野菜の豆知識|しょうがの生・加熱・粉末、使い分けて効果アップ!
体をあたためる薬味としておなじみの「しょうが」。実は、しょうがは「生」「加熱」「乾燥(粉末)」と状態によって、体への働き方が少し異なります。それぞれを使い分けられれば、しょうが上級者。
今回は、しょうがの力をより上手に暮らしに取り入れる方法をご紹介します。
体をあたためる薬味としておなじみの「しょうが」。実は、しょうがは「生」「加熱」「乾燥(粉末)」と状態によって、体への働き方が少し異なります。それぞれを使い分けられれば、しょうが上級者。
今回は、しょうがの力をより上手に暮らしに取り入れる方法をご紹介します。
生・加熱・乾燥、状態によって作用が変化
漢方の本場・中国では、生のしょうがを「生姜(ショウキョウ)」、乾燥させたものを「乾姜(カンキョウ)」と呼び、目的に応じて使い分けます。西洋医学的に見ても、しょうがは加工の過程で辛味成分が変化し、体への作用にも違いが生まれます。
■生のしょうがの辛味成分は「ジンゲロール」
生のしょうがに多く含まれる辛味成分が「ジンゲロール」です。発汗を促し、体に入り込もうとする寒さを外へ追い出すように働きます。発汗して寒さを発散する力が強く、特に体の表面に作用するので、冷えた手足の先をすばやくあたためたい時や、ゾクッと寒気を感じるタイプの風邪の初期に向いています。
■加熱・乾燥しょうがの辛味成分は「ショウガオール」
しょうがを加熱、または加熱後に乾燥させると、ジンゲロールは「ショウガオール」に変化します。こちらはおなかを中心に体の内側をじっくりあたためる作用が強いです。薬膳の世界では、生のしょうがは「ややあたためる微温性」であるのに対し、加熱・乾燥させたしょうがは「しっかりあたためる熱性」と区別されます。
粉末しょうがの使い方「はちみつ入りジンジャーティー」
粉末しょうがは、乾燥させたしょうがを粉砕したもので、スーパーでは「ジンジャーパウダー」としてスパイス売り場に並んでいることが多いです。常温で長期保存できるので、常備しておくと便利に使えます。乾燥しょうがは生と比べて風味も辛味も強いので、料理や飲み物に使う際にはほんの少量でOKです。
粉末しょうがを使うと、「はちみつ入りジンジャーティー」が簡単に作れます。あたたかい紅茶に、ティースプーンの先ほどの少量の粉末しょうがを加え、好みの量ではちみつを入れて混ぜたら出来上がりです。
はちみつには内臓の働きを助けて潤いを補う働きや、殺菌作用があるとされます。同時に摂ることでお互いの長所が活かされ、また、しょうがの尖った辛味もまろやかになります。
粉末しょうがはほかにも、ココアや牛乳、スープなどに加えるのもよいアイデアです。なお、刺激が強すぎることがあるので、胃が弱い方は少量から試してみてください。
寒気あり?熱っぽい? “しょうが”と“大根”を使い分け!
風邪のひきはじめは、「ゾクッと寒気がする」のか、「熱っぽさを感じる」のかで対処法が異なります。寒気がある時はあたため、熱っぽい時は熱を逃がすことが大切です。
なお、ここでいう「熱っぽい」は、実際に体温計で測れる高熱だけでなく、平熱だけど体感で熱い感じがする場合の両方を指します。
■ゾクッときたら「しょうがのおみそ汁」
ゾクッと寒気を感じる時には、炒めたしょうがを加えたおみそ汁がおすすめ。底冷えする冬はもちろん、春先の薄着や、夏の冷房による冷え対策にも取り入れやすい薬膳のおみそ汁です。
■喉の腫れや痛みには「はちみつ大根」
しょうがは寒気や冷えの緩和が期待できますが、反対に熱っぽさや喉の腫れ、黄色っぽい鼻水など、体に熱がこもっているタイプの不調には向きません。そんな時には、「はちみつ大根」がおすすめです。
大根には余分な熱を鎮め、炎症を穏やかにする働きがありますし、はちみつには潤いを補う作用と殺菌作用が期待できます。以下の記事では、はちみつ大根の作り方を詳しくご紹介しています。喉が痛い時や空咳がある時はぜひお試しください。
生薬としてのしょうが
しょうがは漢方薬の配合生薬としても、「ショウキョウ」という名で幅広く用いられます。「風邪のひきはじめ(寒気があり、汗をかいていない状態)に」でおなじみの『葛根湯』にも入っている生薬です。
「ショウキョウ」は冷えや血流の悪さからくる頭痛や、緊張型頭痛、梅雨時の重だるさなどにも用いられることがあります。ただし、血管拡張型の片頭痛(ズキズキと脈打つような痛み)に用いると、血流がさらに促進され悪化するので注意が必要です。
以下の記事では、気圧の変化による不調について、さまざまなセルフケアをご紹介しています。
しょうがは普段の料理にも簡単に取り入れられ、日々の不調に寄り添ってくれる心強い存在。生・加熱・粉末の特徴を意識しつつ、暮らしに取り入れてみてください。
世田谷自然食品のレンジであたためるだけの「味わい惣菜」シリーズは、「手間をかけずに栄養のあるおかずを」と考える方にぴったり。「豚のしょうが焼き」や「カレイの生姜煮」など、健康的で本格的なお料理があたためるだけで完成します。
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