健康食品、自然派化粧品、美味しい食品なら世田谷自然食品

世田谷自然食品公式SNS

LINE連携でもっと便利に!

マイページへのログインがかんたんに!
おトクな情報、お知らせも定期的にお届け!

閉じる
世田谷自然食品がお届けする「せたがや日和」
間違いやすい日本語|「三寒四温」「火蓋を切る」 本来と違う意味で使われることの多い

間違いやすい日本語|「三寒四温」「火蓋を切る」 本来と違う意味で使われることの多い

桜前線の進み具合や、プロスポーツの試合開幕など、メディアから流れるニュースの内容も春めくこの季節、間違って使われがちな言葉があります。ひとつが気候を表す言葉、「三寒四温」、そしてもうひとつが野球やサッカーなど、優勝に向けて長丁場の戦いが始まるスポーツでの決まり文句ともいえる「いよいよ戦いの火蓋が…」という言葉。いったいどのように誤用されているのでしょう。


桜前線の進み具合や、プロスポーツの試合開幕など、メディアから流れるニュースの内容も春めくこの季節、間違って使われがちな言葉があります。ひとつが気候を表す言葉、「三寒四温」、そしてもうひとつが野球やサッカーなど、優勝に向けて長丁場の戦いが始まるスポーツでの決まり文句ともいえる「いよいよ戦いの火蓋が…」という言葉。いったいどのように誤用されているのでしょう。

どの季節を表す言葉?三寒四温

昨日は暖かかったのに、今日は凍える寒さ…。日によって寒暖の差が激しい時期によく使われる言葉が「三寒四温」です。4日暖かい日が続くと3日寒い日が続き、また暖かい日が訪れる…というように、7日の周期で寒暖が繰り返されることをいいます。

では、この「三寒四温」はいつの季語でしょう?

1.春
2.冬

答えは、2の「冬」。

春が近づく2月~3月の気候のことを実によく言い当てた言葉…と思われがちですが、実は「冬」の季語。暦のうえで春となる「立春」(2月4日頃)以降に使うのは、本来正しくないともいわれます。そのうえ、この言葉、実は日本発祥の言葉ではないのです。

「三寒四温」はもともと、中国北東部や朝鮮方面での天気にまつわることわざ。朝鮮半島や中国北東部では、冬に3日寒い日が続くと4日暖かい日が続く、といった天候が規則的に繰り返されます。これはシベリア大陸上に発達した高気圧が、ほぼ7日の周期で強まったり、弱まったりするために起こるそう。

日本では、シベリア高気圧の影響による、冬の「三寒四温」は起こりにくいといわれます。ですが、立春以降の寒暖差がはっきりとしてくる時期を感じやすいために、本来の意味とは違った意味で使われがちなのです。

気候に関する言葉のなかには、ほかにも間違った時期に使われがちなものがあります。たとえば、「小春日和」は晩秋から初冬にかけて、春のように穏やかな暖かい日をさす言葉ですが、春の気候を表す言葉と誤解されることも多いですし、「五月晴れ」も、本来6月頃の梅雨の晴れ間をさす言葉ですが、5月の晴天の日をさして使われることがあるようです。

「切って落とす」の正しい使い方 火蓋を切る

戦いや競争を開始する際に、
「戦いの火蓋が切られた」
という言い回しをすることがあります。では、
「戦いの火蓋が切って落とされた」
という言い方は○でしょうか? ×でしょうか?

1.○
2.×

一見、おかしくないようですが、答えは、「×」。

「火蓋」とは「火縄銃」の火皿の火口を覆うふたのことです。そして「切る」には「封を切る」のように「ふさがっているものや閉じたものを開ける」という意味もありますし、「口を切る」のように「際立った、思いきった行為・動作をする」ことも「切る」といいます。もともとは、この「火蓋」を開いて点火の準備をする、また発砲することを「火蓋を切る」といい、転じて、戦いや競争を開始することをいうようになりました。

ところが、時折聞かれるのが「火蓋を切って落とす」という誤用。これは「幕を切って落とす」の混用といわれています。ですから「戦いの火蓋が切られた」を「落とす」という言葉を使って言い換えるなら、「戦いの幕が切って落とされた」というのが正解。

ちなみに、「幕を切る」とは「幕を開く」「幕を上げる」と同意で、「幕を開けて芝居などを始める」ことから転じて「物事を始める」という意味になります。「火蓋を切る」と「幕を切る」、近い言葉ですが、「幕」のほうは「時代の幕開け」など、物事全般をさし、火蓋は「戦い」をさすときに使うという違いがあります。誤用を避けつつ、うまく使い分けたいですね。

