健康食品、自然派化粧品、美味しい食品なら世田谷自然食品

世田谷自然食品公式SNS

LINE連携でもっと便利に!

マイページへのログインがかんたんに!
おトクな情報、お知らせも定期的にお届け!

閉じる
世田谷自然食品がお届けする「せたがや日和」
郷土料理|おつけだんご汁(山梨県) 根菜たっぷり、おだんご入りのおふくろの味

郷土料理|おつけだんご汁(山梨県) 根菜たっぷり、おだんご入りのおふくろの味

山梨県の郷土料理「おつけだんご汁」とは、地産の旬野菜と小麦粉を水で練っただんごを、おみそ汁に入れたもの。おみそ汁だけでなく、しょうゆ味や塩味、カレー風味など家庭によってさまざまな味つけのある、おふくろの味です。


「おつけだんご汁」とは、地産の旬野菜と、小麦粉を水で練っただんごをおみそ汁に入れたもの。おみそ汁だけでなく、しょうゆ味や塩味、カレー風味など家庭によってさまざまな味つけがあります。

画像提供:古民家麵処 かつら

朝・昼・晩 いつでもおすすめな健康汁

おつけだんご汁は山梨県、とくに大月市では昔から食べられており、農作業の昼食として親しまれてきました。にんじん・大根・ごぼう・里芋などの旬野菜とだんごが腹持ちよく、栄養も申し分のない健康汁です。おだんごの固さはほうとうとすいとんの中間くらいで、ほうとうも山梨県の郷土料理です。似た郷土汁では栃木県の「法度汁」があります。

おつけだんご汁の柔らかく煮た根菜やだんごは胃にやさしいので、身体を目覚めさせる朝食にもおすすめ。また、アルコール分解を促すビタミンCやB群がおみそ汁に溶け込んでいるので、お酒を飲んだ後にもおすすめです。

名前の由来は、「大月のだんご汁」がなまったという説、「おみおつけ(=おみそ汁)の中のだんご」から「おつけの中のだんご」になり、転じて「おつけだんご」になったという説があります。

山梨のもうひとつの粉食「おざら」

画像提供:甲府市観光課

山梨の郷土料理「おざら」は、「夏のほうとう」ともいわれる粉食メニューのひとつ。盆地である甲州の夏は暑く、夏場はほうとうの売れ行きがぐっと下がります。そこでほうとう専門店の間で広まったのが、冷たくしめたモチモチ麺を温かいつゆにつけていただく「おざら」です。つゆは夏野菜や肉類が入った具だくさんのもので、夏バテ解消にぴったり。涼しくなってくると、温かい麺「ゆもり」で食べることもあります。夏のほうとう専門店で食べられる季節限定メニューです。

山梨の粉食文化

ほうとう、おつけだんご汁、おざらと、山梨の郷土料理には小麦粉が活用されているのが特徴です。粉食が発展した理由としては大きくふたつあります。ひとつは「養蚕の普及による桑畑化、裏作による麦の栽培」、もうひとつは「東部では地形的に米の栽培が困難であったため、富士北麓の流水を用いた麦の水耕栽培が行われた」ため。山梨県独特の地形事情から、小麦粉をいかした郷土料理が根づいたのですね。

結婚式の〆にうどん!? ハレのメニュー「吉田のうどん」

山梨県富士吉田市周辺で食べられる「吉田のうどん」は、うどんにキャベツや馬肉がトッピングされたもの。味噌と醤油を合わせたつゆが特徴的です。この地域の人々にとって、小麦粉が大量に必要なうどんは、ハレの日に供される特別なごちそうでした。現在の「吉田のうどん」は日常食で、地元の人は毎日のように昼食に食べるのだそう。そして、今でも結婚式の終わりにはこのうどんが必ずといっていいほど出てきます。他ではあまり見られない食文化ですね。
また、「吉田のうどん」の麺は太くて固いのが特徴。女性が中心の養蚕と機織が主要産業だったため、手のあいている男性が女性に代わってうどんを打って、昼食にしていたからといわれています。

画像協力:一般財団法人ふじよしだ観光振興サービス

農作業・家事・子育てと大忙しのお母さんが作ってくれた「おふくろの味」。栄養も消化もばっちりで、だんごを頬張るとやさしい気持ちになれます。大月市では街の活性化のためにおつけだんご汁を紹介しており、食べられるお店は20店舗以上。「おつけだんごMAP」が配布されています。週末にちょっと足を伸ばして、食べ比べをするのも楽しそうです。

