健康習慣|歯や口を健康に保つ
毎日の習慣だからこそ、見直す機会がなかなかない歯みがきや口内ケア。今回は、歯や歯ぐきといった口全体の健康を保つ歯磨きのコツに加え、体も健康に保つ生活習慣のポイントもご紹介します。
毎日の習慣だからこそ、見直す機会がなかなかない歯みがきや口内ケア。今回は、歯や歯ぐきといった口全体に加え、体も健康に保つ歯や口のケア方法について、ご紹介します。
歯や歯ぐきを健康に保つ歯みがきのコツ
歯や口内を健康に保つには、正しい歯みがきが欠かせません。まずは、歯みがきのポイントについて見ていきましょう。
■ポイント1:朝は食事や飲み物の前に、夜は特に丁寧に
歯みがきのタイミングは“毎食後”と思っている方も多いかもしれません。実は、朝の歯みがきは食事や飲み物を摂る前がおすすめなのです。
睡眠中は口内をきれいに保つだ液の分泌量が減り、口内細菌の量が増えます。起きてすぐに飲食すると、口内細菌も一緒に飲み込むことに……。まず歯をみがいてから食事や飲み物を摂るようにしましょう。
そして夜の歯みがきは、睡眠中に口内細菌が増殖するのを少しでも抑えられるよう、特に丁寧にみがきたいところです。次に、みがき方のポイントをご説明します。
■ポイント2:グッと握ってガシガシみがくのはNG、1本ずつみがくつもりで
歯ブラシをグッと握って歯全体をガシガシと横撫でにみがくと、みがき残しが多くなり、力もかかり過ぎてしまうのでよくありません。力を入れ過ぎると、知覚過敏のもとにもなります。
歯ブラシはペンのように軽く握り、歯の広い面だけでなく、歯と歯の間、歯と歯ぐきの間などの細かい部分を意識しながら、1本ずつ丁寧にみがいていきましょう。デンタルフロスや歯間ブラシなどを併用するのもおすすめです。歯並びが悪い部分は、歯ブラシを縦に当てると細かくみがけます。
■ポイント3:歯ブラシは月1回目安でまめに交換を
いくら丁寧にみがいていても、ブラシの先が開いてしまい、先端が歯に当たりにくくなってしまうと、細かい部分のみがき残しにつながってしまいます。
ブラシの先が開いていないか毎回チェックするのが望ましいですが、忘れないように、カレンダーに印をしたり、前に交換した日をメモしておくなどして、月1回程度で歯ブラシを交換するようにしましょう。
口内だけでなく頭や体も健康に保つ生活習慣
歯や口に関する生活習慣は、口内だけでなく頭や体の健康にも関わりがあります。例えば、歯周病は糖尿病や心臓疾患などの生活習慣病とも関連が深いとされているのです。続いては、歯みがき以外の生活習慣について、ポイントを見ていきましょう。
■ポイント1:口呼吸対策で歯周病の悪化を防ぐ
鼻ではなく、口で呼吸する「口呼吸」は、感染症にかかりやすくなったり、睡眠時無呼吸症候群と関連があるとされていますが、歯周病も悪化させてしまいます。
口呼吸をすると、口の中が乾燥して粘り気が出る部分があらわれます。粘り気が出る部分は、歯垢が歯に付着する力が強まるので、歯ぐきに炎症が起こったり、はれて出血したりという歯周病の症状が出やすくなるのです。口呼吸をしていることに気付いたら、耳鼻科や歯科などで相談して、対策を取るようにしましょう。
■ポイント2:しっかり噛むことは認知症予防にも
食べ物を歯で噛んで細かくする動作は、噛むこと自体が脳への刺激となり、認知症予防につながるとされています。ちなみに、自分の歯でしっかり噛める方は、そうでない方に比べて健康寿命が長くなるという調査結果もあります。
ひと口ごとによく噛む、柔らかいものばかり食べないといったことも大事ですが、そもそもしっかり噛むためには、痛みや違和感がないことも重要です。虫歯や歯周病がなく噛み合わせの整った状態を保ったり、入れ歯をきちんと調整するなど、口内の環境を整えることにも気を配りましょう。
■ポイント3:定期健診は虫歯発見以外にもメリットが
歯科医院へ行くのはいつも虫歯が痛みはじめてから……という方は、定期検診を受けるのがおすすめです。定期検診では、歯や歯ぐきの状態を診てもらうだけでなく、歯をクリーニングしてくれたり、正しい歯みがき方法の指導も受けることができます。自分の歯並びに合わせたみがき方なども教えてもらえますから、普段のケアを改善するためにもぴったりなのです。
「歯や口を健康に」といっても、押さえるべきことは意外と多いものです。今回はほんの一部をご紹介しましたが、かかりつけの歯科医院で相談するなどして、自分に合ったケア方法も確かめてみてください。
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