関連する投稿


散策|新緑の時期に歩きたい、自然豊かな観光地5選

散策|新緑の時期に歩きたい、自然豊かな観光地5選

ゴールデンウィークから初夏にかけては、陽気に誘われて過ごしやすい時季です。そこで今回は、これまでご紹介してきた旅記事のなかで、「丸山千枚田」「奥入瀬渓流」「尾瀬国立公園」などの、新緑が美しい自然豊かな観光地や散策ルートをご紹介します。


日常生活マナー|いまさら聞けない、クレジットカードの使い方

日常生活マナー|いまさら聞けない、クレジットカードの使い方

キャッシュレス決済を利用する方が増えるなか、最も使用されているのがクレジットカード。しかし、これまでクレジットカードをあまり使用されていなかった方や、これからクレジットカードの使用を考えている方には分からないことも多いのではないでしょうか。そこで今回は、いまさら聞けないクレジットカードの使い方や、注意したいポイントについてご紹介します。


語源・由来|「お雑煮」「羽根つき」 正月にまつわるめでたい由来

語源・由来|「お雑煮」「羽根つき」 正月にまつわるめでたい由来

季節ごとの習わしや行事食は多々あれど、中でもお正月にまつわるものは、多く現代に残っています。今は簡略化されてしまって、そもそもの由来に思いを馳せることは少なくなっているかもしれません。今回は「お雑煮」と「羽根つき」が始まった理由や、言葉の意味をご紹介します。


イベント事のマナー|年の前半の締めくくり「夏越の祓」で、後半も健やかに

イベント事のマナー|年の前半の締めくくり「夏越の祓」で、後半も健やかに

6月の終わりに行われる「夏越の祓(なごしのはらえ)」は、半年分の穢れを祓って夏を迎え、残りの半年を健やかに過ごすための神事。日本各地の神社で行われ、基本的にどなたでも参列できます。今回は、年の前半の締めくくりである夏越の祓について、また、茅の輪(ちのわ)くぐりのふるまい方についてご紹介します。


散策|美しい渓流や苔に癒やされる川沿い散策「奥入瀬渓流」(青森県)

散策|美しい渓流や苔に癒やされる川沿い散策「奥入瀬渓流」(青森県)

十和田八幡平国立公園(青森県)を代表する景勝地のひとつが「奥入瀬(おいらせ)渓流」です。十和田湖から流れ出る奥入瀬渓流は、国指定の特別名勝、天然記念物にも指定されています。四季折々の自然が満喫でき、遊歩道もしっかり整備されています。高村光太郎作の乙女の像でも知られる十和田湖と合わせての散策がおすすめで、ガイド付きのネイチャーツアーも開催されています。「星野リゾート奥入瀬渓流ホテル」で大人で優雅なリゾートも楽しめます。


最新の投稿


健康メニュー|朝食をちょっとした工夫でヘルシーに

健康メニュー|朝食をちょっとした工夫でヘルシーに

朝食は、1日のスタートを切るための大事な栄養源です。できるだけ栄養バランスのとれたヘルシーメニューを摂りたいものですが、毎朝続けるのはなかなか難しいと感じている方は多いのではないでしょうか。今回は、少しの工夫で朝食をヘルシーにするコツをご紹介します。


楽しいコミュニケーションで心身の健康アップ!

楽しいコミュニケーションで心身の健康アップ!

コミュニケーションの大切さや、心身の健康維持に効果的なポイントをご紹介します。


健康メニュー|春の郷土寿司、全国津々浦々の美味しさを訪ねて

健康メニュー|春の郷土寿司、全国津々浦々の美味しさを訪ねて

春の旬の食材が味わえる「郷土寿司」。古くから保存食としてや、お祭りやお祝いの席で食べられてきた趣のある料理で、地域ごとにさまざまな個性を持っています。今回は、長く愛され続けてきたその歴史や味わいについて詳しくご紹介します。


健康習慣|毎月違う品種が開花する、花の女王「バラ」を愛でる

健康習慣|毎月違う品種が開花する、花の女王「バラ」を愛でる

華やかで愛情を表現する花の代表格といえる「バラ」。バラは5~6月に咲くのが一般的ですが、品種によっては1年を通して楽しめるのも特徴です。今回は、バラが咲く時期やバラの花言葉、さまざまな健康効果も期待できるバラ茶やバラの香りについてご紹介します。


健康メニュー|旬の食材をあしらい、四季を感じる「お吸い物」

健康メニュー|旬の食材をあしらい、四季を感じる「お吸い物」

日々の食卓を彩る、上品な味わいの「お吸い物」。起源は奈良時代まで遡り、当時の文献にはお吸い物の元となった「羹(あつもの)」の記載が残っています。室町時代には「吸い物」と呼ばれるようになり、江戸時代には具材の数が増え、季節ごとに趣向を凝らしたお吸い物が登場したといわれています。今回はお吸い物の基本から主役となる具材、お吸い物をいただくマナーをご紹介します。