おみそ汁|栄養漏らさず、おいしくできる「舞茸のおみそ汁」
秋になると、きのこ類がおいしくなりますね。なかでも舞茸は、一説には「見つけるとうれしくて舞ってしまうほどおいしい」ことが語源ではないか、と言われるほどうま味のあるきのこです。そして最近では、免疫力アップやインフルエンザ対策の食材としても注目を集めています。ここでは、舞茸の栄養やおみそ汁調理のポイント、保存方法をご紹介します。世田谷自然食品がお届けする健やかで楽しい人生を応援するライフスタイル情報サイト。
秋になると、きのこ類がおいしくなりますね。なかでも舞茸は、一説には「見つけるとうれしくて舞ってしまうほどおいしい」ことが語源ではないか、と言われるほどうま味のあるきのこです。そして最近では、免疫力アップやインフルエンザ対策の食材としても注目を集めています。ここでは、舞茸の栄養やおみそ汁調理のポイント、保存方法をご紹介します。
舞茸の栄養素「α-グルカン・β-グルカン」と「MXフラクション」に大注目
舞茸はほかのきのこ類と同じく、低カロリーで食物繊維が豊富。そのほか、ビタミンB1・B2や鉄が豊富に含まれています。しかし、舞茸の栄養素はそれだけではありません。最近では「α-グルカン・β-グルカン」と「MXフラクション」という、ちょっと聞き慣れない栄養素も注目されてきています。
免疫機能を活性化させる「α-グルカン・β-グルカン」
グルカンとは、デンプンなどと同じ多糖類に属していて、α型のα-グルカンとβ型のβ-グルカンの2種類があります。β-グルカンは、従来から免疫力を活性化させる作用が知られていましたが、近年になってα-グルカンにはインフルエンザ治療効果があることが分かってきました。
舞茸にはα-グルカンとβ-グルカンの両方が含まれています。もちろん舞茸を食べればインフルエンザが治るというわけではありませんが、風邪やインフルエンザが流行る秋冬には、予防・対策を期待して積極的に食べたいですね。
ダイエット・生活習慣病予防の「MXフラクション」
MXフラクションは血糖値の上昇を穏やかにする効果、さらにはコレステロールの合成・吸収を抑えて排泄を促進する効果があります。きのこ類のなかでは、なんと舞茸だけに含まれる成分です。血糖値やコレステロールのコントロールは、肥満をはじめとする生活習慣病の予防に欠かせません。
舞茸の栄養を逃さない、おいしいおみそ汁の作り方
炒めもの・汁物・煮物など、さまざまな調理方法で食べられる舞茸ですが、そのなかでもおすすめしたいのはおみそ汁。舞茸の豊富な食物繊維はおみそ汁の乳酸菌のエサとなるので、腸内環境の改善にぴったりの組み合わせです。また、注目の成分「MXフラクション」は水に溶けやすいので、溶け出した成分も逃さず摂るには汁物がベストと言えます。
さて、きのこのうま味が最も出るのは60℃から70℃と言われています。したがって、舞茸のおみそ汁をおいしく作るには、「舞茸と水を一緒に火にかけて、沸騰しないように加熱する」のがポイントです。普通のおみそ汁も沸騰させてしまうと風味が落ちるので、味噌とも相性がよい加熱方法ですね。
鍋に水を入れて加熱し、小さい泡が立ち始めるのが60℃、鍋底全体から泡が湧いて弾けてきたら80℃くらいです。舞茸がおいしく食べられる70℃は、その間くらいと捉えておくとよいでしょう。
腸内環境の改善については、こちらの記事も参考になります。
舞茸の保存方法、おすすめは「冷凍」「干し野菜」
舞茸は冷蔵保存のほか、「冷凍」「干し野菜」に向く、保存しやすい食材です。安価な時にまとめ買いしておきましょう。
■冷蔵
ラップや保存袋に入れて保存します。水気があると痛みやすいので、キッチンペーパー等で拭き取っておきましょう。保存期間は3~4日です。
■冷凍
きのこ類は冷凍がおすすめです。冷凍することで細胞が壊れ、栄養素やうま味成分が出やすくなります。食べやすい大きさにカットして、保存袋で冷凍しましょう。凍ったまま炒めものや汁物に使用できます。保存期間は1ヵ月ほどです。
■干し野菜
舞茸は干すことで、しっかりした食感になり、風味も強くなります。干し時間は半生なら半日ほど、保存用なら2~5日ほどしっかり乾燥させます。そのまま煮物や汁物に、水で戻せば炒めものにも使えます。完全に乾燥させた舞茸は、常温で3週間ほど持ちます。
干し野菜の作り方はこちら。秋冬は空気が乾燥していて、干し野菜作りにぴったりの季節です。
秋はおいしいものがたくさんで、暑さもやわらいで食欲が出てくる季節です。たくさん食べられるのは健康であってこそですから、秋の味覚を楽しみつつも、食材の栄養価を意識しておきましょう。今年の秋は「食養生」と「おこもり太り解消」を視野に入れて、舞茸を積極的に取り入れてみてください。
関連する投稿
健康メニュー|頭に体にだんぜんヘルシー! 手軽に魚料理を取り入れるコツ
魚を食べることは体にいいと分かっているのに、調理の手間や骨が苦手といった理由で敬遠する方も多いよう。実際、どの世代でも性別に関わらず魚の摂取量は減少しています。そんな今だからこそ知ってほしい、魚を食べることのメリットや、手軽に食事に魚を取り入れるコツをご紹介。今より少しだけ魚を食べることからはじめましょう!
