2018年10月22日

健康法|じんわりじっくり、はじめてのお灸

今、自宅でできるお灸が静かなブームなのをご存じですか? 家庭用のお灸は薬局などで気軽に購入でき、特別な技術は必要ありません。お灸は自然治癒力を高めて、不調を改善する自然療法として知られています。日々の暮らしのセルフケアとして、お灸の最初の一歩をご紹介します。


今、自宅でできるお灸が静かなブームなのをご存じですか? 家庭用のお灸は薬局などで気軽に購入でき、特別な技術は必要ありません。お灸は自然治癒力を高めて、不調を改善する自然療法として知られています。日々の暮らしのセルフケアとして、お灸の最初の一歩をご紹介します。

 

今、お灸が静かなブーム

書店の健康本の棚で、お灸のガイドブックがいくつも置いてあるのを見かけたことはありませんか? 実はここ数年、自宅で手軽にできるセルフケアとして、お灸をはじめる人がじわじわと増えてきています。

従来のお灸には「熱そう」「ヤケドの跡ができそう」というネガティブな印象がありましたが、今主流になっているのは熱さが穏やかで、慣れない方でもすぐに使えるタイプのものです。

お灸をのせるツボにはさまざまな効果があり、肩こりや頭痛といった体の不調だけでなく、やる気がおきない・イライラするなど、心の不調を軽減するものなど多彩。その日の気分でツボを選べるのも人気の理由のひとつです。

こんなにカンタン 「台座灸」ではじめよう

今、最もポピュラーなお灸「台座灸」は底にシールがついていて、ツボにぴったりと貼り付けることで、少し動いても灰が落ちないよう工夫されています。また、肌に触れる部分にパルプが使用され、肌に直接火があたることはないので、ほどよい温かさを感じられるのです。製品によっては外箱に熱さレベルが記載されているので、心配な方は参考にされるとよいでしょう。

<台座灸の使い方> 1. 底のシールを剥がしてから火をつけ、台座の部分を持ってツボに置きます。 2. 立ち上るもぐさの香りの煙や、じんわりとあたたまる感触を楽しみしょう。煙が出なくなってからも、5分程度は熱さが持続します。 3. 熱がなくなったことを確認してから取り外し、水をはった小皿などに入れて完全に消火しましょう。

最初はこのツボ お灸界のエース「合谷」

ツボの場所は多種多様なので、どこにお灸をすればよいのか迷ってしまいます。そこで、まずは試していただきたいツボをご紹介。1カ所でさまざまな不調をカバーする万能のツボです。

「合谷(ごうこく)」は親指と人差し指の骨が接するあたりのくぼみにあり、押すと痛みがあります。お灸をする方にはおなじみのツボで、頭痛・歯痛・目の疲れ・肩こり・便秘・むくみ・ストレス・風邪のひきはじめなど、さまざまな症状に対応します。

お灸に火をつけると、原料のヨモギ(もぐさ)の香りが立ち上って、温かさがじんわりと体に染み渡ります。体だけでなく心も癒やしてくれる、とても身近なセルフケアがお灸なのです。「なんとなく辛い」「ちょっと気になる」といった不調を、お灸で改善してみてはいかがでしょうか。