2018年10月08日

健康法|じんわりポカポカ、蒸しタオルで疲れ・痛み軽減

体の冷えや、目の疲れ、肩こり、これらから引き起こされる頭痛など、体の痛みはやっかいなもの。そこで今回は、手軽に体を温めて疲れや痛みを緩和してくれる、「蒸しタオル」の作り方と使い方、おすすめの温め部位をご紹介します。まずは1カ所、体の辛いところにお試しください。


体の冷えや、目の疲れ、肩こり、これらから引き起こされる頭痛など、体の痛みはやっかいなもの。そこで今回は、手軽に体を温めて疲れや痛みを緩和してくれる、「蒸しタオル」の作り方と使い方、おすすめの温め部位をご紹介します。まずは1カ所、体の辛いところにお試しください。

 

体をほぐして温める、蒸しタオルを習慣にしよう

お風呂や足湯などで体を温めることは、血流を良くして凝り固まった筋肉をほぐし、リラックス効果があることで知られています。今回ご紹介する蒸しタオルは準備の手間が少なく、気になるところをピンポイントで温められる、気軽に試すことができる温熱療法です。蒸気による温熱は、短い時間でも効率よく温められます。

カンタン! レンジで蒸しタオルの作り方

蒸しタオルは、電子レンジで簡単に作ることができます。ちょっと疲れたなと感じたときにすぐ作ることができるよう、手順を覚えておくと良いですよ。

1. タオルを水で濡らし、硬めにしぼります。
2. 飲食店で出てくるおしぼりのようにくるくると丸めて、電子レンジ500wで1分間加熱します。電子レンジの汚れやニオイが気になる時は、ラップや耐熱袋に入れると良いでしょう。
3. やけどしないよう注意して取り出し、手早く広げて温度調整します。二の腕の内側にあてて、少し熱いかな?ぐらいが適温です。
4. 患部にあてて、ぬるく感じてきたら外して、必要に応じて1~3を繰り返します。ホットタオルの上に乾いたタオルを重ねると、冷めにくくなるのでおすすめです。

蒸しタオルで温める、おすすめ部位3選

特に効果を実感しやすいおすすめの場所を3つご紹介します。蒸しタオルは穏やかに作用するので、基本的にどこにあてても大丈夫ですが、患部が熱を持っているような急性の痛みは冷やすほうが良い場合もあります。迷ったら素人判断は避けて、病院にかかるようにしてくださいね。

目の疲れや頭痛に ホットアイマスクでリフレッシュ

初めての方におすすめなのが、まぶたの上に蒸しタオルを乗せるホットアイマスク。2~3分ほどでも目がスッキリするのを実感できます。目の疲れや、眼精疲労からくる頭痛や肩こりを緩和します。

現代人は何かと目を酷使しがちです。近くのものを見続けると、目のピント調節に関わる筋肉が緊張して、目の奥の痛みや頭痛などを引き起こします。蒸しタオルで1日1回、数分でも目を休ませることは、ぜひ身につけていただきたい習慣です。

疲労・緊張からくる痛みに 盆の窪(ぼんのくぼ)

 

盆の窪は、頭がい骨と首の骨の境目あたりにあるへこみの部分。頭を支える大事な場所であり、神経や血管が集中しています。蒸しタオルで温めることで、固まった筋肉をほぐし緊張を和らげます。眼精疲労や倦怠感、首・肩こりなどの、疲労・緊張からくる痛みにおすすめです。

首の痛みは、長時間スマートフォンなどを見続けることで起こる、いわゆる“スマホ首”が原因かもしれません。こちらの記事もぜひご参考にしてください。

なんとなく調子が良くないときに 仙骨(せんこつ)

 

具体的にどこか痛いわけではないけれど、なんとなく体調がすぐれない……そんなときに温めていただきたいのが仙骨です。仙骨は骨盤の中央にある逆三角形の骨で、「尻尾のようにぽこっと出ている尾てい骨から上、手のひらサイズの範囲」にあります。ちなみに、尾てい骨は仙骨の先端です。

仙骨の周辺は脂肪が少なく、蒸しタオルの温かさが伝わりやすい場所。ここを温めることによって、リラックス時に活発になる副交感神経を刺激し、イライラや興奮を鎮めてくれます。また、腸に近い位置なので、冷えやストレスからくる便秘も和らぐとされています。

疲労感や痛みは体の異常を知らせる重要なサイン。放っておくと、慢性疲労や関節痛などのリスクも高まります。いつものことだからと後回しにせず、少しの時間を見つけて蒸しタオルを! 「その日の疲れはその日のうちに」が、毎日を健やかに過ごすポイントです。