健康食品、自然派化粧品、美味しい食品なら世田谷自然食品

世田谷自然食品がお届けする「せたがや日和」

閉じる
郷土料理|大根の辛味でぽかぽかに おしぼりうどん(長野県)

郷土料理|大根の辛味でぽかぽかに おしぼりうどん(長野県)

長野県埴科郡坂城町(はにしなぐん さかきまち)の郷土料理「おしぼりうどん」は、釜揚げうどんの一種。特産品のねずみ大根(辛味大根)のしぼり汁と味噌などを加えたつけ汁に、うどんを浸けて食べるシンプルながら味わいのあるうどんです。今回は、おしぼりうどんの由来や魅力についてご紹介します。


長野県埴科郡坂城町(はにしなぐん さかきまち)の郷土料理「おしぼりうどん」は、釜揚げうどんの一種。特産品のねずみ大根(辛味大根)のしぼり汁と味噌などを加えたつけ汁に、うどんを浸けて食べるシンプルながら味わいのあるうどんです。今回は、おしぼりうどんの由来や魅力についてご紹介します。

画像提供:坂城町商工農林課

辛さとほのかに感じる甘み

おしぼりうどんはアツアツの釜揚げうどんを、独特のつけ汁で食べる長野県の伝統食で、すりおろした大根を布巾などでしぼった汁に、味噌を溶いてネギや鰹節などの薬味を入れ、つけ汁とします。味噌はやはり辛口の信州味噌がおすすめ。大根のおろしを布巾で「しぼる」ところから、おしぼりうどんの名がつきました。

大根の辛味が強いつけ汁は、初めて食べる方が必ずむせてしまうほどですが、慣れた方だと辛さの奥にほんのりとした大根の甘みが感じられ、この味わいを土地の言葉で“あまもっくら”と表現します。大根のしぼり汁と味噌は別々に出てくるので、辛さが苦手な方は、多めに味噌を入れて調整します。通ともなると味噌を入れずに、大根の汁と薬味だけで食べる方もいます。

大根の栄養面では、消化を助ける消化酵素や、風邪予防が期待されるビタミンCと辛味成分(殺菌作用)が含まれています。これらは熱で壊れやすく、加熱するとじゅうぶんな働きができないので、おしぼりうどんのように生の大根のおろし汁を使うのはとても理にかなった調理法なのです。

おもてなし料理としてのおしぼりうどん

なぜこのような個性的なつけ汁ができたのか……というと、地理的な理由がありました。信州は海から遠く離れているため、かつては昆布や鰹節などの出汁の材料が手に入りにくい土地柄で、砂糖やみりんなど、甘みのある調味料も高級品でした。

そこで登場するのが、信州味噌と地元で取れる「ねずみ大根」から取れるしぼり汁です。大根の繊維部分は使わず、搾った汁だけを使うというのは、当時の食生活からすると少しぜいたくなレシピ。しぼり汁の辛味は10分ほどで揮発してしまうため、昔はお客さまが来たら、家族総出で大根をおろしたといわれています。アツアツのうどんに大根の辛味があいまって、うっすら汗がにじむほど身体の芯までぽかぽかになる一品です。

おしぼりうどんに使われる「ねずみ大根」とは

画像提供:坂城町商工農林課

おしぼりうどんで使われる「ねずみ大根」は、中之条大根(なかんじょだいこん)とも呼ばれ、降水量が少ない、小石混じりの土地でこそ、本来の辛味と形の大根ができるとされています。寒さが厳しくなると、実の内にでんぷん質を多く蓄えるようになり、糖度もあって奥行きのある味わいになります。

ねずみ大根の名前の由来は、その見た目にあります。普通の大根とは異なり、下のほうへ進むほど太くなり、先端がやや平らなお尻のようで、尻尾のように細く長い根があり、全体的なシルエットがねずみに似た形をしているところから、いつしか「ねずみ大根」と呼ばれるようになりました。

温かいうどんとキリリとした大根の辛味の組み合わせは、地元の方にとっては冬の風物詩でもあります。“あまもっくら”な味わいとは、実際にどんなものなのか興味がわいてきませんか。忠実なレシピではねずみ大根を使いますが、他の大根でも代用は可能です。底冷えする寒さの日に、試してみてはいかがでしょうか。

関連する投稿


健康メニュー|カレーがぐんとおいしくなる!ちょい足し5選

健康メニュー|カレーがぐんとおいしくなる!ちょい足し5選

日本の国民食ともいえるカレー。カレールーを使えば簡単に調理でき、あたためてごはんにかけるだけですぐに食べられるレトルトカレーも数多く販売されています。食べ慣れている味のカレーも、「ちょい足し」で少し工夫するだけで違った味を楽しめます。今回は、カレーをもっとおいしく味わえる、ちょい足しアイデアをご紹介します。


