2017年08月24日

健康法|「つま先立ち・つま先歩き」 自分の自然な姿勢を知り、体の無理を減らそう

つま先立ちはトレーニングやダイエットの手段だと思われがちですが、それだけではありません。つま先立ちは、姿勢を正して体の負担を減らし、疲れにくくするためにも有効な方法なのです。今回は、自分の姿勢を見直すための「つま先立ち・つま先歩き」についてご紹介します。


 

つま先立ちはトレーニングやダイエットの手段だと思われがちですが、それだけではありません。つま先立ちは、姿勢を正して体の負担を減らし、疲れにくくするためにも有効な方法なのです。今回は、自分の姿勢を見直すための「つま先立ち・つま先歩き」についてご紹介します。

つま先立ちは自分の自然な姿勢を知るきっかけに

つま先立ちをするにあたって重要なことは、足先まで意識しながら、余計な力を入れず自然に立つ状態をつくることです。その状態が維持できていれば、かかとを降ろした時にも、バランスが取れていて余計な力の入らない「自分にとって最も自然な姿勢」で立つことができます。
この自然な姿勢、つまり安定していて持続しやすい姿勢を知ることで、体に負担がかかりにくくなり、体の能力を効率よく使えるようになります。姿勢を正すことでより楽に、快適に過ごせるようになるというわけです。

姿勢を確かめる!つま先立ちの手順

まずは下の手順に沿ってつま先立ちをし、自分の「自然な姿勢」を見つけましょう。

上体を動かさないで足踏みできる左右の足幅を見つける

鏡の前で、軽く足踏みをしながら、上体を揺らさず楽に足踏みできる足幅を探っていきましょう。上体が力んで反っていたり、猫背になっていないかも確かめてください。

正面を向き、体に力を入れずにつま先立ちをする

どのくらいかかとが上がるかは、体力によっても違ってきます。無理をせず、体が安定しない場合は壁に軽く手をついたり、体の真横に椅子の背もたれがくるように置き、背もたれに手をついて支えながらやってみましょう。ただし、体重をかけ過ぎないように気をつけてください。

ゆっくりとかかとを降ろしていく

ここでは運動が目的ではありませんので、つま先立ちが安定したらすぐにかかとを降ろしてもOK。最初の手順から2~3回つま先立ちを繰り返して、安定する姿勢を見つけていきます。かかとを降ろしていても、つま先まで意識が通っている感覚をつかみましょう。

「自然な姿勢」の感覚がつかめてきたら、鏡のないところでもつま先立ちに挑戦してみましょう。毎日家事をする前、歩き始める前など、体を動かす前の準備として取り入れるのがおすすめです。

つま先立ちに慣れてきたら歩いてみよう

つま先立ちに慣れて余裕が出てきたら、自然なつま先立ちの姿勢を保ったまま歩く「つま先歩き」に挑戦してみましょう。足の親指側で床をつかむようにするのがポイントです。
トレーニング法としても知られている通り、つま先歩きをすると足の筋肉が鍛えられることでヒップアップにもつながり、血液やリンパの循環する力が高まるため、冷え性改善も期待できます。
また、つま先まで意識が通っている感覚をよりはっきりとつかみ、体全体のバランスを取る力をつけるためにも、つま先歩きはおすすめです。そうすることで、日常生活の中でもさらに体に負担がかかりにくくなり、体の能力を効率よく使えるようになっていきます。
ただし、無理につま先歩きを続けるのは転倒などを引き起こしかねないため、やり過ぎにはご注意を。長くても1回あたり数分程度にしましょう。

生活の中でも自然な姿勢を意識して

 

つま先立ちやつま先歩きで得た「自然な姿勢」の感覚は、日常生活の中でもぜひ生かしたいもの。ポイントは、ついつい無理な姿勢を取ってしまいがちな場面であっても、体全体の自然な動きを優先することです。

遠くのものの取り方

その場に立ったまま無理な姿勢で手を伸ばすのではなく、自然な姿勢で無理なく取れるところまで、体ごと近づくようにしましょう。

掃除機の持ち方

腰をかがめず、自然な姿勢のまま持てる位置に構えて、その姿勢のまま移動しましょう。掃除機の先に余計な力をかけないようにします。

洗濯物の干し方

高いところへ手を伸ばして干すのではなく、踏み台などを使って無理なく干せる体勢をつくります。洗濯かごも、床に置くより台などに置いて、無理なく取れるようにするといいでしょう。

思い立ったらすぐ実践できるつま先立ち。感覚をつかむために、まずは裸足でやってみるのがおすすめです。ただ、靴を履いていても効果はあるので、日常のさまざまな場面に取り入れてみてはいかがでしょうか。