
日本一の旅|日本一高所のバスターミナル「乗鞍岳畳平バスターミナル」へ(岐阜県・長野県)
今回は、JR松本駅および松本ICから標高2,702メートルにある日本一高い場所に位置する「乗鞍岳畳平バスターミナル」を目指す旅です。バスの終点・畳平を起点に、平地を歩くお花畑散策コースから標高3,026メートルの乗鞍岳山頂登山までいくつかのトレッキングコースがあり、体力に合わせて歩けば雄大な山岳景観を楽しんだり、天然記念物「雷鳥」を見られることがあります。乗鞍岳畳平バスターミナルの絶景スポットやおすすめの散策ルートなども、あわせてご紹介していきます。
目次
今回は、JR松本駅および松本ICから標高2,702メートルにある日本一高い場所に位置する「乗鞍岳畳平バスターミナル」を目指す旅です。バスの終点・畳平を起点に、平地を歩くお花畑散策コースから標高3,026メートルの乗鞍岳山頂登山までいくつかのトレッキングコースがあり、体力に合わせて歩けば雄大な山岳景観を楽しむことができます。乗鞍岳畳平バスターミナルの絶景スポットやおすすめの散策ルートなども、あわせてご紹介していきます。

乗鞍岳畳平バスターミナルへのアクセス
■長野県側から行く場合
乗鞍岳畳平バスターミナルへは、まず、JR松本駅からアルピコ交通・上高地線で約30分の新島々駅で下車します。次に、新島々駅からアルピコ交通バスで約50分の観光センター前で下車。シャトルバスに乗り換えて約50分です。
乗鞍高原から乗鞍岳バスターミナルへはマイカー規制が引かれ、自家用自動車でのアクセスはできません。車を利用する場合は、長野自動車道・松本ICからバス停観光センター前まで約1時間の駐車場に車を停めましょう。そこから、アルピコ交通シャトルバスに乗り換え乗鞍岳畳平バスターミナルまで約50分です。
■岐阜県側から行く場合
岐阜県側からは、高山市から乗鞍スカイラインを使ってアクセスします。
JR高山駅から濃飛バスで約1時間の平湯バスターミナルで下車し、シャトルバスに乗り換え、乗鞍岳畳平バスターミナルまで約1時間です。
車を利用する場合は、東海北陸自動車道・飛騨清見ICから約1時間のほうのき平駐車場に車を停めましょう。そこから、濃飛バスのシャトルバスに乗り換え乗鞍岳畳平バスターミナルまで約45分です。
日本の道路標高日本一にあるバスターミナル

滝や池などの景勝地が点在する乗鞍高原からのバス旅は、車窓からも絶景が楽しめます。標高3,026メートルの剣が峰の雄姿、万年雪の乗鞍大雪渓など、山岳パノラマロードならではの景観が彩ります。来た道を振り返ると、つづら折りの乗鞍エコーラインや松本盆地も眼下に広がり、雄大な景色を車窓から満喫できます。
終点の乗鞍岳畳平バスターミナルは、バスが乗り入れできる日本の道路としては日本一標高の高い場所に位置し、ここを拠点に登山やお気軽トレッキングなども楽しめます。その他、売店やレストラン、簡易郵便局などもあるので、はがきを出すのもいい思い出になります。
気軽にお花畑散策が楽しめます

乗鞍岳畳平バスターミナルからはいくつかのトレッキングコースが整備されていますが、子どもから年配の方まで気軽に楽しめるのがお花畑周回コースです。1周約20分の道のりで、木道が整備され、ほぼ平坦な道を歩くことができます。7~8月にかけて、緑の葉と白い花弁のコントラストが美しいハクサンイチゲやクロユリ、イワギキョウ、高山植物の女王といわれるコマクサなど多くの高山植物が目を楽しませてくれます。
体力に合わせてトレッキングを

乗鞍岳畳平バスターミナルは、標高3,026メートルの乗鞍岳・剣ヶ峰登山の拠点としても知られていますが、周辺にはもっと気軽に登れる山もいくつかあります。往復約25分の魔王岳、往復約1時間20分の富士見岳などは山歩き初級者でも歩きやすく、山頂からの展望は剣ヶ峰にひけをとらないほどの素晴らしさです。
乗鞍岳・剣ヶ峰までは往復約3時間、上り下りはあるものの、登山経験者なら登りやすいコースを歩き、標高3,000メートル越えが体験できます。地元の中学生も山岳学習の登山体験として登る山でもあります。
国の天然記念物・雷鳥も生息しています

