健康習慣|観てよし、やってよし、パラスポーツ
近年、これまで以上に注目されている「パラスポーツ」。実は、障がい者でなくても参加できる競技があることをご存じでしょうか。今回は、パラスポーツの概要や、いくつかの競技についてご紹介します。
近年、これまで以上に注目されている「パラスポーツ」。実は、障がい者でなくても参加できる競技があることをご存じでしょうか。今回は、パラスポーツの概要や、いくつかの競技についてご紹介します。
パラスポーツとは?
■そもそもは「障がい者がプレーするスポーツ」のこと
パラスポーツとは、主に障がい者がプレーするスポーツ全般を指します。障がいに合わせて一般的なスポーツ競技とは違うルールが設けられていたり、大会などでは障がいに合わせてクラス分けが行われたりします。
特別な用具がなくても気軽に参加できる創作競技のパラスポーツなども発表されています。
■健常者が一緒にプレーできるパラスポーツ競技も
パラスポーツのなかには、ルールによって健常者も障がい者と平等に競い合える競技があり、実際に双方入り交じってプレーを楽しむイベントや、体験会なども行われています。体力的な差を超え、子どもからシニアまで一緒になって楽しめる競技も多いことから、こうしたイベントや体験会も注目されつつあります。
みんなで楽しめるパラスポーツ
続いては、パラスポーツ競技のなかでも比較的イベントや体験会などが多く行われている競技をいくつかご紹介しましょう。
■陸上のカーリングこと「ボッチャ」
ボッチャは、重度脳性麻痺の方がプレーできるスポーツとしてヨーロッパで生まれた競技です。
競技者は、ボールの色によって赤・青の2チームに分かれます。1チームは1人~3人。それぞれ白いジャックボール(目標球)をめがけて6球ずつボールを投げ、ジャックボールにどれだけ自チームのボールを近づけられるかを競います。冬季スポーツの「カーリング」に似たルールというとわかりやすいでしょうか。
障がいが重くボールが投げられない方でも、健常者のアシスタントを付けたり、すべり台のような器具「ランプ」を用いたりして参加できるのが特徴です。
■耳を澄ませてゴールを狙う「ゴールボール」
ゴールボールは、視覚障がい者の方がプレーできるスポーツとして考案されたチーム競技です。競技者はアイシェード(目隠し)をして、鈴の入ったボールを投げ合い、プレーします。サッカーのように、コートの両端に置かれたゴールを守りながら、相手チームのゴールにボールを入れて得点を狙うというのが基本的なルールです。
視覚障がい者もそうでない方も平等に競えるよう、アイシェードの下にはアイパッチ(眼帯)をして完全に視覚をふさぎます。ボールに入った鈴の音と競技者の動き回る音に耳を澄ませ、コートのラインに付けられた凹凸に触れながら、ボールや競技者、自分のいる位置などを把握してプレーするのです。このため、ゴールボールの試合中は声援や音楽などでの応援が禁じられ、競技会場は静かな熱気に包まれます。
■座ったままで競い合う「シッティングバレーボール」
シッティングバレーボールは、文字通り座ったままプレーする6人制のバレーボールです。競技者は、床に臀部(でんぶ)や上体の一部が常に接触していなければなりません。バレーボールといえば高い位置からのサーブやジャンプしてのブロック、飛びつくようなレシーブが思い浮かびますが、シッティングバレーボールでは、立ち上がったり飛び跳ねたりしてしまうのは反則なのです。
このため、コートも一般的なバレーボールより狭く、ネットの高さも低くなっています。
これからパラスポーツに触れる機会は今まで以上に増えてくることでしょう。ここでご紹介した競技以外にも、気になるパラスポーツがあればぜひ、ルールを覚えて観戦を楽しんだり、自ら参加したりしてみてはいかがでしょうか。
関連する投稿
華やかで愛情を表現する花の代表格といえる「バラ」。バラは5~6月に咲くのが一般的ですが、品種によっては1年を通して楽しめるのも特徴です。今回は、バラが咲く時期やバラの花言葉、さまざまな健康効果も期待できるバラ茶やバラの香りについてご紹介します。
寒い季節に出番の多い使い捨てカイロですが、屋外で使うだけになっていませんか?カイロは風邪のひきはじめや、手足・おなか・全身の冷え緩和と幅広く使えます。最近は機能もアップしていますので、さまざまなシーンで役立ちます。体調のくずれ、冷え、疲れ、だるさなどに、カイロを使ってからだを養生することもできます。今回は、貼るタイプのカイロの活用法を中心にご紹介します。
秋から冬にかけては、日に日に乾燥が厳しくなります。この時期の風邪は、喉の痛みからはじまる方も多いもの。なかには、この季節になると、喉からくる風邪に悩まされている方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、喉の痛みがつらい時にすぐ試したい、さまざまな対処法やおすすめの生活習慣についてご紹介します。
「美容のため」というイメージが強い保湿ケア。きれいでいるために欠かせなお手入れですが、肌の乾燥が進んでしまうと美容はもとより健康面でも弊害が出てしまいます。乾燥すると肌が美しく見えないだけでなく、かゆみや湿疹などの症状に悩まされることもあります。今回は、健やかな美肌を守るための保湿について、見直したいポイントをご紹介します。
パソコンやスマホによる目の疲れや、涙の量が減少するドライアイ、慢性的な目の疲れによる眼精疲労など、増加する目のトラブルは現代病のひとつ。目の疲れが続くと、肩こりや頭痛などの症状も出てしまうので厄介です。今回はご自身でできる、目のセルフケアをご紹介します。
最新の投稿
朝食は、1日のスタートを切るための大事な栄養源です。できるだけ栄養バランスのとれたヘルシーメニューを摂りたいものですが、毎朝続けるのはなかなか難しいと感じている方は多いのではないでしょうか。今回は、少しの工夫で朝食をヘルシーにするコツをご紹介します。
コミュニケーションの大切さや、心身の健康維持に効果的なポイントをご紹介します。
春の旬の食材が味わえる「郷土寿司」。古くから保存食としてや、お祭りやお祝いの席で食べられてきた趣のある料理で、地域ごとにさまざまな個性を持っています。今回は、長く愛され続けてきたその歴史や味わいについて詳しくご紹介します。
華やかで愛情を表現する花の代表格といえる「バラ」。バラは5~6月に咲くのが一般的ですが、品種によっては1年を通して楽しめるのも特徴です。今回は、バラが咲く時期やバラの花言葉、さまざまな健康効果も期待できるバラ茶やバラの香りについてご紹介します。
日々の食卓を彩る、上品な味わいの「お吸い物」。起源は奈良時代まで遡り、当時の文献にはお吸い物の元となった「羹(あつもの)」の記載が残っています。室町時代には「吸い物」と呼ばれるようになり、江戸時代には具材の数が増え、季節ごとに趣向を凝らしたお吸い物が登場したといわれています。今回はお吸い物の基本から主役となる具材、お吸い物をいただくマナーをご紹介します。