
散策|黒部峡谷・欅平周辺(富山県) トロッコ電車の終点で絶景を満喫
日本一深いV字峡谷を走るトロッコ電車に揺られて、終点の欅平(けやきだいら/富山県)駅を目指します。息をのむ断崖、日本一の透明度といわれる黒部川、野趣に富む温泉など大自然の雄大さを堪能する散策コースです。真夏でもひんやりしているので、脱ぎ着できる上着を用意して行きましょう。
目次
本一深いV字峡谷を走るトロッコ電車に揺られて、終点の欅平(けやきだいら)駅を目指します。息をのむ断崖、日本一の透明度といわれる黒部川、野趣に富む温泉など大自然の雄大さを堪能する散策コースです。真夏でもひんやりしているので、脱ぎ着できる上着を用意して行きましょう。
オススメ散策ルート 欅平お手軽半日コース+秘湯「名剣温泉」

絶景を楽しみながらトロッコ電車に揺られて80分、終点「欅平駅」を散策する半日コースです。名剣温泉をカットすると、乗車時間を含めて4時間程度のコースとなります。
日本一深い渓谷をはしるトロッコ電車
「トロッコ」とは、トンネルやダムなどの工事現場の資材の運搬に利用される貨物車両のこと。黒部峡谷鉄道のトロッコ電車は黒部川電源開発のための鉄道でした。昭和12年に終点の欅平まで開通しましたが、当時は電力会社の専用鉄道だったのです。
しかし、標高差3,000mの景勝の地を訪ねたいという一般の人の希望が絶えず、便宜的に旅客を扱っていたそうです。このころの切符には生命の保証はしない旨の注意書きがあったとか!
黒部峡谷鉄道のトロッコ電車には窓がついていないため、現在も大自然との一体感と迫力が楽しめる路線となっています。
(窓付きの車両もあります。別途有料の車両券が必要です。)
↓
80分(トロッコ電車)
欅平駅
↓
徒歩約5分
河原展望台・足湯
↓
徒歩約5分
奥鐘橋
↓
徒歩約3分
人喰岩
↓
(寄り道コース)
徒歩約10分
名剣温泉
↓
徒歩約15分
欅平駅
※人喰岩から欅平駅は徒歩約10分
河原展望台・足湯〜奥鐘橋

終点の欅平駅に着くと、目の前に奥鐘山(おくかねやま、おくがねやま)の壮大な姿が待ち構えています。
まずは駅から徒歩約5分の河原展望台へ向かいましょう。ここは奥鐘山や名剣山を見渡す絶景ポイントです。次に行く奥鐘橋も望めます。祖母谷温泉から引湯をした足湯につかりながら、景観を楽しめます。
足湯で乗車の疲れをほぐしたら奥鐘橋へ。見渡すかぎり山と峡谷で、空気のおいしさは格別です。河原までの距離は34m、目がくらむような高さですね。
人喰岩〜名剣温泉
岩壁をえぐるように削って作られた歩道。もとはダム建設工事用の道路だったそうです。大きく口を開けた岩が人を飲み込むように見えることからこの名前がつきました。ユニークで迫力のある景観なので、人気の撮影スポットです。
人喰岩から徒歩10分ほどの名剣温泉は、「日本の秘湯を守る会」会員の名湯。祖母谷温泉から引湯した、湯の花が舞う岩の露天風呂が好評です。
ここにも立ち寄りたい! 「鐘釣駅」周辺
欅平駅からトロッコ電車で約20分の鐘釣(かねつり)駅には、ほど近いところに万年雪があり、15分ほど歩くと河原露天風呂に到着します。のんびり旅の方にはおすすめの立ち寄り駅です。
真夏でも溶けることのない「万年雪」
鐘釣駅から徒歩3分ほどのところに、1年を通してとけることのない万年雪があり、展望台から見学することができます。
鐘釣駅売店限定の「万年雪のかけら」は、卵白と砂糖を使ったくちどけのよいお菓子。旅の思い出に大人気の銘菓です。
川の真横! 無料の「河原露天風呂」

