
散策|等々力渓谷(東京・世田谷区) 環状8号線の下に広がる大自然
東京急行電鉄株式会社(以後、東急電鉄) 大井町線 等々力(とどろき)駅から徒歩約5分のところにある「等々力渓谷」は、東京23区唯一の渓谷。環状8号線の下に広がる、整備された遊歩道を散策しながら、四季折々の植物や鳥、澄んだ湧き水を楽しめます。

東京急行電鉄株式会社(以後、東急電鉄) 大井町線 等々力(とどろき)駅から徒歩約5分のところにある「等々力渓谷」は、東京23区唯一の渓谷。整備された遊歩道を散策しながら、四季折々の植物や鳥、澄んだ湧き水を楽しめます。
オススメ散策ルート
■等々力渓谷~野毛大塚古墳~等々力不動尊・不動の滝
↓
徒歩約5分
等々力渓谷
↓
徒歩約5分
東急電鉄 大井町線 等々力駅
・等々力不動尊
渓谷内案内板から徒歩2分
・玉川野毛町公園
渓谷内案内板から徒歩6分
※所要時間1時間〜1時間30分(目安)
等々力渓谷は遊歩道が整備されており、ほぼ平坦な道がおよそ約1km続きます。近くに等々力不動尊や古墳など観光スポットも点在していて、気軽な散策スポットとして人気を集めています。
都内唯一の渓谷「等々力渓谷」

等々力駅から徒歩約5分、「等々力渓谷入り口」とある小さな階段を下ると、都内とは思えない渓谷が目の前に広がります。渓谷に下りると両側の崖は10mほど。雑木林の木陰と谷に流れる谷沢川の流れで、真夏でもとても涼やか。薄手のカーディガンなどを携帯しておくのがおすすめです。
渓谷に下りてすぐ目に入るのは真っ赤なゴルフ橋。ゴルフ橋というユニークな名前は、かつて、このあたり一帯にあったゴルフ場へ向かう橋だったことに由来します。ゴルフ場は昭和6年(1931年)から昭和14年(1939年)まで存在し、面積は約2万5千坪、夜間練習場やテニスコートも備えていたそうです。
帆立貝式古墳「野毛大塚古墳」

心地よい水音に耳を傾けながら歩いていくと、「野毛大塚古墳」の案内板があります。ここから階段を上り、いったん渓谷の外へ。「野毛大塚古墳」のある玉川野毛町公園に向かいます。

古墳は高さ11m、直径66mほどあり、小さな丘といった雰囲気です。この形は帆立貝式古墳と呼ばれ、この形の古墳としては国内で有数の規模なのだそう。階段に沿って丘を登ると、頂上には冑(かぶと)や刀が出土した位置を解説するプレートが設置されています。
等々力不動尊・不動の滝

渓谷に戻り「不動の滝」を目指します。途中には「等々力渓谷三号横穴」(奈良時代の有力農民の墓跡)の案内板があります。横穴は小さなスポットですが、余裕があれば立ち寄ってみるのもおすすめです。
遊歩道に沿って歩くと等々力不動尊に到着します。この先は等々力不動尊(満願寺)の境内です。ここは「稚児大師堂」「神変窟(じんぺんくつ)」「瀧不動尊」など見どころが満載。澄んだ空気の中、ひとつひとつめぐっていきましょう。
等々力不動尊の象徴ともいえる不動の滝は、撮影スポットとして有名。滝が流れる苔むした壁には、豊かな湧き水が絶えずしたたり落ちています。滝の音を聞きながら、清浄な空気を堪能していると、つい時間を忘れてしまいそうです。

滝の脇にある階段を上ると、不動の滝の上あたりに本堂が位置しています。土日・祝日には誰でも受けることができるお護摩を行っており、参拝客でにぎわいます。また、花まつり、青葉まつりなど季節の行事も行われています。こちらの行事にあわせて等々力渓谷を訪れたら、より散策が楽しめそうですね。
等々力渓谷は梅・桜・ホタル・紅葉と四季折々の自然に触れられる都内の大自然。駅へ向かう道は商店街にも続いており、喫茶店や甘味処でゆっくりできます。渓谷散策が終わったらすぐに街なかに出られるというのも、都内ならではの便利な立地ですね。
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