散策|美ヶ原高原(長野県) 標高2,000m、雲の上の大パノラマ
長野県にある美ヶ原高原は高原の景勝地として知られており、付近に高い山がないため360度の大パノラマが楽しめます。標高2,000mの高原は夏でもかなり涼しく霧が発生することもあるので、雨風を防げる衣類を必ず持っていきましょう。
目次
画像提供:さわやか信州.net
長野県にある美ヶ原高原は高原の景勝地として知られており、付近に高い山がないため360度の大パノラマが楽しめます。標高2,000mの高原は夏でもかなり涼しく霧が発生することもあるので、雨風を防げる衣類を必ず持っていきましょう。
オススメ散策ルート 「台上トレッキングコース」往復約2時間40分
A:駐車場
(美ヶ原高原ホテル山本小屋横)
↓↑
20分
B:美しの塔
↓↑
10分
C:美ヶ原牧場
↓↑
30分
D:王ヶ頭
↓↑
20分
E:王ヶ鼻
※所要時間は時速3kmで歩いた場合の目安です。
画像提供:さわやか信州.net
美しの塔 美ヶ原高原のシンボルタワー
美しの塔は、美ヶ原高原の中央に位置するシンボルタワー。美ヶ原高原は、3日に一度は霧が発生するといわれるほど頻繁に霧が発生する土地のため、霧が発生した際に鐘を鳴らして登山者に位置を知らせる避難塔として建てられました。建設時の資材は全て人力で運び、コンクリートを固める水は山本小屋から天秤棒で担いだという記録があるほど、大変な労力で作られた塔です。
高さは6mあり、日本で一番大きな文学碑でもあります。「登りついて不意に開けた眼前の風景にしばらくは世界の天井が抜けたかと思う……」という詩人・尾崎喜八(おざききはち)作の美ヶ原高原への名文が刻まれています。
画像提供:さわやか信州.net
美ヶ原牧場 標高2,000m、雲が間近に見える牧場
美しの塔から10分ほど歩くと、観光スポットで名高い「塩くれ場」に到着します。このあたりから先が美ヶ原牧場です。標高2,000mの高原で牛馬が草をはみ、雲が間近に見える、まさに美しの塔に刻まれた名文のような場所です。
明治43年に乳牛を放牧したのが始まりで、翌年の放牧数は牛馬を合わせて400頭を超えていました。古くは平安時代から鎌倉時代にかけて、朝廷専用の牧場「勅旨牧(てしまき)」だったとの伝承があります。
ちなみに「塩くれ場」とは、放牧した牛馬に塩を与える場所だったことに由来します。昭和45年ごろに牧区が整備されるまで、このあたりの平らな石の上に塩をのせ、牛馬が舐めに集まっていたのだそうです。
画像提供:美ヶ原観光連盟
王ヶ頭 電波塔が立ち並ぶ、美ヶ原高原の最高地点
王ヶ頭は美ヶ原高原の最高地点(2,034m)。電波塔が立ち並ぶ、独特な雰囲気のあるスポットです。電波塔群の手前にある「王ヶ頭ホテル」のカフェなどでは、眺望を楽しみながら休憩できます。
この電波塔の最初の1本目は、昭和33年の信越放送のテレビ放送開始にともなって「山の多い長野県が1波で全県に放送を流すには、山頂から電波を出す方法以外にない」という信越放送の働きかけにより建設されたもの。開局当時は越冬のために徒歩3時間をかけ、10日間の山頂勤務という過酷な条件で電波を守ってきたそうです。敷地内には「電波銀座を拓く」と刻まれた石碑があります。
王ヶ鼻
王ヶ頭から歩くこと約20分、王ヶ鼻は美ヶ原高台上の先端部です。北アルプスを一望し、松本市が眼下に広がる素晴らしく展望のいい場所で、天気のいい日は富士山も見えます。
王ヶ鼻に並ぶ石仏は木曽の「御嶽信仰(おんたけしんこう)」に由来しており、全ての石仏が御嶽山(おんたけさん)の方向を向いています。御岳信仰の人々が王ヶ鼻から遠い御嶽山に手を合わせるという習慣は、江戸時代中期から始まったとされています。
今回は、山本小屋から王ヶ鼻を往復する、比較的設備が整ったコースをご紹介しました。高山植物の花畑を散策するなら、王ヶ頭から徒歩約20分の場所にある「天狗の露地駐車場」から美しの塔までを往復する、逆まわりのコースもおすすめです。周辺にはキャンプ場があるので、天体観測を楽しみにこられる方も多いスポットです。
