健康食品、自然派化粧品、美味しい食品なら世田谷自然食品

世田谷自然食品公式SNS

LINE連携でもっと便利に!

マイページへのログインがかんたんに!
おトクな情報、お知らせも定期的にお届け!

閉じる
世田谷自然食品がお届けする「せたがや日和」
郷土料理|熱々の瓦に載せた、ユニークな郷土料理「瓦そば」(山口県)

郷土料理|熱々の瓦に載せた、ユニークな郷土料理「瓦そば」(山口県)

熱した瓦に茶そばと具を載せて、あたたかいそばつゆで食べる瓦そば。川棚温泉のある山口県下関市の郷土料理で、山口県全体で親しまれています。彩りが美しく食べる場所で味と食感が変化する、目にも舌にも楽しい一品。今回は瓦そばの由来や食べ方、家庭での作り方をご紹介します。


熱した瓦に茶そばと具を載せて、あたたかいそばつゆで食べる瓦そば。川棚温泉のある山口県下関市の郷土料理で、山口県全体で親しまれています。彩りが美しく食べる場所で味と食感が変化する、目にも舌にも楽しい一品。今回は瓦そばの由来や食べ方、家庭での作り方をご紹介します。

画像提供:山口県観光連盟

山口県のご当地グルメ「瓦そば」

画像提供:山口県観光連盟

瓦そばの誕生は昭和37年で、山口県下関市の川棚温泉そばにある「元祖 瓦そば たかせ」が発祥です。黒い瓦に緑の茶そば、錦糸卵に牛肉のしぐれ煮、ネギに海苔、レモンに紅葉おろしと、目にも楽しい郷土料理です。

西南戦争の際、薩摩軍では合戦の合間に瓦を焼いて、その上で肉や野草を食べていたという話にヒントを得て、熱された瓦に炒めた茶そばを載せ、あたたかいつゆで食べる瓦そばが考案されました。試作時にはうどんや日本そばなども試しましたが、茶そばは焼くことで香ばしいお茶の香りが立ち、錦糸卵や甘辛く煮た牛肉の風味にも負けないことから茶そばが選ばれています。

川棚温泉は長府藩毛利家の御殿湯でした。早くから藁葺き(わらぶき)・茅葺き(かやぶき)ではなく瓦葺きの屋根が使われており、瓦が身近な土地だからこそ生まれた郷土料理といえます。また、瓦は保温性に優れているので、熱した瓦に載せた茶そばは時間が経ってもなかなか冷めません。

一皿でおいしさいろいろ、瓦そばの食べ方

瓦そばで使用する瓦はとても大きく、1つの瓦で3人前は載せることができます。熱々の瓦の温度はなんと300℃近く。炒めた茶そばを瓦の上に載せることで、上はふわふわ、下はカリカリのおこげ状になり、2つの食感が一度に楽しめるようになっています。

本場の瓦そばは、川棚温泉や県内の郷土料理店で食べられます。そのほか、全国にある山口県の郷土料理店でも提供しているところがあるので、見かけたらぜひ召し上がってみてください。

画像提供:山口県観光連盟

それでは、瓦そばのおいしい食べ方をご紹介します。

まずは茶そばだけをあたたかいそばつゆに入れ、茶そばの香りを楽しみます。少し食べたところで、錦糸卵と甘辛く煮た牛肉もつゆに入れると、あまじょっぱくて濃厚なおいしさが広がります。そのあと、そばつゆにレモンと紅葉おろしを投入して味を変えてみましょう。爽やかな酸味とピリッとした辛さで、また違った魅力が楽しめます。最後は瓦の熱でカリカリになった茶そばを。最後まで飽きずにぺろっと食べられます。

フライパンで楽しむ自宅の瓦そば(レシピ)

川棚温泉にも名物をと考案された瓦そばは、川棚温泉の周囲のスーパーでは、茶そばにそばつゆ、紅葉おろしなどが並ぶ「瓦そばコーナー」があるほど親しまれている郷土料理。今や下関だけでなく山口県全体で親しまれ、家庭ではフライパンやホットプレートを使って瓦そばを楽しんでいます。ご家庭で作れる「フライパン瓦そば」のレシピをご紹介します。

<材料(2人前)>
茶そば…200グラム

・錦糸卵用
卵…1個
砂糖…大さじ1/2
塩…ひとつまみ
酒…小さじ1

・牛肉のしぐれ煮用
牛こま切れ肉…200グラム
しょうゆ…大さじ2
酒…大さじ1
砂糖…大さじ1

・そばつゆ用
めんつゆ(2倍濃縮)…600ミリリットル
水…200ミリリットル
みりん…大さじ2


・薬味
レモンスライス…4枚程度
青ネギ小口切り、紅葉おろし、海苔(揉み海苔でもきざみ海苔でも)…各適量

<作り方>
  1. 薬味を用意しておきます。
  2. 錦糸卵用の材料を全て混ぜ、フライパンで薄く焼き、錦糸卵を作ります。
  3. 2で使用したフライパンを軽く拭いて、牛肉のしぐれ煮用の調味料を全て入れて火にかけ、ふつふつとしてきたら牛肉を入れ、4~5分ほど煮てしぐれ煮にします。
  4. 鍋にたっぷりのお湯をわかし、茶そばを指定のゆで時間でゆでて、ゆで上がったら流水でぬめりをとり、よく水気を切ります。
  5. フライパンを熱して、サラダ油(分量外)を入れ、中火で茶そばを炒めます。麺がちぎれないよう、混ぜすぎに注意してください。
  6. そばつゆの材料は小鍋であたためておきます。
  7. 炒めた茶そばを皿に入れ、錦糸卵、しぐれ煮、ネギ、海苔、レモンスライス、紅葉おろしを載せてできあがり。あたたかいそばつゆにつけていただきます。