鐘釣エリアでは、黒部川の河原を掘ると温泉が出ることで有名です。駅から15分ほど歩くと、川の真横を堀り囲んだ無料の露天風呂があり、囲いも屋根もないので、まるで川が温泉であるような爽快感が味わえます。
人目のある場所で温泉に入るのは抵抗があるという方は、小さく掘ってお湯をためている場所があるので、レジャーシートなどをひいて足湯を楽しめます。
清津峡(新潟県)、大杉峡谷(三重県)とならんで「日本三大峡谷」といわれる黒部峡谷。雄大な姿を満喫できるトロッコ電車で、ぜひ一度は終点「欅平駅」まで行かれることをおすすめします。こちらの冬は早く、10月〜翌4月下旬まではトロッコ電車が運休になるのでご注意を。
関連する投稿
ゴールデンウィークから初夏にかけては、陽気に誘われて過ごしやすい時季です。そこで今回は、これまでご紹介してきた旅記事のなかで、「丸山千枚田」「奥入瀬渓流」「尾瀬国立公園」などの、新緑が美しい自然豊かな観光地や散策ルートをご紹介します。
キャッシュレス決済を利用する方が増えるなか、最も使用されているのがクレジットカード。しかし、これまでクレジットカードをあまり使用されていなかった方や、これからクレジットカードの使用を考えている方には分からないことも多いのではないでしょうか。そこで今回は、いまさら聞けないクレジットカードの使い方や、注意したいポイントについてご紹介します。
語源・由来|「お雑煮」「羽根つき」 正月にまつわるめでたい由来
季節ごとの習わしや行事食は多々あれど、中でもお正月にまつわるものは、多く現代に残っています。今は簡略化されてしまって、そもそもの由来に思いを馳せることは少なくなっているかもしれません。今回は「お雑煮」と「羽根つき」が始まった理由や、言葉の意味をご紹介します。
イベント事のマナー|年の前半の締めくくり「夏越の祓」で、後半も健やかに
6月の終わりに行われる「夏越の祓(なごしのはらえ)」は、半年分の穢れを祓って夏を迎え、残りの半年を健やかに過ごすための神事。日本各地の神社で行われ、基本的にどなたでも参列できます。今回は、年の前半の締めくくりである夏越の祓について、また、茅の輪(ちのわ)くぐりのふるまい方についてご紹介します。
散策|美しい渓流や苔に癒やされる川沿い散策「奥入瀬渓流」(青森県)
十和田八幡平国立公園(青森県)を代表する景勝地のひとつが「奥入瀬(おいらせ)渓流」です。十和田湖から流れ出る奥入瀬渓流は、国指定の特別名勝、天然記念物にも指定されています。四季折々の自然が満喫でき、遊歩道もしっかり整備されています。高村光太郎作の乙女の像でも知られる十和田湖と合わせての散策がおすすめで、ガイド付きのネイチャーツアーも開催されています。「星野リゾート奥入瀬渓流ホテル」で大人で優雅なリゾートも楽しめます。
最新の投稿
トマトは夏野菜のイメージがありますが、通年入手できるうえ、生でそのまま食べても加熱して食べてもおいしい便利な野菜。市場に安く出回る5~6月は、少し多めに入手して冷凍保存すると1ヵ月は日持ちします。今回は、トマトを加熱した場合の栄養や健康効果、節約・時短調理におすすめの冷凍保存についてご紹介します。
チリソースは、「辛いソース」として日本でも広く浸透していますが、その名前の由来や素材の栄養価などは意外と知られていないのではないでしょうか。今回は、チリソースの由来やスイートチリソースとの違いのほか、栄養価、チリソースを活用したおすすめメニューなどについてご紹介します。
こっくり飴色が食欲をそそる「イカと里芋の煮物」は、ほっと落ち着く家庭料理。2つの食材を組み合わせることによって、お互いの栄養素が働きあって、疲労回復・滋養強壮にぴったりのメニューになります。
アウトドアといえば、遠出をして山や川などの大自然の中で過ごすイメージが強いですが、実は、アウトドアはそこまで遠くへ行かなくても楽しめるアクティビティです。自宅の近くでも、「ご近所アウトドア」として外で過ごす時間は十分作れます。今回は、ご近所アウトドアの楽しみ方についてご紹介します。
日本で広く親しまれている中華料理の中でも、八宝菜は中華料理店や給食などで幅広く食べられているポピュラーなメニューです。八宝菜は決まった具材がないレシピで、比較的自由に調理できます。今回は、八宝菜の由来や日本発祥の八宝菜を使ったメニューなどについてご紹介します。