健康メニュー|「西京焼き」上品な味でご飯にもお酒にも

健康メニュー|「西京焼き」上品な味でご飯にもお酒にも

和食の定番料理として、長く愛され続けている西京焼き。京都名産の西京味噌に漬け込んだ魚や肉などを焼いた伝統料理です。今回は、西京焼きの由来と栄養、組み合わせたい副菜についてご紹介します。


健康メニュー|朝食はおかゆではじめよう。レシピと簡単に作るコツ

健康メニュー|朝食はおかゆではじめよう。レシピと簡単に作るコツ

消化がよく胃腸にやさしい「おかゆ」。健康志向の高まりや、定番からアレンジまで味のバリエーションの豊富さなどから、最近ではおかゆ専門店も登場しています。簡単に作れて、いつ食べてもおいしく味わえますが、おすすめのタイミングは朝。今回は、朝食におかゆを食べるのがよいといわれる理由や、忙しい朝でも簡単にできるレシピをご紹介します。


健康メニュー|チキン南蛮 宮崎県生まれのスタミナ料理

健康メニュー|チキン南蛮 宮崎県生まれのスタミナ料理

チキン南蛮は、宮崎県で生まれた郷土料理です。鶏の唐揚げに甘酢やタルタルソースを加えた一皿は、スタミナがある栄養満点なメニュー。今回は、チキン南蛮の基本情報や定番具材についてご紹介します。


健康メニュー|ホット野菜ジュースのアレンジ術

健康メニュー|ホット野菜ジュースのアレンジ術

店頭では冷蔵ケースで販売されていることも多い野菜ジュース。それだけに「冷たいまま飲まなければ美味しくない」、「寒い季節には体が冷えてしまう」と考えている方も多いかもしれません。でも、実は野菜ジュースの多くはホットでも美味しくいただけます。今回は、あたためて飲む野菜ジュースのアレンジ法についてご紹介します。


最新の投稿


健康メニュー|カレーがぐんとおいしくなる!ちょい足し5選

健康メニュー|カレーがぐんとおいしくなる!ちょい足し5選

日本の国民食ともいえるカレー。カレールーを使えば簡単に調理でき、あたためてごはんにかけるだけですぐに食べられるレトルトカレーも数多く販売されています。食べ慣れている味のカレーも、「ちょい足し」で少し工夫するだけで違った味を楽しめます。今回は、カレーをもっとおいしく味わえる、ちょい足しアイデアをご紹介します。


健康習慣|デジタルデトックスで心も体も軽やかに

健康習慣|デジタルデトックスで心も体も軽やかに

スマートフォン(スマホ)は、今や生活になくてはならない存在。しかし近年、「スマホの使用時間が長い人ほど、もの忘れや疲労を感じる度合いが強くなっている」という研究が出ているそうです。時には意識的にスマホと距離をおき、脳を休ませる習慣をつけましょう。スマホやパソコンなどのデジタルデバイスに触らない時間をつくる「デジタルデトックス」は、心にも体にもうれしい効果が期待できますよ。


健康メニュー|「西京焼き」上品な味でご飯にもお酒にも

健康メニュー|「西京焼き」上品な味でご飯にもお酒にも

和食の定番料理として、長く愛され続けている西京焼き。京都名産の西京味噌に漬け込んだ魚や肉などを焼いた伝統料理です。今回は、西京焼きの由来と栄養、組み合わせたい副菜についてご紹介します。


健康法|心身にはたらく「緑茶」の効能&3煎目までのおいしい淹れ方

健康法|心身にはたらく「緑茶」の効能&3煎目までのおいしい淹れ方

あたたかい飲み物がおいしい季節です。コーヒーやココアもよいですが、近年再注目されている緑茶も見逃せません。緑茶にはストレスコントロールに役立つ成分や、生活習慣予防・アンチエイジングが期待される効能もあるのです。今回は緑茶の効能と、同じ茶葉で3煎目までおいしく淹れる方法をご紹介します。


健康メニュー|朝食はおかゆではじめよう。レシピと簡単に作るコツ

健康メニュー|朝食はおかゆではじめよう。レシピと簡単に作るコツ

消化がよく胃腸にやさしい「おかゆ」。健康志向の高まりや、定番からアレンジまで味のバリエーションの豊富さなどから、最近ではおかゆ専門店も登場しています。簡単に作れて、いつ食べてもおいしく味わえますが、おすすめのタイミングは朝。今回は、朝食におかゆを食べるのがよいといわれる理由や、忙しい朝でも簡単にできるレシピをご紹介します。