郷土料理といえば豊富に採れる地産の食材を利用したものが多いなか、瓦そばは「瓦」に由来があるという点でも珍しい一品。食卓にフライパンごと出して、豪快な瓦そばらしさを演出してもよいでしょう。ホットプレートでたっぷり作れば、おもてなし料理としてもぴったりです。

関連する投稿


健康メニュー|朝食をちょっとした工夫でヘルシーに

健康メニュー|朝食をちょっとした工夫でヘルシーに

朝食は、1日のスタートを切るための大事な栄養源です。できるだけ栄養バランスのとれたヘルシーメニューを摂りたいものですが、毎朝続けるのはなかなか難しいと感じている方は多いのではないでしょうか。今回は、少しの工夫で朝食をヘルシーにするコツをご紹介します。


健康メニュー|春の郷土寿司、全国津々浦々の美味しさを訪ねて

健康メニュー|春の郷土寿司、全国津々浦々の美味しさを訪ねて

春の旬の食材が味わえる「郷土寿司」。古くから保存食としてや、お祭りやお祝いの席で食べられてきた趣のある料理で、地域ごとにさまざまな個性を持っています。今回は、長く愛され続けてきたその歴史や味わいについて詳しくご紹介します。


健康メニュー|旬の食材をあしらい、四季を感じる「お吸い物」

健康メニュー|旬の食材をあしらい、四季を感じる「お吸い物」

日々の食卓を彩る、上品な味わいの「お吸い物」。起源は奈良時代まで遡り、当時の文献にはお吸い物の元となった「羹(あつもの)」の記載が残っています。室町時代には「吸い物」と呼ばれるようになり、江戸時代には具材の数が増え、季節ごとに趣向を凝らしたお吸い物が登場したといわれています。今回はお吸い物の基本から主役となる具材、お吸い物をいただくマナーをご紹介します。


健康メニュー|頭に体にだんぜんヘルシー! 手軽に魚料理を取り入れるコツ

健康メニュー|頭に体にだんぜんヘルシー! 手軽に魚料理を取り入れるコツ

魚を食べることは体にいいと分かっているのに、調理の手間や骨が苦手といった理由で敬遠する方も多いよう。実際、どの世代でも性別に関わらず魚の摂取量は減少しています。そんな今だからこそ知ってほしい、魚を食べることのメリットや、手軽に食事に魚を取り入れるコツをご紹介。今より少しだけ魚を食べることからはじめましょう!


野菜の豆知識|おいしい柑橘のキーワード「タンゴール」って知ってる?

野菜の豆知識|おいしい柑橘のキーワード「タンゴール」って知ってる?

柑橘類にはさまざまな品種がありますが、みかんやオレンジという異なる品種をかけ合わせた「タンゴール」は、それぞれの柑橘類の特徴を持ち合わせた柑橘類です。今回は、タンゴールの基本と代表的なタンゴールについて解説します。


最新の投稿


健康メニュー|朝食をちょっとした工夫でヘルシーに

健康メニュー|朝食をちょっとした工夫でヘルシーに

朝食は、1日のスタートを切るための大事な栄養源です。できるだけ栄養バランスのとれたヘルシーメニューを摂りたいものですが、毎朝続けるのはなかなか難しいと感じている方は多いのではないでしょうか。今回は、少しの工夫で朝食をヘルシーにするコツをご紹介します。


楽しいコミュニケーションで心身の健康アップ!

楽しいコミュニケーションで心身の健康アップ!

コミュニケーションの大切さや、心身の健康維持に効果的なポイントをご紹介します。


健康メニュー|春の郷土寿司、全国津々浦々の美味しさを訪ねて

健康メニュー|春の郷土寿司、全国津々浦々の美味しさを訪ねて

春の旬の食材が味わえる「郷土寿司」。古くから保存食としてや、お祭りやお祝いの席で食べられてきた趣のある料理で、地域ごとにさまざまな個性を持っています。今回は、長く愛され続けてきたその歴史や味わいについて詳しくご紹介します。


健康習慣|毎月違う品種が開花する、花の女王「バラ」を愛でる

健康習慣|毎月違う品種が開花する、花の女王「バラ」を愛でる

華やかで愛情を表現する花の代表格といえる「バラ」。バラは5~6月に咲くのが一般的ですが、品種によっては1年を通して楽しめるのも特徴です。今回は、バラが咲く時期やバラの花言葉、さまざまな健康効果も期待できるバラ茶やバラの香りについてご紹介します。


健康メニュー|旬の食材をあしらい、四季を感じる「お吸い物」

健康メニュー|旬の食材をあしらい、四季を感じる「お吸い物」

日々の食卓を彩る、上品な味わいの「お吸い物」。起源は奈良時代まで遡り、当時の文献にはお吸い物の元となった「羹(あつもの)」の記載が残っています。室町時代には「吸い物」と呼ばれるようになり、江戸時代には具材の数が増え、季節ごとに趣向を凝らしたお吸い物が登場したといわれています。今回はお吸い物の基本から主役となる具材、お吸い物をいただくマナーをご紹介します。