野菜の豆知識|少量でも優秀! 大人の秋味“ぎんなん”(電子レンジレシピ)
いちょう並木が輝き、美しく色づく晩秋になると、秋の味覚「ぎんなん」が実ります。独特のにおいのする黄色い実を拾いに行ったことのある方も多いのではないでしょうか? ほんのり残る苦味が大人の味わいの「ぎんなん」。今回はそんなぎんなんの栄養や、電子レンジでできる加熱方法についてご紹介します。
いちょう並木が輝き、美しく色づく晩秋になると、秋の味覚「ぎんなん」が実ります。独特のにおいのする黄色い実を拾いに行ったことのある方も多いのではないでしょうか? 今回はぎんなんの栄養や、電子レンジでできる加熱方法についてご紹介します。
ぎんなんの栄養 複数のミネラルに注目
茶碗蒸しの具やシンプルな塩煎りなど、秋の食卓に彩りを添えるぎんなん。栄養の面で見ると、ぎんなんは体をつくるタンパク質・アミノ酸が豊富で、骨や血をつくるのに欠かせない複数のミネラル(カリウム、マグネシウム、リンなど)も含まれています。
漢方薬では、複数の生薬と組み合わせて、咳止めや痰(たん)の薬として使われるほか、昔から頻尿を抑制することで知られています。これは筋肉の収縮を促すマグネシウムや、血行を良くして体をあたためるギンコライドという成分が由来していると考えられています。
食べ過ぎにご注意 ぎんなんの中毒症状
昔は「ぎんなんをたくさん食べると鼻血が出る」なんて言われていましたが、ぎんなんを食べ過ぎるとめまいや嘔吐などの中毒症状を起こすことが分かっています。
『日本中毒情報センター』によると、最も少ない量で子どもは7粒、大人は40粒を摂取すると危険としています。大人でも健康状態によっては、もっと少量で体調を崩す場合もあるので注意が必要です。
ぎんなんの毒素は煮たり焼いたりしても無毒化することはありません。「過ぎたるは及ばざるが如し」とも言います。量に気をつけてぎんなんをおいしく食べましょう!
電子レンジで簡単!ぎんなんの加熱方法
フライパンで煎ったぎんなんはおいしいのですが、バチバチと爆ぜる(はぜる)音と、飛び出してくるぎんなんがちょっと怖いですよね。電子レンジを使えば、もっと手軽にぎんなんを食べられます。
ポイントは2つ。あらかじめ割れ目を入れて、破裂を抑えること。割れ目を入れるペンチは、100円均一のお店などで手に入ります。それから厚めの紙封筒に入れることです。
<電子レンジ版 ぎんなんの加熱方法>
1. ペンチやナッツクラッカーなどで、ぎんなんの殻に軽く割れ目を入れておきます。ぎんなんの筋に対して垂直に力を加えると楽にできます。
2. 厚めの封筒、もしくは2枚重ねの封筒に10粒から15粒ぐらいのぎんなんを入れて、封筒の口を何度か折って閉じます。
封筒の閉じがゆるいと、ぎんなんが庫内に飛び散ることがあるので、しっかり閉じておきましょう。
3. 電子レンジに入れ、600wで40秒、500wなら50秒加熱します。ポンポンと数個のぎんなんが爆ぜる音がすればOKです。
4. 冷めるとむきにくくなりますから、熱いうちに殻と薄皮をむきます。やけどに十分ご注意くださいね。
5. 軽く塩を振ってできあがり!
ツヤツヤした見た目がかわいらしいぎんなんは、茶碗蒸しにひとつ入っているだけでも秋を感じるほど、季節感のある食材。もっちりした食感と独特の香りが楽しく、ほんのり残る苦味が大人の味わいです。あたたかいほうじ茶や、晩酌のおともに、晩秋の味を楽しみましょう。
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