おみそ汁|おみそ汁栄養素クイズ(2) 身近なおみそ汁に意外なトリビアが!
和食の定番料理と言うまでもなく、私たちの暮らしにとって、とても身近なおみそ汁。しかしそんなおみそ汁にも、まだまだ知られていない面がいくつもあるのです。今回は、おみそ汁の栄養素に関する知識を、クイズ形式でご紹介しましょう。
和食の定番料理と言うまでもなく、私たちの暮らしにとって、とても身近なおみそ汁。しかしそんなおみそ汁にも、まだまだ知られていない面がいくつもあるのです。今回は、おみそ汁の栄養素に関する知識を、クイズ形式でご紹介しましょう。
【問題1】おみそ汁に入れる卵、消化吸収が良いのは?
2. 火を止める少し前に鍋に入れて半熟にする
3. 目玉焼き状に固まるまで鍋でしっかり茹でる
映画「ロッキー」シリーズで、主人公のボクサー、ロッキーがトレーニングの際に生卵を飲むシーンはつとに有名ですし、良質なたんぱく質を求めて、ゆで卵を愛食するスポーツ選手も少なくありません。卵は完全栄養食と言われることもあり、どんな食べ方でも栄養豊富なことは間違いなさそうですが、消化吸収のことを考えると、どの食べ方が正しいのでしょうか?
正解は【2】
生卵/半熟卵/ゆで卵の中では、半熟卵が最も消化が良く、栄養吸収の効率も良いとされています。温泉卵も同様ですので、お玉で半熟卵をすくうのが苦手な方は、お椀に温泉卵を割り入れても良いでしょう。
生卵や固ゆでの卵も、消化吸収の面では半熟卵に一歩譲りますが、栄養面では見どころありです。例えば、生卵にはビタミンB群が豊富に含まれていますが、加熱すると量が減ってしまいます。そこで、ビタミンB群を効率よく摂るなら、お椀に生卵を割り入れるのがおすすめというわけです。
また、黄身が固まるまで加熱すると、消化には半熟卵の倍の時間がかかると言われていますが、逆に腹持ちが良いとも言えます。しっかり加熱することで、細菌などの心配も軽減されます。体調や胃の具合と相談しながら、生卵やしっかり茹でた卵入りのおみそ汁も食べてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、卵を溶いてかきたまにすると、しっかり火が通せて消化も良くなりますよ。
【問題2】おみそ汁に貝類を入れる場合のタイミングは?
2. 沸騰してからサッと煮る
貝類のおみそ汁は、かつお出汁やいりこ出汁など、他の出汁を使ったおみそ汁とは違う味わいが楽しめますから、お好きだという方も多いのではないでしょうか。一般的に、貝類は煮過ぎると身が固くなってしまいますが、一方で濃いうま味の出る食材でもあるので、時間をかけて煮たほうが良いようにも思えます。いったい、どちらが正しいのでしょうか?
正解は【1】
貝類の中でもおみそ汁の具の定番であるアサリやシジミには、赤血球の生成を助ける役割があります。他にも、貧血を防ぐビタミンB12や、疲労回復、肝機能向上、高血圧の抑制や血中コレステロールの低下などさまざまな働きを持つタウリンが、豊富に含まれています。ビタミンB12とタウリンはいずれも水溶性なので、おみそ汁は煮汁に溶けだしたこれらの栄養を逃さない、絶好の食べ方なのです。
調理の際は水から煮ることで、栄養に加え貝類のうま味もしっかり出た出汁が取れます。貝の身が固くならないよう、汁が沸騰して貝の口が開いたら、早めに火を止めるのがコツです。
ちなみに、水から煮るのをおすすめしたいおみそ汁の具には、貝類の他に、ゴボウやニンジンといった根菜類もあります。手っ取り早い見分け方として「土から下にできる野菜は水から煮る」「土から上にできる野菜はお湯から煮る」といった覚え方をしておくと便利ですよ。
おみそ汁の具や調理法、いつもの習慣でなんとなく決めてしまっていませんか?好ましくない調理法を避けるというよりも、より良い調理法を探すつもりで調べると、もっと体に良いおみそ汁になるかもしれません。ぜひ、楽しんで探してみてください。
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