野菜の豆知識|おいしい柑橘のキーワード「タンゴール」って知ってる?
柑橘類にはさまざまな品種がありますが、みかんやオレンジという異なる品種をかけ合わせた「タンゴール」は、それぞれの柑橘類の特徴を持ち合わせた柑橘類です。今回は、タンゴールの基本と代表的なタンゴールについて解説します。
入学、入社、転勤、一人暮らし……初めてのことばかりで、何かと忙しい新生活。今回は、そんな忙しい時の味方、手軽においしく、栄養たっぷりのご飯が食べられる冷凍弁当・惣菜の活用法をご紹介します。
女の子の健やかな成長を願う3月3日の桃の節句には、ひな人形とともにお供えするお菓子のひとつとして「ひなあられ」があります。同じようにお供えする桜もちが地域によって違いがあるのと同様、ひなあられにも東西で大きな違いがあることをご存じですか?今回は、ひなあられの東西の違いとあられとおかきの違い、地域で親しまれているひな祭りのお菓子をご紹介します。
いちごはそのまま食べるのはもちろん、多くのスイーツにも使われている身近なフルーツですが、たくさんの品種があることはご存じですか?今回は、多数あるいちごの品種のうち、生産量の多い品種をご紹介します。
最新の投稿
引っ越し時や家電製品の買い替えなど、不用なものが発生した時に困るのが、処分方法ではないでしょうか。不用品の処分は品目によって方法が異なり、業者を利用するなどの方法もあります。そこで今回は、家庭で発生した不用品の処分方法について解説します。
健康メニュー|頭に体にだんぜんヘルシー! 手軽に魚料理を取り入れるコツ
魚を食べることは体にいいと分かっているのに、調理の手間や骨が苦手といった理由で敬遠する方も多いよう。実際、どの世代でも性別に関わらず魚の摂取量は減少しています。そんな今だからこそ知ってほしい、魚を食べることのメリットや、手軽に食事に魚を取り入れるコツをご紹介。今より少しだけ魚を食べることからはじめましょう!
日本人にとって身近な桜。実は、桜の種類は数百種にものぼることをご存じでしょうか。広く知られる品種に「ソメイヨシノ(染井吉野)」、「ヤエザクラ(八重桜)」、「シダレザクラ(枝重桜)」などがありますが、その他は、あまりなじみがないのではないでしょうか。今回は、名前は知られていなくても、街角や観光地などに咲く桜をご紹介します。
肥満のもと、健康の敵と、なにかと悪者にされがちな「あぶら(脂質)」。しかし、生きていくために欠かせない栄養素でありむやみに断ってしまうと健康に悪影響をおよぼします。最近はエゴマ油、アマニ油など体にいいと注目されている食用油もあります。あぶらの性質や効果を学び、美味しく健康的に摂り入れましょう。
野菜の豆知識|おいしい柑橘のキーワード「タンゴール」って知ってる?
柑橘類にはさまざまな品種がありますが、みかんやオレンジという異なる品種をかけ合わせた「タンゴール」は、それぞれの柑橘類の特徴を持ち合わせた柑橘類です。今回は、タンゴールの基本と代表的なタンゴールについて解説します。