
健康メニュー|実は旬の時期があった!? 「卵」
卵は、スーパーへ行くと必ず見かける定番の食材。1年中いつでも買えておいしく味わえる卵に、実は旬の時期があることはご存じでしょうか。今回は、卵の旬の時期や栄養、おいしく卵を味わえるおすすめの食べ方をご紹介します。
卵は、スーパーへ行くと必ず見かける定番の食材。1年中いつでも買えておいしく味わえる卵に、実は旬の時期があることはご存じでしょうか。今回は、卵の旬の時期や栄養、おいしく卵を味わえるおすすめの食べ方をご紹介します。

卵の「旬」には条件がある

卵は、1年を通してスーパーなどで購入できる、とても身近な食材です。いつでも買えるというイメージがあるので、卵はいつ食べても味が変わらない、と思っていませんか?実は、野菜や果物、魚などと同様に、卵にも「旬」があるのです。
卵の旬は、冬から初春にかけての季節だといわれます。これは、平飼いの有精卵が主流だった時の産卵期が春だったことから来ています。冬は、春に卵を産むために鶏が栄養を体に溜め込んだ状態であることから、栄養が凝縮されたコクの強い黄身になるといわれます。そして他の鳥と同じように、鶏も春から夏にかけての時期に産卵していたので、自然の摂理からも卵の旬は冬から春にかけての季節だといえるのです。
現在卵の主流となっている無精卵は、1年を通して味が変わりません。有精卵と栄養の違いもほとんどありませんが、平飼いや放し飼いの鶏が産んだ有精卵は、今も春が旬の時期です。
卵の栄養についておさらい

卵は、良質なたんぱく質を摂取できる食材としても知られています。「完全栄養食」と称されるほど栄養バランスに優れた食材で、卵に含まれるたんぱく質には体に必要なアミノ酸も全て含まれています。
卵を食べたいけれどコレステロールが心配、と思われるかもしれません。しかし、卵に含まれているレシチンなどの栄養素がコレステロール値を下げる働きがあるのです。以前は1日1個までが適正量とされてきた卵ですが、現在は厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」でコレステロールの目標摂取量は撤廃されているため、必ずしも2個以上食べることが健康を害するわけではありません。
とはいえ、体質によっては食べ過ぎでコレステロール値が上がる場合もあるので、卵は1日1個程度が適量と考えておくのがよいでしょう。
卵はさまざまな食べ方で味わえますが、栄養や目的ごとに調理法を工夫してみましょう。例えば、消化吸収をよくするなら半熟状態か溶いて火を通す、腹持ちを重視するならゆでて食べる、疲労回復やビタミン摂取なら生のままで食べるのがおすすめです。
卵のおすすめの食べ方

卵は、多彩な食べ方ができる食材です。定番メニューでもおいしく食べられますが、卵の風味や栄養を活かして調理してみましょう。
■たまごスープ
寒い時期にぴったりの卵を使ったメニューといえば、たまごスープ。普段の食事にプラスするだけで、良質なたんぱく質を摂取でき、消化吸収もよくなります。
■エッグノッグ
風邪をひいた時の卵を使った飲み物といえば卵酒ですが、欧米でも卵を使った「エッグノッグ」という卵を使った飲み物が、感謝祭やクリスマス、大晦日などの休日に楽しまれています。
通常エッグノッグには洋酒が含まれますが、ノンアルコールでも作れる飲み物です。よく混ぜた卵と砂糖と牛乳を弱火で熱して作るエッグノッグは、まるでカスタードのようなほっとする甘みが特徴。卵と牛乳で作るので、風邪のひき始めの栄養補給に最適です。
■柳川風メニュー
卵を使った和食でおすすめなのが、ゴボウとドジョウを卵でとじた東京の郷土料理「柳川鍋」のドジョウを別の食材で作る柳川風メニューです。好みの食材とゴボウと卵でとじるだけなので、幅広いアレンジで味わえます。
■卵めん
卵を使った郷土料理には、他にも岩手県の麺料理「卵めん(らんめん)」があります。卵めんは卵が練り込まれた麺で、そうめんやにゅうめんの代わりとして、またはサラダや炒め物の具材としても使える食材です。
■油麩丼
「油麩丼」は、肉の代わりに宮城県の名物「油麩」を使ったカツ丼風の郷土料理。たんぱく質豊富な油麩を卵でとじているので、ヘルシーで栄養満点です。
とても身近な食材だからこそ、卵について知らないことは意外と多かったのではないでしょうか。今回ご紹介したレシピなどを参考に、和洋中さまざまな食べ方やアレンジで味わってみましょう。
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