健康食品、自然派化粧品、美味しい食品なら世田谷自然食品

世田谷自然食品公式SNS

LINE連携でもっと便利に!

マイページへのログインがかんたんに!
おトクな情報、お知らせも定期的にお届け!

閉じる
世田谷自然食品がお届けする「せたがや日和」
日本一の旅|安家洞(岩手県) 日本一の長さ、全貌はいまだ不明のミステリアスなスポット

日本一の旅|安家洞(岩手県) 日本一の長さ、全貌はいまだ不明のミステリアスなスポット

岩手県下閉伊郡岩泉町(しもへいぐんいわいずみちょう)にある安家洞(あっかどう)は、日本一長い鍾乳洞として知られています。支洞が無数に別れており、かつては60キロメートル離れた青森県八戸市(はちのへし)と繋がっていると信じられていました。ヘルメットを被って薄暗い洞内に入れば、自然の創造物たちが厳かに出迎えてくれます。足元に気をつけてじっくり探検を楽しみましょう。


岩手県下閉伊郡岩泉町(しもへいぐんいわいずみちょう)にある安家洞(あっかどう)は、日本一長い鍾乳洞として知られています。支洞が無数に別れており、かつては60キロメートル離れた青森県八戸市(はちのへし)と繋がっていると信じられていました。ヘルメットを被って薄暗い洞内に入れば、自然の創造物たちが厳かに出迎えてくれます。足元に気をつけてじっくり探検を楽しみましょう。

日本一番の長さを誇る「安家洞」

安家洞は総延長23,700メートルの日本で一番長い鍾乳洞です。メインエリアは東本洞、西本洞、奥本洞の3つに分けられ、分かれ道は1,000箇所以上。日本では少ない迷宮型の鍾乳洞でもあり、いまだその全貌は分かっていません。このうち一般公開されているのは入り口から500メートルまでで、ゆっくりまわって40分程度の道のりです。

また、国内で最古の鍾乳洞のひとつでもあり、長年の浸食によって鍾乳洞を成す石灰分が溶け出し、代わりに泥が流入してくる「埋没期」を迎えています。埋没期の鍾乳石は茶色がかった色をしており、歴史の重鎮にふさわしいどっしりとした茶色をしています。

洞窟内の暗くおさえられた照明によって照らされた安家洞は洞窟本来の風情があり、入ったとたん迷宮に迷い込んだ探検者の気分に! 鍾乳洞内の気温は通年8℃程度と肌寒く、夏にはその涼しさが際立ちます。天井が低いので、かがんで通る場所もいくつか点在しています。入り口で貸し出される上着とヘルメットをしっかり着用して、中へ入っていきましょう。足元が滑りやすいので、履物にもご注意ください。

安家洞
所在地:岩手県下閉伊郡岩泉町安家字日蔭161-1
電話番号:0194-24-2011
入洞料金:大人1,000円 / 小・中学生600円
入洞期間:4月中旬~11月下旬まで
入洞時間:9:00~16:00(8月中は9:00~16:30)

探してみて! 奇石の一部をご紹介

安家洞ではほぼ全ての種類の鍾乳石を見ることができ、学術的にも価値が高く文化庁指定天然記念物となっています。鍾乳石の博物館といった様相を呈しており、見どころは数多くありますが、ここではその中の一部をご紹介しましょう。

大迫力の巨大な「一角サイ」

そのユニークな形から「ここだ!」とすぐ見つけられるのが一角サイ。薄暗い洞内でぼうっと照らされた巨大な頭は、今にもこちらに視線を向けそうな雰囲気を醸し出しています。気の遠くなるような時間をかけてできた太い鍾乳石が横に倒れ、その上に何千年もかけて耳と角が形成された…。一角サイはそんな風に作られていったのではないでしょうか。自然の造形の不思議さにあらためて感動を覚えます。

自然の偉大さを感じずにはいられない「神殿」

天から降り注ぐような無数の鍾乳石が印象的な神殿は、安家洞で最も人気のある場所のひとつ。ずっと見ていても飽きない荘厳さがあります。この迫りくる迫力は写真では表現しつくせません。ぜひ実物をご覧ください!

