2024年01月10日

不調の原因は体の歪みにあり!

「体の節々が痛む」、「疲れが取れにくくなった」などの不調を抱え込んでいませんか?その原因には、偏った姿勢に慣れてしまったため生じた骨格の歪みがあるかもしれません。 このまま放置していると、ボディラインが崩れるだけでなく歪みが大きくなって、さらなる悪循環を生むことに!体の歪みのメカニズムを知ることで、日々の不調を解消していきましょう。


教えていただいたのは ​ 監修:松尾タカシ(まつおたかし) コンディショニングトレーナー ​ 長年のトレーナーとしての経験と機能解剖学の観点から、何歳になっても歩ける体をつくるメソッドを提唱。プライベートレッスンから企業向けレッスンまで、これまで3万人以上に「歩ける体づくり」を指導。YouTubeでは、動画での解説も。
目次 ● 体の歪みを放置すると不調が増える悪循環に ● ステップ1 体の構造を知ろう ● ステップ2 歪みの原因を学ぼう ● ステップ3 歪みレベルをチェック ● ステップ4 セルフ歪み矯正にチャレンジ

体の歪みを放置すると不調が増える悪循環に

一見別々の原因があるように思える不調は、骨格の歪みによって体のバランスが崩れたために起きている可能性が考えられます。その種類は、表面的な動作の違和感や痛みから、胃腸など内臓の働きに関わるものまで多種多様。姿勢の悪化に自覚はなくても、以下の不調を感じる場合は、一度「歪み」について、きちんと考えてみましょう。

症状はなくても歪みは始まっている?歪み対策をチェック!

ステップ1 体の構造を知ろう

全身を支える骨格を理解することが、歪み対策への第一歩。理想姿勢と、よくある歪みパターンから、土台となる骨格の重要ポイントを知りましょう。

大事なのは背骨と骨盤の位置!

前後バランスを司る姿勢で重要なのが、横から見たときに背骨がなだらかなS字状で、骨盤がまっすぐに立っていること。
左右バランスを司る姿勢で重要なのが、前から見たときに背骨がまっすぐで、肩や骨盤の高さが左右に傾くことなく水平であること。
正しい姿勢を維持する骨格の位置を覚えておきましょう。

ステップ2 歪みの原因を学ぼう

体が歪む原因は、日常生活の中に潜んでいます。日常生活でやりがちな歪みを生む習慣と、その影響を学びましょう。

支える筋力と柔軟性の低下が大きな原因

背骨と骨盤を理想的な位置にキープするための、大切なポイントは2つ。1つ目は軸がぶれないよう支える筋力、2つ目は柔軟に動作と連動させる筋力です。この2つが衰えると体勢維持が難しくなり、歪みが進行してしまいます。
衰える原因として考えられるのは、左右不均等、正しい位置で筋肉を使えていない、動くことが少ない、といった現代人の生活習慣。こういった生活習慣で筋肉のつき具合のバランスが悪くなり、姿勢の悪さから骨格も崩れてしまうのです。

歪みの影響で自律神経のバランスも崩れます 姿勢が悪いと、ボディラインが崩れ老けて見えるだけでなく、筋肉がこり固まって、緊張状態へ導く交感神経が優位に。すると血圧が上昇して血流が悪くなってしまいます。血行不良は、体の冷え、消化機能の低下による胃もたれ、代謝が低下し太りやすく、疲れやすくなるなど、さまざまな不調の原因になるのです。

ステップ3 歪みレベルをチェック

セルフチェックで体の歪みがわかる方法をご紹介。前後・左右、それぞれの歪みを確認しましょう。

ステップ4 セルフ歪み矯正にチャレンジ

生活習慣の中での心がけやストレッチで改善へ。決して無理はせず、ひどい場合は病院や整体院での診察を受けましょう。

前のチェックでA、B、Cだった人はこの方法で矯正を!

生活習慣編
A.猫背、反り腰タイプ

普段使えていない腹筋、骨盤の前傾を矯正する太もも前に意識を!

寝起きのうつ伏せロングブレス 朝起きて横になったまま、うつ伏せになり、背伸びをして息を長く吐く。30秒以上細く長く吐くのを意識。うつ伏せで行うと、腹筋に力が入りやすくなる。
湯沸かし中の前もも伸ばし 隙間時間に前後へ足を開いて前ももを伸ばす。歯磨き中などの、ながら運動でOK。
B.扁平、前反り腰タイプ

上半身を支える背筋、骨盤の後傾を矯正する腸骨筋(骨盤の内側の筋肉)を意識!

寝起きの仰向けロングブレス 朝起きて横になったまま、仰向けになり、背伸びをして息を長く吐く。30秒以上細く長く吐くのを意識。仰向けで行うと、背筋に力が入りやすくなる。
階段上り下り 後傾した骨盤を前傾へ導くため、腸骨筋(骨盤の内側の筋肉)への刺激なる動作を。階段を使うほか、その場で足踏みすのも効果的。
C.左右歪みタイプ

傾いた左右の歪みを揃えるため、重心移動からバランスを調整!

ズボンをはく際の脚を入れ替え いつも同じ脚から動作を始めると、左右に歪む原因に。ズボンや靴下をはくときは、その都度先にはく脚を変える。「奇数日は左から、偶数日は右から」と決めるのも一案です。
歯磨き中の片足浮かせ 片足ずつ床から1cmほど浮かせる動きを、日常に取り入れる。左右交互に30秒ごとが目安。だんだんと偏りを緩和できる効果が!
ストレッチ編
背骨矯正ストレッチ
骨盤矯正ストレッチ