2016年02月09日

冷え性対策|冷え性を改善するための呼吸法

普段無意識に行っている「呼吸」。息を吸うことは当たり前すぎるため、呼吸方法についてはあまり考えたことがない、という方も多いのではないでしょうか。しかし、その呼吸法を少し変えるだけでも、冷え性の改善へつながることもあるのです。今回は、身体を温める「呼吸法」をご紹介します。


普段無意識に行っている「呼吸」。息を吸うことは当たり前すぎるため、呼吸方法についてはあまり考えたことがない、という方も多いのではないでしょうか。しかし、その呼吸法を少し変えるだけでも、冷え性の改善へつながることもあるのです。今回は、身体を温める「呼吸法」をご紹介します。

胸式呼吸と腹式呼吸の違い

 

普段私たちが行っている呼吸は「胸式呼吸(きょうしきこきゅう)」というもの。鼻や口から空気を取り込み、肋骨を大きく広げて吸う方法です。これは意識せずとも、自然に行っています。

それに対して「腹式呼吸(ふくしきこきゅう)」とは、胸とお腹の間に位置する「横隔膜(おうかくまく)」を上下に動かすことにより肺を伸縮させ、お腹に空気を入れる呼吸法。歌を歌う時にはお腹を使う、といいますが、その時に行われているのが、この腹式呼吸です。

主に日常の自然な呼吸、またはスポーツをしている時の呼吸が「胸式呼吸」、歌を歌う時や眠っている時、リラックスしている時に行われることが多いのが「腹式呼吸」です。

腹式呼吸で冷え性改善ができる

腹式呼吸の特徴は、深く息を吸えること。人間は息を吸って体内に酸素を取り込み、二酸化炭素を吐き出します。深く息を吸う腹式呼吸は、胸式呼吸よりも酸素と二酸化炭素の交換、いわゆる「ガス交換」をより多く行えるのです。体内に取り込まれた酸素は血液を通じて身体の中を巡り、脳や臓器など、身体のすみずみまで酸素を供給します。これにより、代謝機能が活性化するといわれています。

代謝機能が活発になれば、体温は上昇しやすくなるもの。特に指先やつま先で酸素と二酸化炭素の交換がしやすくなるので、末端がポカポカとあたたかくなります。

冷え性改善におすすめの呼吸法

 

みなさんは、「ヨガ」をご存じですか?ヨガとは、古代インド発祥の「ヨーガ・スートラ」が元になった「生き方の方法」の経典のこと。もともとはインドの諸宗教の修行法として使われていて、日本には、奈良時代に仏教と同時に伝わったといわれています。現在、日本では、フィットネスとして多くの人々に親しまれています。ヨガは健康促進やダイエット効果も期待できるため、老若男女さまざまな世代に人気を集めています。腹式呼吸は、ヨガの呼吸法の一つ。腹式呼吸を行う際には、ぜひヨガを取り入れてみてください。

腹式呼吸をする際には、おへそから3~5cm下にあるツボ「丹田(たんでん)」を意識しましょう。丹田の周囲を手で押さえ、呼吸をします。慣れないうちは仰向けになると、お腹の動きを感じ取りやすくなるのでおすすめです。仰向けの状態のまま丹田を意識し、お腹を膨らましながら鼻から息を吸います。3秒ほど息を吸った後、6秒ほどかけてゆっくりと息をすべて吐き出しましょう。息を吐く時はお腹がぺたんこになるようなイメージをします。この腹式呼吸を1日10回ほど行うとよいでしょう。

腹式呼吸は冷え性改善のほか、リラックス効果もあるとされているため、精神安定や血圧正常化、脳の活性化などの効果も期待できます。

腹式呼吸は、一度コツを覚えれば日常生活の中でも自然に行えるもの。冷え性改善の方法として、実践してみてはいかがでしょうか。