逸話が楽しい「校長先生の泣き所」

なぜこれが?と首をかしげるネーミングの校長先生の泣き所。これにはこんな逸話が残っています。かつて、照明がろうそくだったころ、教員たちが下見に来ていました。ところが、洞内に入ってからろうそくが消えてしまい、校長先生以外のみんなはあわてて脱出!迎えにいってみると、校長先生はこの鍾乳石の下でうずくまって泣いていたのだとか。鍾乳石の名前にまでなってしまった校長先生には気の毒ですが、ユーモラスな名付けセンスです!

ドラゴンブルーに会いにいく もうひとつの鍾乳洞「龍泉洞」

地底湖で有名な龍泉洞(りゅうせんどう)も岩手県にあり、日本三大鍾乳洞のひとつに数えられています。両者は車で20分ほどの距離なので、こちらもぜひ訪れておきたいところです。実は岩手県は、他県に比べて格段に鍾乳洞が多い洞窟王国。これは岩手県と宮城県松島以北を隔てる北上山地がかつて海の底にあり、山体に石灰岩を大量に含むためと考えられています。

龍泉洞は判明している場所で3,600メートルの長さがあり、そのうち700メートルを一般公開しています。分かっている地底湖は8つで、そのうち3つが観賞可能です。ドラゴンブルーと称される世界有数の透明度を誇る地底湖の色は、息を飲むような美しさと神秘さ。洞内を歩きやすくするための杖の貸し出しや、2階休憩所までの電動車椅子、その他にも、通常の車椅子では入れない洞内の最も狭い通路を抜けるための専用車椅子(2台)の貸し出しが用意されています。

昭和42年に発見された龍泉新洞は、かつては龍泉洞とひとつづきでしたが現在は川を挟んで両岸に位置しています。この龍泉新洞は洞窟そのまま龍泉新洞科学館になっていて、学術的に貴重な洞とその資料が展示された世界初の自然洞穴科学館です。ここでは土器や石器が多く出土していて、そのことから原始人がこの場所で雨風をしのいでいたことが分かります。鍾乳洞の中に人々のくらしがあったかと思うと、ワクワクしてきませんか?私たちの先祖の暮らす様子が人形などを用いて分かりやすく説明されています。

龍泉洞および龍泉新洞科学館
所在地:岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉字神成1番地1
電話番号:0194-22-2566
入洞料金:大人1,000円 / 小・中学生500円
入洞期間:年中無休
入洞時間:8:30~17:00(5月から9月は8:30~18:00)

一説には1センチメートル成長するのに約70年かかるとされている鍾乳石。ほんの小さな鍾乳石でも私たちの人生よりうんと長い時を刻んでいます。安家洞の一角サイの頭部の太さ、あまた垂れ下がる神殿のシャンデリア……鍾乳石を望む時、ぜひそのことにも思いを馳せてみてください。荘厳な姿はいつ見ても素晴らしいですが、鍾乳洞を訪ねるのにおすすめの季節はやっぱり夏。内外の気温差も相まって異世界気分が高まります。

※掲載されている情報は平成30年5月現在のものです。

関連する投稿


散策|新緑の時期に歩きたい、自然豊かな観光地5選

散策|新緑の時期に歩きたい、自然豊かな観光地5選

ゴールデンウィークから初夏にかけては、陽気に誘われて過ごしやすい時季です。そこで今回は、これまでご紹介してきた旅記事のなかで、「丸山千枚田」「奥入瀬渓流」「尾瀬国立公園」などの、新緑が美しい自然豊かな観光地や散策ルートをご紹介します。


日常生活マナー|いまさら聞けない、クレジットカードの使い方

日常生活マナー|いまさら聞けない、クレジットカードの使い方

キャッシュレス決済を利用する方が増えるなか、最も使用されているのがクレジットカード。しかし、これまでクレジットカードをあまり使用されていなかった方や、これからクレジットカードの使用を考えている方には分からないことも多いのではないでしょうか。そこで今回は、いまさら聞けないクレジットカードの使い方や、注意したいポイントについてご紹介します。


