2019年01月15日
寒くて手先が冷えている時も暑くて汗だくの時も、訪問先や飲食店などで清潔なおしぼりが出されるととてもうれしいものではないでしょうか。わざわざおしぼりを用意してくれた相手の気遣いに応えられるよう、気持ちのいいおしぼりの使い方を覚えておきたいところです。今回は、おしぼりのマナーとその考え方や、お客様へのおしぼりの出し方について、ご紹介します。
寒くて手先が冷えている時も暑くて汗だくの時も、訪問先や飲食店などで清潔なおしぼりが出されるととてもうれしいものではないでしょうか。わざわざおしぼりを用意してくれた相手の気遣いに応えられるよう、気持ちのいいおしぼりの使い方を覚えておきたいところです。今回は、おしぼりのマナーやその考え方について、ご紹介します。
おしぼりはまず右手で持ち、左手に持ち替えてから手を拭きます。使い終わったら軽くたたんで、おしぼり受けがある場合はその上に戻しましょう。袋に入っている場合は破裂音をさせないよう静かに開け、袋が散らからないようおしぼりの下に敷いたり、おしぼり受けで押さえるなどして気を付けましょう。
訪問先や飲食店で最初に出るおしぼりは、手指などを拭いてさっぱりさせるためのものです。ただ、食事中などに再びおしぼりが出されたら、それは手指を拭く必要がある=手で食べても良いものが供される合図とされています。2度目のおしぼりで手指以外の場所を拭くのは控えましょう。
出されたおしぼりで顔や首筋など、手以外の部分を拭くことについては賛否両論があります。「マナー違反」とする見解も多い一方で、「服から出ている部分はどこでも拭いて良し」とする見解もあり、千差万別です。
ただ、マナーとは、周囲の方に気持ち良く過ごしていただくためにあるもの。同席の相手が顔を拭かないのであれば、自分も控えておいたほうが無難でしょう。相手が顔を拭いていれば、自分も一緒に拭くなり、手だけにとどめるなり、自由にしても構いません。
おしぼりは自分の手を拭くためのものなので、拭き終わったからといって、台拭きのようにテーブルを拭くのはマナー違反にあたります。
特に、こぼしたしょうゆやソースなどを拭いてしまうと、通常の洗濯では落ちにくい汚れが付くので、実用的にも好ましくありません。口元を拭くのも、汚れにつながりますから控えたいところです。
飲み物の入ったグラスを倒してしまったなど、緊急の場合はやむを得ないこともありますが、訪問先やお店の人に「すみません、使います(使いました)」とひと声かけておくと印象も良いでしょう。
おしぼりを出す際は、お客様から見て右側にくるように出すと、最初に右手で持つ際もスムーズですし、その後も邪魔になりにくいでしょう。ただし、右側が狭く使いづらい場合や左利きと分かっている方の場合などは、臨機応変に対応したいところです。形にとらわれず、お客様の使いやすい、邪魔にならないスペースにお出ししましょう。
サイズや畳み方にもよりますが、おしぼりは折りたたんで輪になっている側がお客様の手前に来るようにセットします。反時計回りに巻くなど、左手に持ち替えた際開きやすいようにしておくと、なお良いでしょう。
おしぼりは、飲食店などで使い慣れているからこそ、いざ改まった席となると、どう扱っていいか迷ってしまうかもしれません。自分がさっぱりするだけでなく、周囲の方とも心地よく過ごせるよう、ちょっとした気遣いを忘れないようにしたいものです。