2016年04月27日

健康法|白湯(さゆ)習慣で健康に 健康のススメ

芸能人などが実践していることが紹介され、有名になった「白湯(さゆ)」。白湯は内側から身体を温めてくれるため、血行が悪くなる原因の一つである腸の冷えを防ぐ効果があり、冷え性改善が期待できます。今回は、「白湯」の健康・美容の効果と、正しい飲み方をご紹介します。


芸能人などが実践していることが紹介され、有名になった「白湯(さゆ)」。今回は、「白湯」の健康・美容の効果と、正しい飲み方をご紹介します。

 

白湯とは

白湯とは、水を沸騰させて50℃ほどに冷ましたお湯のこと。この温度は赤ちゃんが飲むミルクと同じくらいで、「湯冷まし」とも呼ばれます。一度沸騰させることにより不純物が取り除かれ、口当たりもまろやかになります。
白湯は、もともと約5000年もの歴史があるといわれ、インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」という健康法として用いられていました。アーユルヴェーダは、自然界の3つの要素である水・火・風をバランスよく保つことが健康につながるという考えに基づいた医学です。白湯は、この3つの要素を満たしていると考えられていたようです。
白湯は内側から身体を温めてくれるため、血行が悪くなる原因の一つである腸の冷えを防ぐ効果があり、冷え性改善が期待できます。また、白湯を飲むことによって内臓の温度を上げる働きを助けるため、本来内臓を温める際に使われるエネルギーが消化促進にまわされます。そのため新陳代謝が活発になり、老廃物を排出しやすい身体になるため、肌荒れや便秘改善のほか、基礎代謝アップによるダイエット効果もあるといわれているのです。

 

白湯の正しい作り方

白湯の作り方はとても簡単。まずはやかんに水を入れ、強火にかけます。沸騰したらやかんのフタを取り、大きな泡がブクブクと立つ程度に火加減を調節し、10分ほどそのままにしておきます。10分経ったら火を止め、人肌より熱めの約50℃まで冷ましてください。冷ますために水を加えるのではなく、自然に温度が下がるまで待ちましょう。
火を使う時間がない場合は、耐熱カップに水を入れ、500Wの電子レンジで1分半ほど温める方法もあります。

白湯の正しい飲み方

白湯は、通常飲むホットドリンクよりも少しぬるめ。そのため一度にたくさん飲めてしまいますが、これは身体に負担がかかってしまいますので避けましょう。あくまでもゆっくりと、10分ほどかけてコップ1杯分の白湯を飲むようにしてください。味がついていないお湯は、最初のうちは飲みにくいと感じることがあるかもしれません。その場合は、しょうがやハチミツなどを少量加えると飲みやすくなります。
白湯を飲むタイミングは、朝一番がいいといわれています。起きたばかりで水分が不足している身体にしみわたって、内臓が温まりやすくなるためです。また、消化吸収を助けてくれるので、食事の際に1杯ずつ飲むのもおすすめ。就寝前に白湯を飲むと、就寝中に整腸効果、安眠効果が期待できます。
白湯を習慣づけ、身体に溜まった毒素が排出されると、白湯の味がだんだんと甘く感じられるようになるようです。
ただ、白湯は飲み過ぎると胃液が薄くなってしまったり、腸内の必要な栄養まで流してしまう場合があります。1日約800ml、コップ約5杯分を目安にしましょう。また、時間が経って冷めてしまった白湯を沸かし直すとアーユルヴェーダの3要素のバランスが崩れてしまうため、水から作り直すようにしましょう。

特に材料を必要とせず、水道水から簡単に作れる白湯。日々の生活に取り入れて、健康維持に役立ててみてはいかがでしょうか。