語源・由来|「お雑煮」「羽根つき」 正月にまつわるめでたい由来

語源・由来|「お雑煮」「羽根つき」 正月にまつわるめでたい由来

季節ごとの習わしや行事食は多々あれど、中でもお正月にまつわるものは、多く現代に残っています。今は簡略化されてしまって、そもそもの由来に思いを馳せることは少なくなっているかもしれません。今回は「お雑煮」と「羽根つき」が始まった理由や、言葉の意味をご紹介します。


イベント事のマナー|年の前半の締めくくり「夏越の祓」で、後半も健やかに

イベント事のマナー|年の前半の締めくくり「夏越の祓」で、後半も健やかに

6月の終わりに行われる「夏越の祓(なごしのはらえ)」は、半年分の穢れを祓って夏を迎え、残りの半年を健やかに過ごすための神事。日本各地の神社で行われ、基本的にどなたでも参列できます。今回は、年の前半の締めくくりである夏越の祓について、また、茅の輪(ちのわ)くぐりのふるまい方についてご紹介します。


散策|美しい渓流や苔に癒やされる川沿い散策「奥入瀬渓流」(青森県)

散策|美しい渓流や苔に癒やされる川沿い散策「奥入瀬渓流」(青森県)

十和田八幡平国立公園(青森県)を代表する景勝地のひとつが「奥入瀬(おいらせ)渓流」です。十和田湖から流れ出る奥入瀬渓流は、国指定の特別名勝、天然記念物にも指定されています。四季折々の自然が満喫でき、遊歩道もしっかり整備されています。高村光太郎作の乙女の像でも知られる十和田湖と合わせての散策がおすすめで、ガイド付きのネイチャーツアーも開催されています。「星野リゾート奥入瀬渓流ホテル」で大人で優雅なリゾートも楽しめます。


最新の投稿


健康メニュー|朝食をちょっとした工夫でヘルシーに

健康メニュー|朝食をちょっとした工夫でヘルシーに

朝食は、1日のスタートを切るための大事な栄養源です。できるだけ栄養バランスのとれたヘルシーメニューを摂りたいものですが、毎朝続けるのはなかなか難しいと感じている方は多いのではないでしょうか。今回は、少しの工夫で朝食をヘルシーにするコツをご紹介します。


楽しいコミュニケーションで心身の健康アップ!

楽しいコミュニケーションで心身の健康アップ!

コミュニケーションの大切さや、心身の健康維持に効果的なポイントをご紹介します。


健康メニュー|春の郷土寿司、全国津々浦々の美味しさを訪ねて

健康メニュー|春の郷土寿司、全国津々浦々の美味しさを訪ねて

春の旬の食材が味わえる「郷土寿司」。古くから保存食としてや、お祭りやお祝いの席で食べられてきた趣のある料理で、地域ごとにさまざまな個性を持っています。今回は、長く愛され続けてきたその歴史や味わいについて詳しくご紹介します。


健康習慣|毎月違う品種が開花する、花の女王「バラ」を愛でる

健康習慣|毎月違う品種が開花する、花の女王「バラ」を愛でる

華やかで愛情を表現する花の代表格といえる「バラ」。バラは5~6月に咲くのが一般的ですが、品種によっては1年を通して楽しめるのも特徴です。今回は、バラが咲く時期やバラの花言葉、さまざまな健康効果も期待できるバラ茶やバラの香りについてご紹介します。


健康メニュー|旬の食材をあしらい、四季を感じる「お吸い物」

健康メニュー|旬の食材をあしらい、四季を感じる「お吸い物」

日々の食卓を彩る、上品な味わいの「お吸い物」。起源は奈良時代まで遡り、当時の文献にはお吸い物の元となった「羹(あつもの)」の記載が残っています。室町時代には「吸い物」と呼ばれるようになり、江戸時代には具材の数が増え、季節ごとに趣向を凝らしたお吸い物が登場したといわれています。今回はお吸い物の基本から主役となる具材、お吸い物をいただくマナーをご紹介します。