国の特別天然記念物である雷鳥は、本格登山をしなければ出会えないという印象の野鳥ですが、畳平バスターミナルから少し歩くだけの魔王岳や登山道沿いでも見られることがあります。人の気配だけでは、極端に逃げたりしないので、写真にも収めやすいです。
また、山岳観光道路ならではの楽しみに「乗鞍岳ご来光バス」があります。7月中旬~9月中旬の早朝に、乗鞍高原の観光センター前から発着しているバスで、雲海や山並みから昇る神々しいご来光を楽しむことができます。
所在地:岐阜県高山市丹生川町岩井谷1223(乗鞍岳畳平バスターミナル)
電話番号:乗鞍岳畳平バスターミナル090-8671-3191(乗鞍自然環境案内所)、乗鞍エコーライン0263-94-2307(松本市山岳観光課)
バス運行期間:7~10月(4月中旬~6月は乗鞍岳春山バスとして運行)
道路としては日本一の高所を通行する旅が体感できる、乗鞍岳畳平バスターミナル。本格登山は厳しいけれど、ゆっくりと散歩しながら山を満喫したい方にはおすすめのスポットです。標高約2,700メートル、別世界の山岳景観に会いに行きませんか。
※掲載されている情報は2019年2月現在のものです。
関連する投稿
ゴールデンウィークから初夏にかけては、陽気に誘われて過ごしやすい時季です。そこで今回は、これまでご紹介してきた旅記事のなかで、「丸山千枚田」「奥入瀬渓流」「尾瀬国立公園」などの、新緑が美しい自然豊かな観光地や散策ルートをご紹介します。
キャッシュレス決済を利用する方が増えるなか、最も使用されているのがクレジットカード。しかし、これまでクレジットカードをあまり使用されていなかった方や、これからクレジットカードの使用を考えている方には分からないことも多いのではないでしょうか。そこで今回は、いまさら聞けないクレジットカードの使い方や、注意したいポイントについてご紹介します。
語源・由来|「お雑煮」「羽根つき」 正月にまつわるめでたい由来
季節ごとの習わしや行事食は多々あれど、中でもお正月にまつわるものは、多く現代に残っています。今は簡略化されてしまって、そもそもの由来に思いを馳せることは少なくなっているかもしれません。今回は「お雑煮」と「羽根つき」が始まった理由や、言葉の意味をご紹介します。
イベント事のマナー|年の前半の締めくくり「夏越の祓」で、後半も健やかに
6月の終わりに行われる「夏越の祓(なごしのはらえ)」は、半年分の穢れを祓って夏を迎え、残りの半年を健やかに過ごすための神事。日本各地の神社で行われ、基本的にどなたでも参列できます。今回は、年の前半の締めくくりである夏越の祓について、また、茅の輪(ちのわ)くぐりのふるまい方についてご紹介します。
散策|美しい渓流や苔に癒やされる川沿い散策「奥入瀬渓流」(青森県)
十和田八幡平国立公園(青森県)を代表する景勝地のひとつが「奥入瀬(おいらせ)渓流」です。十和田湖から流れ出る奥入瀬渓流は、国指定の特別名勝、天然記念物にも指定されています。四季折々の自然が満喫でき、遊歩道もしっかり整備されています。高村光太郎作の乙女の像でも知られる十和田湖と合わせての散策がおすすめで、ガイド付きのネイチャーツアーも開催されています。「星野リゾート奥入瀬渓流ホテル」で大人で優雅なリゾートも楽しめます。
最新の投稿
野菜の豆知識|野菜を無駄なく使おう! 皮も芯も食べられる野菜使い切りワザ&ポイント
野菜の高騰が続く昨今。買った野菜は余すところなく使いたいものです。野菜を無駄なく使うと節約になるうえ、栄養を余すことなく摂取できるようになります。今回は野菜をまるごとおいしく&上手に使い切るワザやポイントをご紹介します。
スパゲティのソースとして親しまれている「ミートソース」。イタリア料理にはよく似たパスタソースとして「ボロネーゼ」がありますが、その違いをご存じでしょうか?今回は、ミートソースとボロネーゼとの違い、由来について解説します。
スマホカメラの性能はどんどんよくなっているのに、自分で撮った写真を見返してみるとイマイチと感じる……雰囲気のある写真って何かコツがあるの?という「スマホ撮影初心者さん」のための、ちょっとしたスマホ撮影のコツをご紹介。ほん少しのコツで、ずっとキレイに撮れるようになります。
健康メニュー|青のりとも、あおさのりとも別モノ!? 「あおさ」
「あおさ」は、比較的日常的に食べるメニューによく使用されている海藻の一種ですが、「青のり」や「あおさのり」のような、よく似た海藻との違いはご存じでしょうか。これらの海藻は一見似た種類に思われますが、実はまったく異なる海藻なのです。今回は、あおさの基本とよく似た青のり、あおさのりとの違い、あおさの栄養や食べ方についてご紹介します。
健康メニュー|皮ごと食べたい「鮭」 おいしい切り身の見つけ方
鮭は身をほぐしやすく、食べやすい味わいで、日本人にとってはおなじみの魚。鮮魚店やスーパーで通年手に入りますが、大まかに三つの種類があり、味わいに個性があることをご存じでしょうか?この記事では、鮭の種類や栄養、おすすめの食べ方をご紹介します。