2022年11月08日

健康習慣|学び直し 新たな学びで充実した人生を

何かを学ぶことは学生時代で終わり、という考えは、もはや古いのかもしれません。近年、社会人になってから学ぶ「学び直し」が注目されています。今回は、新しい知識やスキルのインプットや毎日の生活を充実させてくれる学び直しについてご紹介します。


何かを学ぶことは学生時代で終わり、という考えは、もはや古いのかもしれません。近年、社会人になってから学ぶ「学び直し」が注目されています。今回は、新しい知識やスキルのインプットや毎日の生活を充実させてくれる学び直しについてご紹介します。

 

学び直しとは

 

学び直しとは、読んで字の如く、一度学んだことを再度学ぶことです。主に、学校を卒業して社会に出た後に学校で学んだことを教育機関などで学ぶことを指します。近年では、中高年世代のビジネスパーソンがキャリアアップなどを目的として学び直すことも多いといわれます。なお、趣味やボランティア、スポーツなどを含めた活動をする「生涯学習」は仕事とは関係ないことを学ぶものですが、こちらも学び直しの方法のひとつに数えられます。

学び直しとして最近注目されているのが、「リカレント教育」。リカレントとは英語で「循環する」「繰り返す」「再発する」という意味を持ち、社会に出た後にそれぞれ必要なタイミングで教育を受けるものです。社会人となった後も学びをやめることなく、仕事と学びを交互に繰り返すことが推奨されます。また、将来的に役立てられる知識やスキルを学ぶ「リスキリング」も、学び直しとして注目されている方法です。

いつからでも始められる!学び直しのすすめ

 

かつては、何かを学ぶためにはスクールへ通うことが多く、なかなか通う時間が取れずに学習の機会を失っていた方が多かったものです。しかしここ数年は、コロナ禍の影響により外出をできるだけ控えられるよう、幅広いジャンルのオンライン講座が開講されて学習機会が増えました。そのおかげで、いつでも知識やスキルを身につけるための学習を始められるようになったのも、学び直しが注目されている背景のひとつです。オンラインでも教員や学生との対話やディスカッションを通して、より深く学べる方法も増えています。学生として学んでいた時よりも、社会人として経験を積んだ後のほうが学びたいことがより明確になっていることもあるでしょう。現在は、そんなニーズに応えられる、実践的で多種多様な学び方が可能です。

さらに、現在は医療の発達などにより年々寿命が延びています。それに伴い現役世代と呼ばれる世代の年齢も上がり、就労期間も長くなりつつあります。しかし、年金問題や最近の物価上昇などの影響で、定年退職後の生活への不安を感じる方も多いのではないでしょうか。そんな中で、学び直しは将来を見据えて学ぶことで、現役として第一線で活躍できる期間を延ばすための足掛かりにもなります。

ビジネスの一線を退いても、学び直しを続けよう

 

中高年世代になり、ビジネスの一線を退いた後、これから学び直しをしても遅いのでは、と思われるかもしれませんが、学び直しに遅すぎることはありません。むしろ、50代以降の世代のほうが、さまざまな経験を積み自分自身の課題を把握できているため、何が自分に必要なのかが明確です。自分自身をより理解できている中高年のほうが、むしろ学びたいことを見極められるといえます。

学び直しは将来に備えた知識やスキルを身につけられるだけではありません。学び続けることで新しい情報をインプットする習慣が身につくだけでなく、限られた時間の中に勉強を取り入れることにより、毎日の生活を無駄なく効率的に過ごせるようにしてくれるものです。年齢を問わず、学び直しは人生を豊かにしてくれます。いつ始めても遅すぎることはないので、これからでも学び直しを始めて、新しい情報をインプットできる学びを継続してみてはいかがでしょうか。