2019年05月29日

イベント事のマナー|今どきの結婚式事情

最近の結婚事情、特に結婚式は重視するポイントや簡略化するポイントが変化し、さまざまな形が登場しています。今回は、ひと昔前まではあまり見られなかった、「おもてなし婚」「リゾート婚」などの新しい形式の結婚式や、それに対応したマナー事情をご紹介します。


 

最近の結婚事情、特に結婚式は重視するポイントや簡略化するポイントが変化し、さまざまな形が登場しています。今回は、ひと昔前まではあまり見られなかった、新しい形式の結婚式や、それに対応したマナー事情をご紹介します。

今どきの結婚事情は多様化している

ひと昔前までは、結婚といえばまず家同士で結納を交わし、神社やチャペルで式を挙げ、結婚式場で披露宴を挙げて新婚旅行へ……という流れが一般的でした。しかし、家同士の結婚にとらわれない考え方も広まり、加えて授かり婚や再婚の増加、初婚の平均年齢が高めになるなど、結婚事情が多様化するにつれて、結納や挙式、披露宴などにも、省略や簡略化することも含めてさまざまなスタイルが見られるようになってきました。

いくつ知ってる? 今どきの「○○婚」

 

ゲスト視点でお料理や過ごし方にこだわる「おもてなし(コンフォタブル)婚」

新郎新婦の衣装や披露宴でのイベントよりも、料理の質や会場でのおもてなしなど、ゲストに心地よく過ごしてもらうことにこだわる「おもてなし(コンフォタブル)婚」。初婚の平均年齢が高めになり、いわゆる大人の結婚式が増えている近年では、主流のひとつともいえる形です。

結婚式をリゾート地で!ゲストも旅行気分を楽しめる「リゾート婚」

国内外のリゾート地で結婚式を挙げ、その前後に観光なども楽しむことができる「リゾート婚」。一般的な結婚式と同様、ゲストの宿泊先やお車代を新郎新婦が用意することもありますが、リゾート婚ならではのマナーとして「新郎新婦がご祝儀を辞退する代わりに、ゲストの旅費はゲスト自身が負担する」といったものも見られます。

親族や親しい友人だけで「お食事会(お披露目会)ウエディング」

いわゆる披露宴をしない代わりに、親しい人だけで集まって小規模の食事会をする「お食事会(お披露目会)ウエディング」。会場もホテルや結婚式場に限らず、レストランや料亭などで行われることもあります。新郎新婦もセミフォーマルからインフォーマル程度の服装で参加するものや、婚礼衣装を着てケーキなどを用意する、披露宴に近い形のものまで見られます。

披露宴と2次会の中間、会費制も多い「1.5次会」

披露宴をしないカップルが、披露宴と2次会の中間程度のカジュアルなパーティーとして開く「1.5次会」。会費制であることが多く、参列者はご祝儀代わりのプレゼントを用意する、新郎新婦は引き出物を用意しないなど、独自のマナーが見られます。

もう一度あこがれのウエディングをする「リ・ブライダル」

経済的な理由や授かり婚などの事情から、結婚当時に思うようなウエディングを経験できなかったカップルが、いま一度理想の結婚式を挙げたり、婚礼写真を撮り直したりする「リ・ブライダル」。結婚後に生まれたお子さんと一緒に祝う「パパママ婚」や、娘・息子の披露宴中に、サプライズで両親のリ・ブライダルを行うなど、さまざまなスタイルが見られます。

慣習にとらわれずに温かく祝ってあげたい

ひと昔前までは「結婚式には上司などお世話になっている方を必ず招く」、「式は入籍と間を空けずに挙げるもの」、「再婚の場合は派手なお祝いを避けるべき」といった慣習や、その地域、家に伝わるマナーを気にすることも多かったもの。しかし、さまざまなスタイルの結婚・結婚式とともに「重要なのは新郎新婦自身や家族の幸せと、それを祝う気持ち」という考え方も浸透してきています。形にとらわれず、温かく祝う気持ちを大切にしたいものです。