
散策|霧降高原キスゲ平園地(栃木県) 黄色のニッコウキスゲの群生は一見の価値あり
霧降(きりふり)高原は日光連山の東端、赤薙山(あかなぎさん)の中腹に位置します。霧降高原内にあるキスゲ平は標高1300mを超え、関東平野の雄大な景色を楽しめるほか、ヤマツツジやシロヤシオ、ニッコウキスゲ、紅葉など、草花が四季折々に咲き誇る散策スポットとなっています。特に黄色のニッコウキスゲの群生は、一見の価値ありです。
霧降(きりふり)高原は日光連山の東端、赤薙山(あかなぎさん)の中腹に位置します。霧降高原内にあるキスゲ平は標高1300mを超え、関東平野の雄大な景色を楽しめるほか、ヤマツツジやシロヤシオ、ニッコウキスゲ、紅葉など、草花が四季折々に咲き誇る散策スポットとなっています。
(画像は天空回廊)

オススメ散策ルート
霧降高原レストハウスの前から最上部展望台までは天空回廊と呼ばれる1445段の階段が伸びており、中腹の避難小屋までは階段を迂回する散策路があります。
今回ご紹介するのは、散策路を歩くコースと、天空回廊を使って頂上を目指すコースの2つ。
体力や体調に合わせて選べます。
≪高原の花観察コース(約60分)≫
行きはゆっくり散策路を歩き、高原の花々を観察します。
帰りは階段でまっすぐ下りていくコースです。
≪天空回廊往復コース(約90分)≫
階段のみを使って頂上の小丸山(こまるやま)展望台まで往復するコース。
1445段の階段の踏破にチャレンジします。
※時間には個人差があります。

霧降高原キスゲ平園地

キスゲ平園地は霧降高原レストハウスの前から、遊歩道と天空回廊(1445段の階段)が整備され、自分のペースに合わせて眺望と草花を楽しめるようになっています。
園の中腹までは階段を使わずに遊歩道のみで行くことができます。「高原の花観察コース」は、この遊歩道で上っていき、帰りは階段を利用します。
3月下旬にはマンサク、4月~6月はカタクリやツツジ、6月中旬~7月はニッコウキスゲと、春から秋まで100種類以上の草花が楽しめます。そのなかでもニッコウキスゲは最も有名で、10cm前後の黄色の花が見渡す限り広がる光景は一見の価値ありと多くの方が訪れます。(上画像はニッコウキスゲ群落)
また、秋には9月下旬から少しずつ紅葉が始まり、10月にはサラサドウダンの紅葉、カラマツの黄葉が盛りです。

散策の出発点「霧降高原レストハウス」

霧降高原レストハウスは、休憩コーナー、情報コーナー、売店・レストランがあり、行きと帰りの休憩所となっています。情報コーナーではコースマップや花の情報を入手できるので、散策前に寄ってみるのがおすすめです。
スイーツとコーヒー「霧降高原ブレンド」で一息つくのを楽しみに、散策を楽しむのもよいですね。空腹なら、「とちぎ霧降高原牛カレー」も試してみてはいかがでしょうか。
ウッドデッキではキスゲ平の景観を楽しみながらゆっくりとくつろぐことができます。
4月~11月:なし
12月~3月:毎週水曜日
年末年始(1月1日は臨時開館)
・開館時間
4月~11月 9:00~17:00
12月~3月 10:00~16:00
天空回廊の終点、展望台からの眺めは……
階段を上るごとに視界が開け、雄大な景色を楽しめる「天空回廊往復コース」。
霧降高原レストハウスから見ると、空につながっているのでは?と思うほど長い階段が続いています。
「高原の花散策コース」の復路にも使用するため、中腹までの階段は幅が広く、傾斜もやや緩やかです。
ただ、中腹から先は傾斜が急になり、ここからは散策路はなく、階段しかありません。高低差は240m、脚力に自信があれば、ぜひチャレンジしたいコースです。
頂上の展望台からの眺めは、苦労して階段を上った甲斐があった!と嬉しくなるような景色が広がっています。展望台にある合言葉を見てきた方には、登頂記念証が発行されます。登頂のよい記念になりますね。
霧降高原はその名の通り、霧が発生しやすいのが特徴。朝早くに登頂できれば、もしかしたら雲海に出会えるかもしれません。雲海は寒い時に発生しやすいので、雲海を狙うなら冬の散策がおすすめです。雪遊びできる「ゆきんこ広場」やそり滑り専用のゲレンデ、無料で借りられるスノーシューなど、冬季も楽しめるように工夫されています。(下の画像は天空回廊からの雲海)

高原の花々をのんびり楽しむなら散策路、頂上の絶景なら天空回廊と、体力に合わせた楽しみ方ができる霧降高原。約20分でまわれるバリアフリーコースもあり、霧降高原レストハウスでは車いすの貸し出しを行っています。時期によって異なる花々のじゅうたんを見ることができるので、ぜひさまざまな時期に訪れてみてくださいね。
※掲載されている情報は平成28年9月現在のものです。
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