2023年08月08日

健康習慣|夏にぴったり!睡眠効果も期待できる「水出し緑茶」

日本の食文化のひとつとして、昔から親しまれてきた緑茶。あたたかいお茶もおいしいものですが、暑くなるこれからの季節には、すっきりとした味わいの水出し緑茶はいかがでしょうか。緑茶は水出しにすることで、渋みや苦みを抑えられ、まろやかで飲みやすくなります。水出し緑茶は、うま味成分であるテアニンが豊富でカフェインが少ないため良質な睡眠への効果も期待できると、いいことづくめ。今回は、水出し緑茶の作り方をはじめ、さまざまな成分や健康パワーついてご紹介します。


日本の食文化のひとつとして、昔から親しまれてきた緑茶。あたたかいお茶もおいしいものですが、暑くなるこれからの季節には、すっきりとした味わいの水出し緑茶はいかがでしょうか。緑茶は水出しにすることで、渋みや苦みを抑えられ、まろやかで飲みやすくなります。水出し緑茶は、うま味成分であるテアニンが豊富でカフェインが少ないため良質な睡眠への効果も期待できると、いいことづくめ。今回は、水出し緑茶の作り方をはじめ、さまざまな成分や健康パワーついてご紹介します。

 

夏こそ水出し!渋さを抑えてうま味アップ

 

夏は、渇いたのどを潤してくれる冷たいお茶がおすすめですが、冷たいお茶といっても、「冷茶」と「水出し」は作り方が違うのをご存じでしょうか。「冷茶」はお湯で淹れたお茶を冷やしたものであり、「水出し」は水で淹れたお茶のこと。お湯で淹れた場合と違い、時間をかけてゆっくり淹れる水出し緑茶は、豊かなうま味はそのままに、渋みや苦みの成分が抑えられるのが魅力。その分、甘みやまろやかなうま味が感じられる飲みやすいお茶に仕上がります。

いつもの茶葉で!おいしい水出し緑茶の作り方

 

水出し緑茶といっても、特別な茶葉を用意する必要はありません。普段使っている茶葉で、手軽に作れるのが水出し緑茶のうれしいところ。どれぐらいの冷水の温度を使うかで、抽出する成分の量が変わり、味わいにも違いがでます。水出し緑茶の作り方をご参考に、お好みの一杯をお楽しみください。

水出し緑茶の作り方

冷蔵庫で冷やした冷水(-10℃位)で淹れると、うま味たっぷりで苦みの少ない水出し緑茶になります。お湯で淹れた場合と同じ量のうま味成分テアニンを抽出でき、渋み成分やカフェインを抑えられ、マイルドな味わいに仕上がります。さらに、渋みやカフェインを抑えたい場合は、0℃に近い氷水で淹れるとすっきりとした水出し緑茶になります。

ストレス、睡眠改善に期待!「テアニン」「EGC」とは?

 

緑茶には、渋みが強いエピガロカテキンガレート(EGCG)と渋みがマイルドなエピガロカテイン(EGC)、苦みの原因となるカフェイン、そしてうま味成分のテアニンが含まれています。テアニンの働きは、EGCGやカフェインなどによって抑えられてしまうため、テアニンだけを上手く抽出することがポイントとなります。お湯で淹れた場合と比べて水出し緑茶は、渋みの弱いEGCは同程度の量を抽出しますが、カフェインは半分、渋みの強いEGCGを5分の1に抑えられます。また近年、緑茶に含まれる成分にさまざまな健康パワーがあることが分かってきました。

緑茶を冷水で淹れた場合のEGC,テアニン, EGCG, カフェインの溶出特性

 

「テアニン」 睡眠を良好に

お茶のうま味成分テアニンを摂ると、副交感神経が優位に働くことでリラックス状態となり、心地よく眠りに入ることができるといわれています。テアニンには、覚醒に関わるグルタミンの働きを調整して途中で目が覚めることなくぐっすり眠れる効果も期待できます。

「エピガロカテキン(EGC)」 抵抗力の向上に

緑茶カテキンの一種であるエピガロカテキン(EGC)は、テアニンの働きを邪魔することなく共存できます。さらに、EGCが免疫系の働きをよくすることが分かり、さまざまな感染症への抵抗力アップにも期待が高まっています。

淹れ方で変わる、うれしい緑茶パワー

緑茶は、淹れ方によって味はもちろん、抽出できる成分も変わります。シーンに合わせて楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

起床時やもうひと頑張りに

お湯で抽出した緑茶には、抗炎症作用やカフェインが多く含まれ、渋みもしっかり感じられます。シャキッとしたい時の飲みごたえある一杯としておすすめです。

リラックスしたいひとときに

水出し緑茶は、マイルドで飲みやすく、高いリラックス効果が期待できます。3時のお茶の時間やほっとひと息つきたい時にぴったりです。

集中したい時はお湯で淹れた緑茶、リラックスしたい時は水出し緑茶と、ご自身のシーンに合わせて上手に使い分けられるとよいですね。ぜひ今日から試してみてください。