
お家で洗おう!ダウンジャケットのお手入れ方法
冬の間に大活躍したダウンジャケットも、暖かくなってきたらしまいどき。素材によっては、ご自宅で洗えるものもあるのでチェックしてみましょう。今回は自宅で洗えるダウンジャケットの条件や、洗う際の手順を解説します。注意点もよく読んでお試しください。
目次
冬の間に大活躍したダウンジャケットも、暖かくなってきたらしまいどき。素材によっては、ご自宅で洗えるものもあるのでチェックしてみましょう。今回は自宅で洗えるダウンジャケットの条件や、洗う際の手順を解説します。注意点もよく読んでお試しください。

保温性が復活!ダウンジャケットのお手入れ
ダウンジャケットは中の羽毛がたっぷり空気を含むことによって、高い保温性を維持しています。汗や皮脂で羽毛が汚れると空気を含まなくなってしまうので、見た目が汚れていなくてもクローゼットにしまう前に洗濯やクリーニングをするのがおすすめ。きれいになってふっくらとしたら、購入時のようなダウン本来の暖かさが復活しますよ。
はじめに「洗えるかどうか」を見分けよう
まずはお手持ちのダウンジャケットの洗濯表示をチェックし、自宅で洗えるかどうか必ず確認しましょう。
襟元などに動物のファーがついている場合は必ず取り外します。取り外せないタイプは自宅では洗えませんので、ドライクリーニングに出しましょう。

<洗濯機・手洗い共通>事前のダメージチェックと部分洗い
洗濯表示を確認して自宅で洗濯できる場合は、洗う前に「ダメージチェック」と、必要に応じて「部分洗い」をします。洗剤は中性洗剤を用いましょう。弱酸性はダウンを痛める場合があります。
■ダメージチェック
ダウンジャケットに破れや傷があると、洗濯中に中の羽毛が出てくる、破損部位が広がってしまうなどの恐れがあります。明るいところで広げて、表地・裏地両方に破れや傷がないかチェックしましょう。見落としがちなポケットや袖の内側も要チェックです。ダメージがあるところは、市販の補修シートなどで補修するか、専門店で修理してもらうようにします。
■部分洗い
汚れがひどい部分は、洗濯の前に部分洗いをしておきます。中性洗剤を水に溶かしてタオルなどに含ませ、軽くたたくようにして汚れを拭き取ります。ゴシゴシ強くこすったりもんだりせず、トントンと気長に汚れを落としていくのがポイントです。
また、皮脂やファンデーションなどの頑固な油汚れは、ベンジンを含ませたタオルでやさしくたたき洗いするとよいでしょう。ベンジンを使った後は、水洗いの必要はありませんので、そのまま乾かせばOKです。ベンジンはダウンジャケットだけでなく、水洗いできないデリケートな素材の油汚れに使えるので1本持っておくと重宝します。
洗濯機で洗える場合の手順&注意点
ここからは、洗濯機で洗える場合の手順と注意点をご紹介します。
- ネットに入れる ダウンジャケットのジッパーやホックを閉じて、形を整えてネットに入れる。
- 洗濯 規定量の洗剤を入れ、弱い水流の洗濯コースを選んで洗濯機で洗う。一般に「おしゃれ着コース」や「手洗いコース」が弱水流。すすぎはしっかり2回以上、脱水は短く1分程度にとどめる。
- 乾燥 洗い終えたらシワにならないようすぐに取り出し、形を整えて、風通しのよい場所で陰干しする。もしくは、低温(60℃~70℃)に設定できる乾燥機で乾燥させる。
[ポイント]
防水透湿素材(ゴアテックスやドライテックなど)を使用しているものは、裏返してからネットに入れる。
[ポイント]
洗濯をスタートさせ水がたまったら、一度フタを開けてダウンジャケットが浮かんでいないか確認する。浮いていたら手で洗濯液にしっかり沈める。
[ポイント]
ダウンの片寄り防止に、途中で何度か両手で挟むように軽くたたくとよい。表地が防水透湿素材の場合は乾きにくいため裏返して干す。また、表面が乾いていても内側は乾いていないことがあるので、完全に乾かすように注意する。
手洗いで洗える場合の手順&注意点
ここからは、手洗いで洗える場合の手順と注意点をご紹介します。洗うための桶は、バケツや洗濯桶のほか、浴槽を活用してもよいでしょう。
- 洗濯 桶にダウンジャケットがしっかり浸かるくらいの水と規定量の洗剤を入れる。洗濯液の中にジッパーやホックを閉じたダウンジャケットを沈める。両手で中の空気を押し出すようにしてから、押し洗いをする。
- すすぎ ダウンジャケットを入れたまま桶を傾ける、もしくは風呂栓を抜いて水を捨てる。その後、ダウンジャケットをくるくると巻いてから、内部の水も押し出す。再度きれいな水を入れてすすぐ。水が濁らなくなるまでこれを繰りかえす。
- 脱水 洗濯機の脱水を使う。1回の脱水は短く1分程度にとどめ、水の抜け具合を確かめながら3回くらいをめどに行う。
- 乾燥 脱水を終えたらすぐに取り出して形を整え、風通しのよい場所で陰干しする。もしくは、低温(60℃~70℃)に設定できる乾燥機で乾燥させる。
[ポイント]
もみ洗いは羽毛が痛むのでやらない。重さで生地が縫い目の破損につながるため、水をたっぷり含んだ状態で持ち上げない。
[ポイント]
雑巾のように絞って水を抜くのは、生地や羽毛を痛めるので厳禁。
[ポイント]
防水透湿素材を使用しているものは、裏返してから洗濯機に入れる。
[ポイント]
ダウンの片寄り防止に、途中で何度か両手で挟むように軽くたたくとよい。表地が防水透湿素材の場合は乾きにくいため裏返して干す。また、表面が乾いていても内側は乾いていないことがあるので、完全に乾かすように注意する。
ダウンジャケットをクリーニングに持っていくのは手間もお金もかかりますから、自分で洗えたらよいですよね。この記事でお伝えしたように注意点は多いですが、きちんと守ればご自宅で洗うことも可能です。以下の記事では、上手な衣替えのコツをご紹介しています。
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