
健康法|川柳で脳を鍛える
地域のサークルなどで楽しんでいる方も多いといわれている川柳。「サラリーマン川柳」や「シルバー川柳」のような公募イベントでも有名ではないでしょうか。句作で脳の前頭前野を活性化し、年齢を感じる瞬間も笑いに変えることで、前向きになってみませんか。今回は、脳を鍛える視点から「川柳」についてご紹介します。

地域のサークルなどで楽しんでいる方も多いといわれている川柳。「サラリーマン川柳」や「シルバー川柳」のような公募イベントでも有名ではないでしょうか。句作で脳の前頭前野を活性化し、年齢を感じる瞬間も笑いに変えることで、前向きになってみませんか。今回は、脳を鍛える視点から「川柳」についてご紹介します。
知っているようで知らない「川柳」とは?
■五七五音のリズムで人情を詠み、人や社会を風刺する
川柳は、江戸時代に本格的な俳諧から派生した滑稽な俳句「狂句」のひとつです。始祖である柄井川柳(からいせんりゅう)の名をとって「川柳風狂句」と呼ばれていたものが、やがて「川柳」になったとされています。滑稽な俳句とある通り、人情を詠み、人や社会を風刺する内容が特徴となっています。
■俳句と違い、季語はなくてもよい
五七五音のリズムで詠むといえば、「俳句」と共通するルールです。ただ、五七五音に加えて季語を詠み込むことも定められている俳句に対して、川柳では季語は特になくてもよいとされています。
川柳に親しみ、句作に取り組むことで脳を鍛えよう
■まずはいろいろな川柳を鑑賞してみよう
俳句より身近なイメージもあって、川柳となるとすぐ句作に取り組みたくなるかもしれません。もちろん、どんどん実際に川柳を作って腕を磨いていくのも重要です。それと同時に、これまでに発表されている川柳も鑑賞してみましょう。サラリーマン川柳、健康川柳、パパママ川柳に、最近では新型コロナ川柳まで、さまざまなテーマの川柳が書籍化されたり、インターネット上で公開されたりしています。思わぬ“オチ”に唸り、小気味よい言葉づかいに感心しているうちに、自分の作りたい川柳のスタイルがつかめてくるかもしれません。
■テーマを見つけるために日常を見つめ直そう
川柳のアイデアは、なにかイベントがあった時に限らず、日常のふとした時にも浮かぶもの。じっくり日常を見つめ直すことは、日記をつけるのと同じように、脳を鍛えることにもつながります。驚いたこと、ムッとしたこと、あきれたこと、ぬか喜びさせられたことなど、忘れがちな日常のちょっとしたことに目を向けて、メモに残すなどしておきましょう。その時は川柳の形にまとまっていないメモでも、時間をおいて読み返すことで、思わぬ表現方法がひらめくこともあるものです。
■表現技法を学んでより印象的な句に
クスッと笑える名作が多い川柳だけに、ネタやオチが重要だとつい考えがちですが、面白いネタやオチも、それを活かす表現技法あってのこと。技法を意識することもまた、脳を鍛えるきっかけになります。句作に慣れ、楽しくなってきたら、ぜひより面白く表現するための技法についても学んでみましょう。こちらも、入門書などの書籍や、Webサイトなどが公開されています。
川柳を発表してみよう!
■公募コンテストに応募してみよう

「公募に応募する」といっても、いきなり入選を狙おうというのではありません。むしろ、応募先が設定したテーマに合わせたり、締め切りを意識したりしながら句作することで、上達を促すのが狙いともいえます。もちろん、実際に応募することもポイント。うまくいけば、有識者の講評を受けたり、川柳仲間と知り合ったりするチャンスになるかもしれません。
■サークルや講座に参加してみよう
1人で句作を続けるよりも、誰かに作品を見てもらうほうが上達も早まります。それも、川柳に関心のない方に一方的に見てもらうのではなく、お互いの作品を鑑賞するサークルや、具体的な講評がもらえる講座などであれば、より腕は磨かれるはず。仲間がいれば、句作への意欲も高まりますから、ぜひお近くのサークルや講座にも参加してみましょう。
よい川柳は、瞬間的に笑ってしまうおかしさがあるだけでなく、じっくり味わうほどに深い人情味や人間らしい愛嬌などが感じられるものではないでしょうか。脳を鍛えるだけでなく、見過ごしがちな日常をもっと味わうためにも、ぜひ取り組んでみてください。
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