※掲載されている情報は平成28年1月現在のものです。
関連する投稿
ゴールデンウィークから初夏にかけては、陽気に誘われて過ごしやすい時季です。そこで今回は、これまでご紹介してきた旅記事のなかで、「丸山千枚田」「奥入瀬渓流」「尾瀬国立公園」などの、新緑が美しい自然豊かな観光地や散策ルートをご紹介します。
キャッシュレス決済を利用する方が増えるなか、最も使用されているのがクレジットカード。しかし、これまでクレジットカードをあまり使用されていなかった方や、これからクレジットカードの使用を考えている方には分からないことも多いのではないでしょうか。そこで今回は、いまさら聞けないクレジットカードの使い方や、注意したいポイントについてご紹介します。
語源・由来|「お雑煮」「羽根つき」 正月にまつわるめでたい由来
季節ごとの習わしや行事食は多々あれど、中でもお正月にまつわるものは、多く現代に残っています。今は簡略化されてしまって、そもそもの由来に思いを馳せることは少なくなっているかもしれません。今回は「お雑煮」と「羽根つき」が始まった理由や、言葉の意味をご紹介します。
イベント事のマナー|年の前半の締めくくり「夏越の祓」で、後半も健やかに
6月の終わりに行われる「夏越の祓(なごしのはらえ)」は、半年分の穢れを祓って夏を迎え、残りの半年を健やかに過ごすための神事。日本各地の神社で行われ、基本的にどなたでも参列できます。今回は、年の前半の締めくくりである夏越の祓について、また、茅の輪(ちのわ)くぐりのふるまい方についてご紹介します。
散策|美しい渓流や苔に癒やされる川沿い散策「奥入瀬渓流」(青森県)
十和田八幡平国立公園(青森県)を代表する景勝地のひとつが「奥入瀬(おいらせ)渓流」です。十和田湖から流れ出る奥入瀬渓流は、国指定の特別名勝、天然記念物にも指定されています。四季折々の自然が満喫でき、遊歩道もしっかり整備されています。高村光太郎作の乙女の像でも知られる十和田湖と合わせての散策がおすすめで、ガイド付きのネイチャーツアーも開催されています。「星野リゾート奥入瀬渓流ホテル」で大人で優雅なリゾートも楽しめます。
最新の投稿
体があたたまる冬の定番メニュー鍋料理は、各家庭でも食卓にのぼることが多いものです。スーパーや通販では、カット・下ごしらえ済みの具材が揃った鍋セットが人気ですが、冷凍保存できる「冷凍鍋セット」は自作も可能です。今回は、冬にぜひ試していただきたい、自作の冷凍鍋セットの作り方をご紹介します。
健康習慣|「スロースクワット」軽い負荷・少ない時間で筋肉アップ!
新しい年になると、心機一転、「今年こそ運動不足を解消したい」と意気込む方も多いのではないでしょうか。でも激しい運動は続かないし、ケガも心配……。そんな方にこそおすすめしたいのがスロースクワット。軽い負荷・少ない回数でも筋肉にしっかり効く、効率的なトレーニング方法です。1セット1分未満でも継続すれば大きな効果につながります。
健康メニュー|地方で味や食べ方が変わる? 冬の和菓子「ぜんざい」
「ぜんざい」は、年末年始に余った餅を活用してあたたかい冬のおやつとして食べられるほか、夏には冷やしぜんざいとしても親しまれている和菓子です。今回は、全国各地で異なる特徴や呼び名を持つぜんざいの歴史、おしることの違いなどを解説します。
健康メニュー|“冷え”に特効!「しょうが」の使い方をあらためて
冬の冷え込みが深まるころ、しょうがの香りがいっそううれしく感じられます。しょうがには体をあたためてくれるはたらきがあり、便利な使い方がある一方で、体質によってはたくさん摂るのは控えておきたい人も。冬におさらいしておきたい、しょうがのキホンをご紹介します。
青汁は冷たい水に溶かすものとばかり思われていますが、あたたかい飲み物で溶かしても栄養素をほとんど損なうことなく、アレンジ次第でさまざまな味わいを楽しめます。今回は、冬の寒い季節においしく飲める、ホット青汁のメリットやアレンジ方法をご紹介します。