※掲載されている情報は平成28年3月現在のものです。

関連する投稿


健康メニュー|朝食をちょっとした工夫でヘルシーに

健康メニュー|朝食をちょっとした工夫でヘルシーに

朝食は、1日のスタートを切るための大事な栄養源です。できるだけ栄養バランスのとれたヘルシーメニューを摂りたいものですが、毎朝続けるのはなかなか難しいと感じている方は多いのではないでしょうか。今回は、少しの工夫で朝食をヘルシーにするコツをご紹介します。


健康メニュー|春の郷土寿司、全国津々浦々の美味しさを訪ねて

健康メニュー|春の郷土寿司、全国津々浦々の美味しさを訪ねて

春の旬の食材が味わえる「郷土寿司」。古くから保存食としてや、お祭りやお祝いの席で食べられてきた趣のある料理で、地域ごとにさまざまな個性を持っています。今回は、長く愛され続けてきたその歴史や味わいについて詳しくご紹介します。


健康メニュー|旬の食材をあしらい、四季を感じる「お吸い物」

健康メニュー|旬の食材をあしらい、四季を感じる「お吸い物」

日々の食卓を彩る、上品な味わいの「お吸い物」。起源は奈良時代まで遡り、当時の文献にはお吸い物の元となった「羹(あつもの)」の記載が残っています。室町時代には「吸い物」と呼ばれるようになり、江戸時代には具材の数が増え、季節ごとに趣向を凝らしたお吸い物が登場したといわれています。今回はお吸い物の基本から主役となる具材、お吸い物をいただくマナーをご紹介します。


健康メニュー|頭に体にだんぜんヘルシー! 手軽に魚料理を取り入れるコツ

健康メニュー|頭に体にだんぜんヘルシー! 手軽に魚料理を取り入れるコツ

魚を食べることは体にいいと分かっているのに、調理の手間や骨が苦手といった理由で敬遠する方も多いよう。実際、どの世代でも性別に関わらず魚の摂取量は減少しています。そんな今だからこそ知ってほしい、魚を食べることのメリットや、手軽に食事に魚を取り入れるコツをご紹介。今より少しだけ魚を食べることからはじめましょう!


野菜の豆知識|おいしい柑橘のキーワード「タンゴール」って知ってる?

野菜の豆知識|おいしい柑橘のキーワード「タンゴール」って知ってる?

柑橘類にはさまざまな品種がありますが、みかんやオレンジという異なる品種をかけ合わせた「タンゴール」は、それぞれの柑橘類の特徴を持ち合わせた柑橘類です。今回は、タンゴールの基本と代表的なタンゴールについて解説します。


最新の投稿


健康メニュー|朝食をちょっとした工夫でヘルシーに

健康メニュー|朝食をちょっとした工夫でヘルシーに

朝食は、1日のスタートを切るための大事な栄養源です。できるだけ栄養バランスのとれたヘルシーメニューを摂りたいものですが、毎朝続けるのはなかなか難しいと感じている方は多いのではないでしょうか。今回は、少しの工夫で朝食をヘルシーにするコツをご紹介します。


楽しいコミュニケーションで心身の健康アップ!

楽しいコミュニケーションで心身の健康アップ!

コミュニケーションの大切さや、心身の健康維持に効果的なポイントをご紹介します。


健康メニュー|春の郷土寿司、全国津々浦々の美味しさを訪ねて

健康メニュー|春の郷土寿司、全国津々浦々の美味しさを訪ねて

春の旬の食材が味わえる「郷土寿司」。古くから保存食としてや、お祭りやお祝いの席で食べられてきた趣のある料理で、地域ごとにさまざまな個性を持っています。今回は、長く愛され続けてきたその歴史や味わいについて詳しくご紹介します。


健康習慣|毎月違う品種が開花する、花の女王「バラ」を愛でる

健康習慣|毎月違う品種が開花する、花の女王「バラ」を愛でる

華やかで愛情を表現する花の代表格といえる「バラ」。バラは5~6月に咲くのが一般的ですが、品種によっては1年を通して楽しめるのも特徴です。今回は、バラが咲く時期やバラの花言葉、さまざまな健康効果も期待できるバラ茶やバラの香りについてご紹介します。


健康メニュー|旬の食材をあしらい、四季を感じる「お吸い物」

健康メニュー|旬の食材をあしらい、四季を感じる「お吸い物」

日々の食卓を彩る、上品な味わいの「お吸い物」。起源は奈良時代まで遡り、当時の文献にはお吸い物の元となった「羹(あつもの)」の記載が残っています。室町時代には「吸い物」と呼ばれるようになり、江戸時代には具材の数が増え、季節ごとに趣向を凝らしたお吸い物が登場したといわれています。今回はお吸い物の基本から主役となる具材、お吸い物をいただくマナーをご紹介します。