健康食品、自然派化粧品、美味しい食品なら世田谷自然食品

世田谷自然食品公式SNS

LINE連携でもっと便利に!

マイページへのログインがかんたんに!
おトクな情報、お知らせも定期的にお届け!

閉じる
世田谷自然食品がお届けする「せたがや日和」
日本のみそ|麦味噌(西日本) 麦の香りとやさしい甘みがうれしい

日本のみそ|麦味噌(西日本) 麦の香りとやさしい甘みがうれしい

西日本の農家で昔から作られてきた麦味噌。麦の香りとほのかな甘みが特徴で、同じく甘みに特徴があることで知られる九州の醤油や、大分、愛媛など柑橘類の産地で好まれるゆず胡椒、ゆず七味などの薬味ともよく合います。今回は、麦味噌の特徴や分布、麦味噌を使った郷土料理をご紹介します。


西日本の農家で昔から作られてきた麦味噌。麦の香りとほのかな甘みが特徴で、同じく甘みに特徴があることで知られる九州の醤油や、大分、愛媛など柑橘類の産地で好まれるゆず胡椒、ゆず七味などの薬味ともよく合います。今回は、麦味噌の特徴や分布、麦味噌を使った郷土料理をご紹介します。

「麦味噌」とは

麦味噌は、「大麦」または「はだか麦」を蒸し、種麹をつけた「麦麹」と、大豆、食塩を発酵、熟成させて作られます。塩分控えめで麹の割合が多いため、あっさりとした甘みが特徴です。
麦味噌は西日本の中でも中国・四国地方の一部と、九州地方全域で昔から食べられてきました。これらの地域の農家では、各家庭で麦味噌が作られていたことから、「田舎味噌」とも呼ばれます。
中でも愛媛県、山口県、広島県などで作られる、麦の香りが強い「瀬戸内麦味噌」、長崎県などで作られる淡い褐色で甘口の「長崎味噌」、鹿児島県で作られる淡色で甘口の「薩摩味噌」などがよく知られています。

麦味噌のお味噌汁は「味噌漉し」が必須!

麦味噌のお味噌汁の出汁は煮干し(いりこ)。具は、薄揚げと大根、豆腐とわかめ、えのきとねぎなど他のお味噌でも定番の組み合わせから、タマネギ、じゃがいも、サツマイモまでさまざまな組み合わせが見られます。あっさりとした甘みは、根菜やきのこなどを入れた具だくさんの豚汁にもぴったりです。
麦味噌は、お味噌汁に味噌を溶くときの様子にも特徴があります。米味噌や豆味噌はお玉にとった味噌を菜箸でかき混ぜてそのまま溶いていくこともありますが、麦味噌の場合は必ず味噌漉しを使って味噌をすりつぶしながら加えます。
というのも、麦味噌は味噌が溶けた後も残る大豆・麦の繊維、麹などの固形物、いわゆる「味噌かす」が多いのです。味噌漉しを使うことで、これらのかすは漉し取られ、味噌汁も口当たりがよくなります。

冷たい味噌汁も!?麦味噌の郷土料理

麦味噌を使った郷土料理には、大根やニンジン、ゴボウなどの根菜類と鶏肉(または豚肉)を出汁で煮込み、麦味噌を加えた具だくさんの「薩摩汁」(鹿児島県)、同じ“さつまじる”でも、焼いた麦味噌と焼きほぐした白身魚を合わせて出汁でのばす、漁師のぶっかけ飯「佐妻汁(伊予さつま)」(愛媛県)、そして練った小麦粉を平らにちぎった団子(だご)と根菜類を出汁で煮込み、麦味噌を加える「だご汁(だんご汁)」(熊本県・大分県)などがあります。
詳しくは、下記の記事を参考にしてみてください。

こうした郷土料理の中でも変わり種なのが、なんと麦味噌を“冷たい味噌汁かけご飯”に仕立てる「冷や汁(ひやじる・ひやしる)」(宮崎県)です。主な具は薄切りにしたきゅうりや白身魚、豆腐などあっさりとした食材中心で、ミョウガや大葉、すりごまなど香りのいい薬味が効いた冷や汁。暑さの厳しい南九州らしく、食欲の衰えがちな夏場にも食べやすい一品です。
詳しくは、下記の記事を参考にしてみてください。

合わせ味噌(調合味噌)といえば、全国では米味噌どうしの赤味噌と白味噌を合わせたものがよく見られますが、実は福岡県を中心とする九州北部では米味噌と麦味噌の合わせ味噌が主流です。このように、他の種類のお味噌と組み合わせてもおいしくいただける麦味噌。冬は身体を温めるのにぴったりな具だくさんの豚汁やさつま汁、夏は食欲のない日でもするするといただける冷や汁にして、召し上がってみてはいかがでしょうか。

