2020年12月04日

ファッション|お気に入りのコートを長く愛用するために 毎日の簡単お手入れ方法

冬になると日常的に袖を通すコート類。お気に入りほど着用する頻度が高く、シワやヨレが気になるものです。できるだけ長くキレイな状態をキープするために、帰宅した後のちょっとしたお手入れを心がけるようにしましょう。今回は、コートの寿命をぐんと伸ばす、毎日自宅で簡単にできる、お手入れ方法をご紹介します。


 

冬になると日常的に袖を通すコート類。お気に入りほど着用する頻度が高く、シワやヨレが気になるものです。できるだけ長くキレイな状態をキープするために、帰宅した後のちょっとしたお手入れを心がけるようにしましょう。今回は、コートの寿命をぐんと伸ばす、自宅でできるお手入れ方法をご紹介します。

毎日のお手入れの流れ

 

コートは、汗や皮脂、土ぼこりで意外と汚れているもの。放っておくと生地の傷みの原因になりかねません。風合いを保ち、長持ちさせるためには、日々のお手入れが重要になってきます。まずは、毎日のお手入れの流れを確認しましょう。

1:コートを脱いだら、ポケットの中身を出す

ポケットに財布やスマートフォンが入ったままになっていると、型崩れの原因になります。また、この後のブラッシングの時の邪魔にもなるので、脱いだ後は毎回ポケットを空にすることを習慣にしましょう。

2:厚みのあるハンガーにかける

コートは吊り干しで休ませることが基本。吊り干しにすることで裾に寄ったシワや生地の毛並みの乱れが自然に伸びて元通りになります。この際、コートの肩幅とハンガーの幅が合った、厚みのあるものを選ぶこともポイント。ハンガーのサイズが合っていないとコートの形が歪み、ヨレの原因となります。

3:ブラシで汚れを落とす

ブラシでコートの汚れを落とし生地の傷みを防ぎましょう。ブラッシングすることで、生地表面の毛並みが整い毛玉の発生を予防することができます。さらに、衣類の繊維に空気を通すことでふっくらとした状態にし、コート全体のシルエットが保たれやすくなります。

4:1日以上は休ませる

1日着たら1日以上は休ませるのが理想。何着かを着まわすと、コートが長持ちします。ただし、脱いですぐにクローゼットにしまうと湿気でカビが発生したり、ニオイが定着したりしてしまうことがあります。一度風通しのよいところでハンガーにかけて吊るし、乾燥させてからしまうのがベストです。

ブラシのかけ方

 

コートを長く愛用するうえで、お手入れの重要なポイントとなるブラッシング。とはいえ、どのようにブラシをかけるのか分からない……そんな方も多いかもしれません。ここでは、基本的なブラッシングの手順を紹介します。ブラシをかける際は力を抜き、やさしくブラッシングしてくださいね。

1:天然素材のブラシを選ぶ

まずは、ブラシ選びから。天然の獣毛ブラシを選びましょう。化学繊維でできたブラシは、静電気が発生しやすく、生地の毛並みが乱れ毛玉ができやすくなってしまいます。獣毛ブラシのなかでもおすすめは馬毛のブラシ。やわらかく、比較的デリケートな素材にも対応できます。

2:最初は毛の流れと逆方向にブラッシング

ハンガーにかけたコートに、ブラシの面を垂直に当てます。始めは繊維と逆方向にブラシをかけ、汚れを浮かせます。ごく軽く、ブラシはコート表面を払うように動かしましょう。

3:繊維に沿ってブラシをかける

今度は上から下へ繊維に沿ってブラシをかけ、毛並みを整えます、生地表面に空気を含ませるよう、この際もブラシは軽く、手首のスナップを使って払う動きを意識してください。

素材別のお手入れポイント

 

最後に素材別のお手入れのポイントをチェックしていきましょう。汚れを落とし、休ませる、という基本のお手入れは同じですが、素材によってはブラシではなくタオルで汚れを落とせるものもあります。

ウール

コートの代表的な素材といえば羊毛の織物であるウール。保温性が高く、生地の復元性にも優れシワになりにくいので、コートにぴったりの素材です。ウールは保温性が高い分、吸湿性があるので、脱いだ後に水分を飛ばしてからしまうことを忘れないようにしましょう。また、雨や雪で濡れると縮むことがあるので、事前に防水スプレーをかけておくと安心です。

レザー

レザーのお手入れの場合、汚れ落としはブラシでなくタオルの乾拭きでもOK。月に1回程度、皮用の栄養クリームを薄く全体に塗るとツヤや風合いを維持することができます。万が一、カビが発生したら、濡らしたタオルを固く絞って拭き取ります。

ポリエステル

表面がツルツルとしたタイプが多いポリエステルのコート。耐久性があり速乾性にも優れた素材なので、中性洗剤を薄めた液に浸したタオルを固く絞り、表面を拭き上げるだけで汚れを取り除くことができます。ただし、ポリエステルはニオイがつきやすいのが短所。こまめなクリーニングや、自宅での洗濯が必要です。

お気に入りのコートをできるだけ長く着続けるために、毎日5分程度のお手入れ習慣をぜひ取り入れてみてください。手入れの行き届いたコートで冬のファッションを気持ちよく楽しみましょう。