2018年11月20日

日常生活マナー|正しい切手の貼り方、楽しい切手の選び方

手紙やはがきを出すときに、必要なのが「切手」です。切手のデザインは驚くほど種類がたくさんあり、夜景や鉄道、ご当地ものなど、送るお相手によって切手を選ぶのも楽しいものです。 今回は、切手の貼る位置など、正しい切手の貼り方や、切手の選び方をご紹介します。


 

意外と間違う、切手の正しい位置

切手はどの位置に貼るのが正しいのでしょう。「なんとなくこの辺かな」と何気なく貼っている方も多いと思います。縦長の場合、切手は画像のように左上に貼ります。

問題は横長の場合。縦長のときと同じように左上……というのは実は間違いで横長の封書では右上に切手を貼るのが正解となります。案外知られていないので、うっかり間違えやすいのです。

このように切手の位置が定められているのは、消印作業が機械で行われているためとなります。封筒の形状に関わらず長い辺にそろえて機械に通すので、違う場所に貼ってあると切手が読み取れなくなってしまいます。

読み取れなかった切手は、郵便局員が目で確認して手作業で押印します。郵便局では1日に大変な数の封書を処理するのでスムーズに、かつ、正確な仕分けのために、切手の位置が決まっているのです。

郵便局のホームページでは「郵便切手は郵便物の表面の左上部(横に長いものは、右上部)に貼っていただくようお願いいたします」と記載されています。ちょっとややこしいですが、「封書を縦長に置いたときに、切手が左上にくる」とおぼえておけば間違いありません。

複数枚の切手を貼る時は

原則として、貼る切手の枚数に制限はありません。しかし、長々と貼られた切手はあまり見栄えがよくありませんし、余ったものを貼り付けたようにも見えるので、マナーとして避けておきたいものです。

ちなみに機械で消印作業ができる範囲は「封筒の左上 横3.5センチ×縦7センチ」です。これは、切手を縦に3枚貼ると、消印作業ができる範囲から、少しはみ出るぐらいの面積です。はみ出たからといって郵送できないわけではありませんが、心に留めておくとよいでしょう。

デザイン豊富な切手 相手に合わせて選びましょう

受け取った封書に見慣れないデザインの切手が貼ってあり、目がいったという経験がある方もいるのではないでしょうか。お祝いごとに使用する華やかなデザインの「慶事用切手」、喪中はがきに使用される色味を抑えた「弔事用切手」などのほか、切手のデザインは驚くほどバラエティー豊かにあります。夜景や鉄道、ご当地ものなど、送るお相手によって切手を選ぶのも楽しいものです。

何気ない日常のお便りには、桜、風鈴、紅葉、雪だるまといった「季節のグリーティング切手」、お子さんに送るときにはかわいい動物やキャラクター切手などを選んでみてはいかがでしょう。お気に入りの写真やイラストを、シール式のオリジナル切手にしてくれる「オリジナル切手作成サービス」というものあります。相手のために切手のデザインを選んだり、受け取ったりする経験は、封書のやりとりが減った昨今だからこそ、とても新鮮に感じるものです。

プレゼントを贈るとき、包装紙やリボンで外見も美しくするのと同様に、手紙に貼る切手の位置やデザインというのは、お相手を大切に思う気持ちの表れにつながるのではないでしょうか。郵便局に行けば時期によって異なるデザイン切手が用意されていますから、思い立ったときに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。