒーには利尿作用もあります。
一般的に人間の身体は、水分量が減少すると体温が下がってしまいます。温かい飲み物は、飲んだ後に一時的に身体を温めてくれますが、利尿作用を持つコーヒーや緑茶などは結果的に水分を減らしてしまうため、身体の冷えにつながってしまうのです。
砂糖も、実は「冷え」をまねく原因のひとつです。糖質は私たちの身体に必要な栄養素ですが、糖質、特に白砂糖を摂りすぎると、血糖値の上昇とともに体温は急上昇します。その後、持続することなく急降下してしまい、その差で冷えが生じるのです。ジュースや炭酸飲料には多くの砂糖が含まれているので、冷えにお困りの方は控えた方がよいでしょう。
また、暖かい地域で育った食べ物にも身体を冷やす効果があるといわれているので、マンゴーやパパイア、バナナなどの南国フルーツのジュースも、身体の冷えを防ぐには避けた方がよい飲み物です。

身体を温める飲み物

 
では、どんな飲み物が身体を温めてくれるのでしょうか。代表的なものは、「発酵」した飲み物です。
食物を発酵させると、酵素が発生します。酵素には代謝をアップさせる効果があるため、プーアール茶やウーロン茶、紅茶といった発酵度の高いお茶を飲むと酵素の力で代謝が上がりやすくなり、身体が温まります。中でも紅茶は発酵を促進させた上で乾燥させた、発酵度の高い「完全発酵茶」であるため、特に身体を温める効果が高いといわれています。また、身体を温める野菜(2)「根菜」でご紹介した「ごぼう」を利用したお茶もおすすめです。ちなみに、前述の緑茶は発酵していない「不発酵茶」に分類されています。
お茶以外の飲み物では、ココアが冷え性には最適といわれています。ココアの原料であるカカオは暖かい地域で育つため、前述の南国フルーツと同じように身体を冷やすのではと不思議に思われるかもしれません。
カカオと南国フルーツの大きな違いは、「ポリフェノール」です。カカオに含まれるポリフェノールの血管拡張作用があり、血の流れがよくなるので、ココアでポリフェノールを摂取することが冷え性の改善にもつながるそうです。ポリフェノールを多く含む赤ワインも冷え性によい飲み物のひとつ。寒い時には赤ワインを温めて、スパイスや柑橘類を加えたホットワインにするのもおすすめです。

身体を冷やす飲み物の中には、よく冬に飲まれているものもあるので、温まるつもりが知らず知らずのうちに身体を冷やしていた、なんてこともあったかもしれません。今年の冬は飲み物にちょっと気を遣って、寒さ知らずになりましょう。