2018年05月24日

健康法|快眠のための温度・湿度 ジメジメは睡眠の質も下げてしまう?

梅雨に入るころになると、夜のムッとした暑さで寝付けなかったり、汗をかいて夜中に目が覚めてしまったり…ということが徐々に増えませんか?こういった時は、部屋の温度や湿度を調整することが、寝苦しさの軽減につながります。今回は快眠するための温度・湿度調整のポイントをご紹介します。


 

梅雨に入るころになると、夜のムッとした暑さで寝付けなかったり、汗をかいて夜中に目が覚めてしまったり…ということが徐々に増えませんか?こういった時は、部屋の温度や湿度を調整することが、寝苦しさの軽減につながります。今回は快眠するための温度・湿度調整のポイントをご紹介します。

「寝苦しさ」には温度だけでなく湿度も関係している

寝苦しさというと、汗をかいたりすることから室温の高さが原因だと考えるもの。確かに室温も重要ですが、もうひとつ、実は湿度も寝苦しさに深くかかわっているのです。

湿度は、その空気が含むことのできる最大の水分量に対して、実際はどれくらいの水分が含まれているかを割合で表したもの。湿度が高いということは、空気がより多くの水分をすでに含んでいて、その一方で、新たに水分を取り込む余裕は少なくなっているのです。
人は睡眠中にコップ1~2杯の汗をかくといわれています。室内の湿度が適切(40~60%程度)であれば、この汗は寝ている間にも乾いて、空気に取り込まれていきます。しかし湿度が高いと、空気が新たに取り込める水分量もそれだけ減るので、汗が乾きにくくなって、不快さが増すというわけです。

就寝中、最も汗をかくのは入眠直後

就寝中は、体温が下がることで深い眠りに入り、脳と体をよりしっかりと休めることができます。そこで就寝直後は、体温を下げるために寝ている間で最も多くの汗をかくといわれています。ここでかいた汗をしっかり乾かすためにも、湿度を低めに保っておくことが重要なのです。

快眠のための温度・湿度対策3つ

それでは、適切に汗を乾かしながら快適に眠るための温度・湿度対策について見ていきましょう。

1.エアコンの湿度を設定して体感温度を下げる

エアコンを使う場合は、冷房よりも「除湿運転」を選ぶようにしましょう。設定温度は28℃でも、設定湿度を50~60%にしておけば、体を冷やし過ぎることなく、体感温度だけを下げることができます。エアコンは一晩つけておいてもいいのですが、つけっ放しを避けたいなら、入眠直後の深い睡眠を妨げないよう、少し長めのタイマー設定を。睡眠のサイクルには個人差がありますから、2~3時間を目安に、自分に合ったサイクルを探してみてください。

2.日中は寝具や寝室に風を通し、湿気を逃がす

晴れた日は毎日布団を干すのが理想的ですが、悪天候や外出などで難しい場合でも、こまめに布団を上げるようにしましょう。布団を敷いたままだと、布団に接している床や畳にも湿気が溜まってしまうので、ここにも風を通すことが重要です。
ベッド派なら、マットレスを壁に立てかけておくだけでも、溜まった湿気をある程度逃がします。また、寝室もできれば毎日入り口と窓を開け放って風を通し、空気を入れ替えて湿気を逃がすようにしましょう。

3.布団乾燥機や除湿機も上手に使って

 

日中に布団を干したり、寝室の空気を入れ替えたりといったことが難しい場合は、除湿機のタイマーを使って日中に湿度を調整しておいたり、同じように布団乾燥機で布団の湿気を逃がしておきましょう。ほかにも、布団・マットレスの下に敷く除湿シート、すのこなどを取り入れるといった対策もおすすめです。エアコンも、寝る時だけでなく少し前から運転しておけば、あらかじめ寝室の湿度を調整しておけます。

快眠のための温度・湿度対策3つは、梅雨時に悩ましい寝具やお部屋のカビ対策にもなるので、まさに一石二鳥。そしてエアコンや除湿機は、上手に使えば洗濯物の部屋干しなどにも威力を発揮してくれます。睡眠の質を高めるだけでなく、梅雨時の暮らし全般の味方になってくれる温度・湿度対策、ぜひ取り組んでみてはいかがでしょうか。

カビ対策については、下記の記事も参考にしてみてください。

健康習慣|「カビ予防」 ひと工夫で、じめじめした時期も快適に!

https://www.shizensyokuhin.jp/archives/articles/118

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