関連する投稿


健康メニュー|朝食をちょっとした工夫でヘルシーに

健康メニュー|朝食をちょっとした工夫でヘルシーに

朝食は、1日のスタートを切るための大事な栄養源です。できるだけ栄養バランスのとれたヘルシーメニューを摂りたいものですが、毎朝続けるのはなかなか難しいと感じている方は多いのではないでしょうか。今回は、少しの工夫で朝食をヘルシーにするコツをご紹介します。


健康メニュー|春の郷土寿司、全国津々浦々の美味しさを訪ねて

健康メニュー|春の郷土寿司、全国津々浦々の美味しさを訪ねて

春の旬の食材が味わえる「郷土寿司」。古くから保存食としてや、お祭りやお祝いの席で食べられてきた趣のある料理で、地域ごとにさまざまな個性を持っています。今回は、長く愛され続けてきたその歴史や味わいについて詳しくご紹介します。


健康メニュー|旬の食材をあしらい、四季を感じる「お吸い物」

健康メニュー|旬の食材をあしらい、四季を感じる「お吸い物」

日々の食卓を彩る、上品な味わいの「お吸い物」。起源は奈良時代まで遡り、当時の文献にはお吸い物の元となった「羹(あつもの)」の記載が残っています。室町時代には「吸い物」と呼ばれるようになり、江戸時代には具材の数が増え、季節ごとに趣向を凝らしたお吸い物が登場したといわれています。今回はお吸い物の基本から主役となる具材、お吸い物をいただくマナーをご紹介します。


健康メニュー|頭に体にだんぜんヘルシー! 手軽に魚料理を取り入れるコツ

健康メニュー|頭に体にだんぜんヘルシー! 手軽に魚料理を取り入れるコツ

魚を食べることは体にいいと分かっているのに、調理の手間や骨が苦手といった理由で敬遠する方も多いよう。実際、どの世代でも性別に関わらず魚の摂取量は減少しています。そんな今だからこそ知ってほしい、魚を食べることのメリットや、手軽に食事に魚を取り入れるコツをご紹介。今より少しだけ魚を食べることからはじめましょう!


野菜の豆知識|おいしい柑橘のキーワード「タンゴール」って知ってる?

野菜の豆知識|おいしい柑橘のキーワード「タンゴール」って知ってる?

柑橘類にはさまざまな品種がありますが、みかんやオレンジという異なる品種をかけ合わせた「タンゴール」は、それぞれの柑橘類の特徴を持ち合わせた柑橘類です。今回は、タンゴールの基本と代表的なタンゴールについて解説します。


最新の投稿


健康メニュー|朝食をちょっとした工夫でヘルシーに

健康メニュー|朝食をちょっとした工夫でヘルシーに

朝食は、1日のスタートを切るための大事な栄養源です。できるだけ栄養バランスのとれたヘルシーメニューを摂りたいものですが、毎朝続けるのはなかなか難しいと感じている方は多いのではないでしょうか。今回は、少しの工夫で朝食をヘルシーにするコツをご紹介します。


楽しいコミュニケーションで心身の健康アップ!

楽しいコミュニケーションで心身の健康アップ!

コミュニケーションの大切さや、心身の健康維持に効果的なポイントをご紹介します。


健康メニュー|春の郷土寿司、全国津々浦々の美味しさを訪ねて

健康メニュー|春の郷土寿司、全国津々浦々の美味しさを訪ねて

春の旬の食材が味わえる「郷土寿司」。古くから保存食としてや、お祭りやお祝いの席で食べられてきた趣のある料理で、地域ごとにさまざまな個性を持っています。今回は、長く愛され続けてきたその歴史や味わいについて詳しくご紹介します。


健康習慣|毎月違う品種が開花する、花の女王「バラ」を愛でる

健康習慣|毎月違う品種が開花する、花の女王「バラ」を愛でる

華やかで愛情を表現する花の代表格といえる「バラ」。バラは5~6月に咲くのが一般的ですが、品種によっては1年を通して楽しめるのも特徴です。今回は、バラが咲く時期やバラの花言葉、さまざまな健康効果も期待できるバラ茶やバラの香りについてご紹介します。


健康メニュー|旬の食材をあしらい、四季を感じる「お吸い物」

健康メニュー|旬の食材をあしらい、四季を感じる「お吸い物」

日々の食卓を彩る、上品な味わいの「お吸い物」。起源は奈良時代まで遡り、当時の文献にはお吸い物の元となった「羹(あつもの)」の記載が残っています。室町時代には「吸い物」と呼ばれるようになり、江戸時代には具材の数が増え、季節ごとに趣向を凝らしたお吸い物が登場したといわれています。今回はお吸い物の基本から主役となる具材、お吸い物をいただくマナーをご紹介します。