2016年01月15日

冷え性対策|身体を温める野菜「長ネギ」「ナッツ」 “温健”のススメ~身体を温めて健康に

日頃からよく食べている野菜たち。実は、冷え性改善に効果的な成分が多く含まれているものがあるのをご存じでしょうか。今回は、「長ネギ」と「ナッツ」の身体を温める成分と、栄養をたっぷりとれて身体がぽかぽか温まる、おススメの食べ方をご紹介します。


日頃からよく食べている野菜たち。実は、冷え性改善に効果的な成分が多く含まれているものがあるのをご存じでしょうか。今回は、「長ネギ」と「ナッツ」の身体を温める成分と、栄養をたっぷりとれて身体がぽかぽか温まる、おススメの食べ方をご紹介します。

 

冷え性に効果がある長ネギの成分

長ネギは季節を問わず食べられていますが、冷え性に効果があることは案外知られていません。 長ネギには、血流を改善する効果があるといわれる「アリシン」という成分が含まれています。このアリシンには血行を良くして身体を温めてくれるほか、殺菌作用や抗菌作用、疲労回復効果もあるとされています。風邪をひいた時には長ネギが入った料理をすすめられたりしますが、この民間療法も長ネギの成分に則した、理にかなった方法なのです。

長ネギの栄養分を効果的に摂るには

冷え性に効果があるとされる他の食材と長ネギを組み合わせると、身体を温める効果がアップします。例えば、冷え性や便秘に効果があることで知られる「キチン質」を多量に含むエビは、長ネギと合わせやすい食材のひとつ。ここでひとつ簡単なレシピをご紹介します。まずむきエビに片栗粉と酒をまぶして5分ほど置きます。5分後、一度洗い流したあとに炒めていきます。火が通ったら長ネギを加え、オイスターソースと水を入れて最後に水溶き片栗粉を入れれば、身体がポカポカ温まる長ネギとエビの炒めものができます。長ネギは他の食材との相性がいいので、色んなバリエーションの冷え性改善レシピが楽しめます。

神への捧げ物だった長ネギ

ネギは中央アジア原産の野菜で、日本に伝えられたのは奈良時代以前。日本の歴史書「日本書紀」にも記録が残っているほど歴史が古く、古くから神事や祭事において神に捧げるための野菜だったといわれています。
長ネギの上手な保存方法をご紹介します。冷蔵保存をする場合は、白い部分と緑色の部分を切り分けてから保存するのがポイント。これは白い茎の部分から緑色の葉部分へ栄養が流れるのを防ぐためです。保存方法にも気を使って、せっかくの栄養分を逃がさないようにしましょう。

 

身体を温める食材「ナッツ」意外と知られていないナッツの成分とその効果

身体を温めるためには、血液をサラサラに改善して血の巡りをよくする必要があります。食べ物の中には、血をキレイにする効果があるとされるものはいくつかありますが、そのひとつがピーナッツやくるみ、アーモンドなどのナッツ類です。
ナッツは、毛細血管をひろげて血行をよくするビタミンEを豊富に含んでいます。食物繊維も多く含まれているので、便秘の解消にも効果を発揮します。 栗やくるみは、身体を温める効果に加えてタンパク質も豊富です。さらに、滋養強壮にも効果があるとされ、いずれも漢方薬としても使用されています。

ナッツの効果的な食べ方・レシピ例

ナッツはそのまま食べても栄養は摂れますが、お菓子や料理のトッピングとして使用でき、レシピにバリエーションが広がるのが嬉しい食材です。 おすすめは、血流をよくする鉄分が豊富なほうれん草を使った、「ほうれん草のくるみ和え」。まず、くるみをペースト状になるまで砕きます。しょうゆと砂糖、だし汁を合わせた調味料をつくり、そこへゆでたほうれん草とくるみペーストを和えるだけで完成です。
ただし、ナッツ類はどれも高カロリーであることを覚えておきましょう。ナッツの1日の摂取量は約25gが最適です。食べ過ぎると身体を温めるどころか悪影響を及ぼす場合もあるので注意してください。

世界最古のナッツは…?

世界最古のナッツといわれているのは、実はくるみなのです。日本では縄文時代から食べられており、野生ではなく栽培されたくるみが食用になっていたことがDNA鑑定で証明されているそうです。
アーモンドも歴史は古く、旧約聖書にも登場します。ギリシャ神話にもアーモンドの木が登場するなど、ナッツ類は世界的にも歴史のある食物なのです。

長ネギとナッツ、どちらも料理を引き立てる優秀な食材です。いろいろなレシピに挑戦して、楽しく美味しく冷え性対策ができるといいですね。